024ツマジロウラジャノメ

ツマジロウラジャノメは主に山地の崖に生息します。
崖の岩に静止する新鮮な雄です。

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雄の翅表が白班がほとんど目立たないのが特徴です。
雌は白班が発達して綺麗です。
こちらも新鮮な個体で、縁毛が揃っています。
アブラナ科の花での吸蜜です。

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吸蜜では花がほとんど写っていませんが、飛び立つところを撮影した飛翔では花も写っています。
翅裏も前翅の白班が目立ちます。
眼状紋と合わせて魅力的な翅裏です。

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雄は翅裏も白班は目立ちません。
崖に静止したところです。

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今回の掲載は全て栃木県の崖です。
長野や山梨などでも何度か撮影していますが、狙って撮影に行くのはここだけです。
同じ場所に貴重なクロヒカゲモドキも生息していますが、少し時期が遅い発生です。
クロヒカゲモドキの時期だと擦れた個体が多いのですが、運良く産卵を撮影できました。

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食草はヒメノガリヤスで、山地の渓谷などに分布します。
飼育ではエノコログサなども食べるようですが、野外では食草のある場所が生息地になります。
崖崩れの防止で天然の崖が少なくなっているので、ツマジロウラジャノメの生息地も減っています。
近年は山梨の生息地へ行っても見かけることがなくなりました。
栃木の生息地は良好な環境が残っているので、維持されることを期待したいです。

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