017スミナガシ

蝶の和名は発見者の名前が付いたり、特徴を表すものなど様々です。
評判の悪いものでは10回に掲載したウラクロシジミは翅裏もそれほど黒くありませんし、雄の真珠色に輝く翅表を表す和名にした方が良いという意見が多いです。
スミナガシは評判の良い和名の代表で、「墨流し」という水に墨汁を流した模様に似ていることから来ています。
日本の特産種ではないですが、日本的な良い和名です。
最も撮影しやすいのはテリトリーを張っている雄です。
午後の2時前くらいから山頂などのピーク周辺でテリトリーを張ります。

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ただ、上から見下ろせるような場所は限られていて、良い場所を見つけるのは簡単ではありません。
角度によって青い輝きも変化するので、良い色で撮影するのも難しい蝶です。
最近では撮影しやすかった場所の1つが伐採などの影響で難しくなりました。
今年はその場所での撮影を諦めた頃に教えていただいて羽化直後の新鮮な個体を撮影できました。

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林道などでは吸水や獣糞での吸汁などの撮影機会もありますが、出会えるかは運次第です。
赤いストローが印象的で、青緑の輝きも綺麗に撮影できました。

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樹液に来ることも多いです。このときは暗かったのでストロボを使用しています。

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翅裏は青く輝きませんが、翅裏の幾何学的な模様も魅力的です。

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止まっているのはヤマツツジですが、吸蜜ではなくテリトリー行動です。
良い位置に止まるとシックな翅と鮮やかな花の色の不思議な組み合わせで撮影できます。

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良い場所なのですが、ヤマツツジは開花が短く、採集者もよく来るので思い通りに撮影できないことが多いので残念です。
幼虫はアワブキという樹の葉を食べて成長します。
幼虫や蛹も独特の形状で面白いので、興味のある方は検索して見てください。
何度か産卵の撮影に挑戦しています。
雌は雄よりもひと回り大きいのですが、産卵以外で観察したことがありません。
大きく成長する樹なので暗い場所での産卵が多く、タテハチョウの中でも極端に産卵時間が短い印象です。
今まではもともに撮影できていませんでしたが、今年は何とか産卵と分かる撮影ができました。

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もう少ししっかりと撮影したいので、年に一度くらいは撮影に挑戦したいと思っています。やはりテテハチョウは求愛や交尾の撮影は難しく一度も観察したことがありません。


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