肩書きは必要かどうかを考えてみました

常連のCAの方からこんな話を聞きました。ビジネスやファーストのお客様から名刺を頂いて「今度、食事でもいかがですか?」って誘われることがありますよね。で、その瞬間はニコニコ笑顔で返しておいて、地上に着いたら友達のCA達と名刺を見せあいっこしながら、色々と評価を下すそうなんです。

例えば、「あの人、まだ30代半ばくらいだったのに、この会社で部長ってすごいよね」とか「ええ? この会社知らない。検索してみる? おおお! すごい! あのゲームの会社なんだ。上場しているよ。取締役だよ。今度みんなで会ってみない?」とかって感じで大騒ぎするのがすごく楽しいらしいんですね。あ、ちなみにエコノミーを利用しているあなたは名刺を渡してもスルーされますので。残念ながら…

あるいはある友人で東大出身なのですが、学生時代にクラブに行ったら、こんなナンパをしていたそうです。可愛い女の子達3人組とかが退屈そうに隅っこの方から周りを物色しているってことありますよね。そしたら、そこに「俺、東大~!」ってバカみたいに入っていくそうなんです。すると、ほとんどの女の子が「ええ? 何言ってんの?」って軽蔑した顔で見るそうなんですが、そこで東大の学生証を見せると、ほとんどの女の子が東大の学生証なんて見たことないから「え? 見せて見せて」ってなるそうなんです。なるほどですよね。

先日、お客様で「そういう肩書き」がとても立派な男性がいまして、「恋人募集中なんだけど、どうしても女性はそういうスペックが目当てで近寄ってくるからどうも…」なんて話をされていました。なるほど。スペック問題、ありますよね。

ここで僕が「肩書きなんて、スペックなんて関係ない。人は、その人自身の魅力だ」とまとめると「スキ」をたくさん押してもらえるのは知っているのですが、やっぱり思うのですが、世の中「肩書き」すごく大切です。水戸黄門だって、あの印籠を持っていなかったらただのお爺さんです。悪徳商人どもは「はは~!」って頭を下げません。現代だって同じです。有名な会社の偉い人だからこそ、通る話ってたくさんあります。

そしてあなたは、その肩書きを手に入れるために相当の努力をしたはずですし、肩書きを持ててない人はやっぱり努力をしなかったんだと思います。

肩書き、どんどん使えばと本気で思います。

そして、残念ながら肩書きを手に入れられなかった人間は自分で何かを手に入れるしかないです。フリーでやっているクリエイターは賞を穫るとか、すごいヒット作を作るとか、自分で会社を起こすとかするしかないと思います。いつも思うのですが、「良いセンスはあるんだけどね」とか「すごい才能なんだけど時代が追いついてないんだよね」では女性は評価してくれません。やっぱり女性の友達が「ええ! なっちゃん(仮)の彼すごいね!」って言われるよな「結果」が必要なんだなあ、とバーをやっていてよく思います。

「結果」ですよね。お互いがんばりましょう!

                ※

とか言いつつ、大昔、うちの妻はただのフリーターで何にもないのに「いつかすごい小説書くから」とか大きいことだけ言ってた僕とよく付き合ってくれたなあと、たまに思います。いや、本当に。

#コラム

サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。