059ミヤマシジミ

ミヤマシジミは河川敷に多く生息しますが、草地や草原でも見ることができます。
関東周辺には生息地が点在していますが、どこでも見ることができる蝶ではありません。
主な食草のコマツナギで吸蜜する姿は良く観察されます。
翅裏の黒斑に青鱗が美しいのが特徴の1つです。

画像1

雄の翅表は鮮やかな青です。
分かりにくいですが、このときもコマツナギで吸蜜しています。

画像2

雌の翅表は茶色に橙斑が美しいです。
まれに橙斑がほぼ消失する個体もいるようです。

画像3

産卵は何度か観察していますが、コマツナギの密集した低い位置に産むことも多く撮影は苦労します。
このときは、蕾への産卵をすっきり写すことができました。

画像4

近似種のヒメシジミは毎年のように交尾を撮影していますが、ミヤマシジミは2回だけです。
やはり生息地へ行く機会が少ないのが理由だと思います。
左が雌で白っぽい雄に比べて少し色が濃いです。

画像5

近年は栃木の河川敷での撮影が多くなっています。
生息地の環境も増水や草刈りなどで変わるので、場所によって増減を繰り返しています。
同じような環境に生息するシルビアシジミは保全活動も行われていますが心配な状況です。
ミヤマシジミはそこまで深刻な状況ではないですが、どこかで適度な草刈りでコマツナギが安定して育つ環境を続けて欲しいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?