025オオウラギンスジヒョウモン

オオウラギンスジヒョウモンは丘陵から山地まで広く分布します。
雄は3本の性標が特徴です。
群馬の高原で撮影したコウリンカで吸蜜する雄です。丘陵などではオカトラノオも好んで吸蜜します。

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新鮮な雌の翅表は撮影機会に恵まれず、15年くらい前の1度だけです。
前翅の白斑が特徴で雄よりも緑がかった色です。

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翅裏はすっきりした印象で、雌はやはり白斑があります。
よく似たウラギンスジヒョウモンは内側にも白斑があるので区別できます。
ホザキシモツケでの吸蜜です。

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ヒョウモンチョウの仲間はタテハチョウの中では交尾を観察しやすいのですが、残念ながらオオウラギンスジヒョウモンは未撮影です。
求愛は2回観察しています。

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山地では夏も観察できますが、丘陵や低山では夏眠するので活動を再開するのは9月頃です。
山地では8月後半から9月に産卵すると思われますが観察したことはありません。
丘陵や低山では9月から10月に何度か産卵を観察しています。
幼虫で越冬することもありますが、多くは卵での越冬なので、母蝶は食草のスミレがある場所の周囲の植物や枝などに産卵します。
何度か産卵は撮影していますが、ほとんどは下草や枝などが邪魔な状態です。
一番クリアに撮影できたものです。

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ここは産卵ポイントで条件の良い日には複数の雌の産卵を観察できます。
比較的近くで観察できる蝶なので、発生直後の雌の翅表や交尾を狙いたいところです。


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