性の話題って難しいなあ

先日、こちらのnoteで『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』https://note.mu/bar_bossa/n/n52f1684930eb の感想をアップした後で、「やっぱり」と思ったのですが、「セックス」について何か書くと、ガタッとフォロワー数が減るんです。

最近はコメントは受け付けてないので、そういうことも見かけないのですが、必ず「不快です」的なコメントをいただくし、FBだと「顔が怒っている嫌いマーク」みたいなのをいただくんです。

ちなみに僕は、やっぱり性のことってすごく大切なことだから、「出来る限り不快にならない表現や言葉を選んで、でも、堅苦し過ぎると退屈なのでちょっとクスッと笑えるような話もいれて、みんなで考えてみましょう」というスタンスで書いているのですが、やっぱり「性の話題」だけは大嫌いという方がいらっしゃるようなんです。

まあでも、嫌いなんでしょうね。性の話題。仕方ないですよね。

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いつも同じようなことを言ってしまうのですが、こういう「性の話題」って、「ここまでは大丈夫」とか、これを越えると不快とかって人によってグラデーションで色々とあると思うんです。

例えば人間の男女の性器のことをいろんな言葉で表現しますよね。それ、僕に関してはどんな言葉でも「ちょっと無理」でして、「男性性器」とか「女性性器」くらいまでしか、書いたり言ったり出来ません。

あるいは、いわゆる「性交そのもの」のことを「エッチする」とか「セックスする」とか色んな言い方をしますが、女性がたくさんいて、「エッチする」くらいの可愛い言葉もちょっと無理っぽい時、僕は「ほら、ベッドの中で男の人と女の人が大人っぽいことをするときがあるじゃないですか」という「すごく遠回しでちょっとクスッとなる表現」にします。

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さて本題です。こういうコラムみたいな文章、書く内容によって難しさが色々と違うなあと前から思ってまして、それについて考えてみます。

1.いわゆる身辺雑記。

「こういうところに、誰々と行って、こういうことをしました。(例えば食べ物なら)こういう味がして、こういう気持ちになりました」という文章。こういうのは日記と同じで誰でも書ける簡単なスタイルだけに「上手い!」って人はすごく上手くて、「差」がすごくでます。

2.何かを主張、提案している文章。

「最近、こういうことが起こっていますが、こうだと思いませんか? これからはこういう風にすべきではないでしょうか?」という文章。これは発想や着眼点が「意外」であったり「個性的」であればあるほど受けます。逆にみんなが言ってることを同じように書くとちょっとつまらないです。

3.泣ける話や切ない話。

これについては僕はいつも研究していまして、この「泣ける」と「切ない」に関しては「パターン」があるんです。

親子の情とか別れとか恋愛のすれ違いとか懐かしい青春の日々とか挫折と成功とか、どんな時代でもどんなに文化が違っても「泣けたり切なくなったりする」というパターンがありまして、そこを上手く把握できれば書くことが出来ます。

そしてこれはやりすぎると「野暮」と言われます。僕はすごく好きで多用するので野暮になりがちです。

4.とにかく笑える文章。

これは難しいです。誰かを笑わせるのって、これまた「グラデーション」がありまして、バナナの皮ですべって面白い人もいれば、パロディなんて絶対に面白いと思わない、なんて人もいるから、かなり難しいです。そして「誰かを笑わせる」って相当「頭の良さ」が必要だと思います。

5.エッチな気持ちにさせる文章。

これも難しいです。やっぱり「上手いなあ」って作家は、そういうセクシーな描写も上手くて、読者を「ちょっとエッチな気持ち」にさせます。

例えば、試しに「いわゆるベッドシーン」っていうのを書いてみればどれくらい難しいかというのが納得できると思います。

「フィクション」だと無理というのでしたら、あなたの「実体験」でもアリだと思うので、ちょっと書いてみてください。すごく難しいのがわかりますよ。

これ、やっぱり「性の意識」って「人によってすごく違ってグラデーションがあるから」だと思うんです。

個人差があるのはもちろん、時代や地域でもかなり違いますよね。

だから、「性の話題」って難しいんですよねえ。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は「僕が好きなエッセイスト、ベスト3」です。

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