書く理由

※土曜日は読む人が激減することが判明したので個人的な話を。

最近、取材を受けていると、必ず「バーのマスターが、文章を書こうと思ったきっかけは? 書くことが好きなんですか? 毎日書く理由は?」といった内容のことを聞かれるので、それに答えます。

1.きっかけ

リーマンショックと3.11の後ですごくバーの売り上げが落ちまして、どうしようかなあと色々と試みたうちの一つが「FBで毎日何か書く」というものでした。とにかく「お店を知ってもらおうと思って」書き始めました。

最初は音楽とかワインのことを品よく書いていたのですが、全然反応がなくて、お金のこととか人間関係のこととか恋愛のこととかを書くと「いいね」や「シェア」がグッと増えるので、自然と書く内容はそういう方向に移りました。

そうこうしているうちに、出版や連載のお話をいただいて、今にいたります。

2.書くことが好きなんですか?

書くことは好きです。というか全く苦になりません。すごく絵が好きな子供が一日中ずっと画用紙に絵を描いていることってありますよね。ああいう感じでずっと一日中書いてられます。

でもどうして書くのかなと改めて考えてみると、「書きながら色んなことを考えているんだな」ということがわかりました。

これ、「自分と誰かの関係の気になるところを全部書いてみて、見つめ直してみる」といったのがありますよね。やっぱり文章にするって「ぼんやり考えていること」を「はっきりと言葉にする」というすごい効果があると思います。人間関係や仕事で悩んだら、とりあえず書き出してみるのオススメします。

あるいは、1979年にハーバード大学でこういう学生の調査が行われたそうです。

①84%は、目標を持っていない。

②13%は、目標を持っていたが紙には書いていない。

③3%は、目標を持っていて、それを紙に書いている。

そして10年後の平均年収の追跡調査をしたところ、②は①の2倍、③は①の10倍の年収だったそうです。

やっぱり書くのって「意識的になる」という効果があるんだと思います。

3.毎日書く理由

これはまず「毎日」って決めてしまわないと、僕はついついサボるので、「毎日」って決めています。

そして、これもこういう実験がありまして、ある美大で生徒を二つのグループにわけました。

一つのグループは「たった一つだけ、自分の最高の質の作品を作りなさい」と伝える。

もう一つのグループには「質はまったくこだわらなくて良いから、とにかく量をたくさん作るということだけを考えて、作品を作りなさい」と伝える。

これ、結果は「質にはこだわらず、量をたくさん作ったグループ」の方が「質が良い作品」を作ったそうなんです。

たぶん「たくさんたくさん、毎日毎日ひたすら作る」って、すごく「質を向上させる」んだと思います。

毎日作っていると、人は知らず知らずに「新しいアイディアを試している」し、「前よりはより良いもの」を目指して作っているし、さらに「ほとんどが駄作でも、たまにすごく良い作品が出てくる」という確率的な問題もあると思います。

とにかく「毎日ずっと続ける」って意味があるんだと思います。

というわけで、僕は、毎日いろんなことを書いています。

#コラム

9月9日に僕の新刊が出ます。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「イチジクのこと」です。

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書く理由

林伸次

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渋谷でボサノヴァとワインのバーをやってます。http://www.barbossa.com/  『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』https://goo.gl/u2Guu1 韓国人ジノンさんとのブログhttps://goo.gl/B9MH6n

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