「ダサい」が死語な理由を考えてみました

先日、髪の毛がハネてて、「林さん、髪の毛、それ寝ぐせですか?」って指摘されたんですね。

それで、「ああ、ここですよね。なんか僕、ほんとダサいんです」って答えたところ、「林さん、たぶん『ダサい』って死語です」って言うんです。

確かに、「ダサい」って聞かないですよね。いろんな20代前半の若い人たちの顔を思い浮かべて、彼ら彼女らが「ダサい」って言うだろうか、って想像してみたら、「絶対に言わない」って気がしてきました。

じゃあ、いまどき、「ダサいなあ」って感じたら、どう形容しているんでしょうか。

「イケてない」とか、「センス悪い」とか、「お洒落じゃない」とか、「カッコ悪い」とかでしょうか。

なんか「ピン」とこないですよね。

それでまた、いろんな20代前半の若い人たちの顔を思い浮かべて、彼ら彼女らが「なんか、あの人、お洒落じゃないよね」とか「センス悪いよね」とかって言ってるところを想像してみました。

うーん、そんな風に言っているところが想像できません。

もしかして、若い人たちは「あの人、お洒落じゃない」と感じても、それを言葉にしないのでしょうか。

たぶん、それが「正解」のような気がしてきました。

そういう、「え、今頃、それを聞いているなんて、お洒落じゃない」とか、「え、その帽子にその色のシャツをあわせるなんてイケてない」とかってことを「口に出さない」ような気がしませんか?

もしかして、そういうちょっとした「差」みたいなのを、言葉に出して指摘すること自体が若い人たちにとっては「下品」なのではって気がしてきました。

これ、どういう現象なのでしょうか。

僕たちは20世紀後半に、「まだあのお店行ってるの? ダサいよ」とか、「今頃、それについて話してるの? もう終わってるよ」とかって言いましたよね。

それ自体がもう「ダサい」のでしょうか。

 ※

それとも、もしかして、「みんなが歌えるヒット曲」がないように、「みんなが認めるお洒落」がなくなってきているのでしょうか。

これが今は一番お洒落という存在がなくなったから、逆に「ダサい」が消えたのでしょうか。

この件、しばらく考えてみます。

#コラム

お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。

この記事は投げ銭制です。面白かったなと思った方は下をクリックしていただけると嬉しいです。おまけでちょっとした個人的なことをほんと短く書いています(大した事書いてません)。今日は「イングリッシュ・メニュー」です。

この続きをみるには

この続き: 120文字

「ダサい」が死語な理由を考えてみました

林伸次

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートしたいと思ってくれた方、『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。

嬉しいです! ええと、シェアとかしていただけたらもっと嬉しいです…
100
渋谷でボサノヴァとワインのバーをやってます。http://www.barbossa.com/  『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』https://goo.gl/u2Guu1 韓国人ジノンさんとのブログhttps://goo.gl/B9MH6n