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2014年5月の記事一覧
今日のnote #39
昨日は、教える機会が多い日だった。新人マンガ家さんの原稿を読んでコメントをしたり、会社の編集アルバイト・インターン向けにタイトルの付け方を教えたりした。
どちらでも、同じ質問をしていた。
「これ、だれに届けようと思って書いてるの?」
いまいちな表現物は、だいたい、ただなんとなく、つくられている。書けるから書いた、言われたから書いた、みたいなものが多い。共通しているのは「お客さん」の視点が欠け
かたちなきものを言葉にして
【詩】
かたちなきものを言葉にして
胸にナイフで綴る作業を繰り返す
ひとときの発露や遠く呼び起こされた記憶
いまそこに生まれた光景を写真家のように
画角や光量を整え胸の奥フィルムに刻み付ける
ぼくの見慣れた感情もきみの隠された想いも
電車で乗り合わせたうつむいた青年も
信号で立ち止まり空を見上げる少女も
目に止まったすべてを綴り続ける
いつかぼくが死んだずっとあとに
百年千年