初めて買ったレコードと、メーテルと、中島みゆき
※日曜日は読む人が激減するので音楽のことを。
あなたが一番最初に自分のお金で買ったCD(あるいはレコード)は何ですか?
これ、「自分のお金」というところがポイントです。小さいのに自分のお小遣いで買ったということは、そうとう「思い入れ」があるはずなんです。
「そうかあ、この人、アイドルのCDを買っちゃうんだ」とか「やっぱりその頃から流行ってるものに弱かったんだ」とか「そんな小さいのにサブカルっぽいの好きだったんだ」とかって感じで、その人の「本質的なところ」がわかるような気がします。
さて、僕は「さよなら 銀河鉄道999」のサントラを買いました。
999がすごく好きだったということもありますが、今、思うと、すごくメーテルが好きだったんだと思います。
たぶん、メーテル、今の僕より全然年下だと思うのですが、なんか「お姉さん」っぽいですよね。そういう僕の女性の好みを「メーテル」が形成したのかもしれません。
※
その次に買ったのは「中島みゆき」です。驚きですよね。説明します。
小学5年生と6年生のとき、とにかく中島みゆきの「オールナイトニッポン」にはまったんです。
他のパーソナリティも色々と魅力的な人たちがいたはずなのですが、なぜか「中島みゆきだけ」にはまりました。
小学5年生6年生の男子に、中島みゆきの話すことがどうしてそんなに面白かったのか。
今、考えてみると、「自分のちょっと上の中学や高校のお姉さんやお兄さんたちが学校や恋愛なんかに色々と悩んで、それを中島みゆきにハガキで相談して、それを大まじめに、でも面白可笑しく笑わせて、語る」っていう時間が、「ちょっと年上の人たちの中に仲間入りした気分」だったように思います。
というわけで、中島みゆきのレコードは結構買いました。
ご存じのように、中島みゆきの歌は「失恋の歌ばかり」なんですね。
例えば、僕が聞いてた頃は「悪女」という曲が大ヒットしたのですが、この歌詞なんて、小学5年生がわかるのだろうかと今なら思いますが、当時はすごく理解していたように思います(中島みゆき本人ヴァージョンがYouTubeにないので中森明菜でどうぞ)。
※
この中島みゆきには後日談がありまして。
25歳の頃、後の妻と一緒に、ヴィセンチ・メンデスというリオ出身のブラジル人からポルトガル語を習ってたんですね。
彼、お父さんが指揮者で、エルメート・パスコアルや
エギベルト・ジスモンチが好き、ハーヴァードも出てる、という、インテリだったんです。
彼、すごく日本びいきで、日本の文化はなんでも興味あるブラジル人だったんですね。
で、「日本で一番好きなミュージシャンは誰?」と質問したら、「中島みゆき」と答えました。
曲もいいし、歌詞がすごくいいし、「すごく日本を感じる」ということでした。
一番好きな曲は「時代」だそうで、bar bossa開店当初、この曲をまだ売れる前の伊藤ゴローさんのギターの伴奏で、ヴィセンチが歌ったのが懐かしいです。
うーん、いい歌ですね。
僕が選曲したCD、出てます。[Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa]
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。
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