2023年の振り返り～IPOやM＆A中心に・公認会計士の皆さんのご活躍～
公認会計士Advent Calendar2023カレンダー盛り上がっていますね。
番頭タロウからは、12月18日にて、「2023年の振り返り」と題して投稿します！
緩く読めますので、年末年始の隙間時間に、お正月の暇つぶしにでもご覧いただけたら嬉しいです。
１．番頭タロウの自己紹介
番頭タロウは、主に事業会社やベンチャー業界界隈等で活躍する公認会計士の皆さんを応援するコミュニティを運営しています。
●Facebookでは1300名超の会計士メンバーが加入しています。（「公認会計士コミュニティ」の名前で運営しています。）
定期的にイベント開催や情報発信等をしています！
↓これを機に「申請」お願い致します
●Twittter（X）もフォローお願いいたします！
https://twitter.com/bantou_taro
２．2023年の振り返り
2023年の業界ニュースを独断と偏見でピックアップし振り返ります！
（1）2023年1月 「マクビープラネット社がネットマーケティング子会社化」発表
取得価額54億円の大型買収で話題になりました。ネットマーケティング社は2022年8月にベインキャピタルのTOBにより、非公開化していましたが、その後今回のM&Aに至っています。
【マクビー社のIR資料】
https://macbee-planet.com/ir/upload_file/tdnrelease/7095_2023042511322102_P01_.pdf
マクビー社はその後、2023年4月にエクイティファイナンスを発表しています。大型M&Aにより、株価が期待値により上昇し、その後にエクイティファイナンスにより買収資金等を調達していく、まさに攻めのお手本のようなファイナンスでした。
https://macbee-planet.com/ir/upload_file/tdnrelease/7095_2023042413491501_P01_.pdf
社長の千葉さんは公認会計士で、CFOから社長に就任して、活躍されていますね！
千葉社長がM&Aの裏話からキャリアについて語るこちらのYouTubeも併せてご覧下さい。
① ライバル社を買収！
② 経営哲学・キャリア論
千葉社長が執筆した「ぼくがマクビーにいる理由」も話題になりました。
（2）2023年4月 アイスペース社上場 ～宇宙ベンチャー～
宇宙ベンチャーの上場です。営利企業として、世界で初めて月面着陸することを目指しているアイスペース社の上場、大変話題になりました。
上場申請期も100億円近い赤字を３Qで計上しての上場、グローバルオファリングで国内外での50億円規模の調達、有価証券届出書の記載も充実していて関係者の話題になりました。
公募価格254円に対して、初値が1000円、直近株価も880円と、上場後も継続して投資家の買いが入っていて注目度は引き続きです。
記者会見を含めて積極的かつ丁寧なPR/IRを行っている点も印象的です。
直近の決算説明資料はこちらです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9348/tdnet/2360326/00.pdf
（3）2023年6月 ブリッジコンサルティンググループ社上場 ～TOKYO PRO Marketの盛り上がり～
ブリッジコンサルティンググループは東京プロマーケット（TOKYO PRO Market）市場から東証グロース市場への鞍替え上場で注目を集めました。
宮崎社長は公認会計士です。
公認会計士中心に約3,800名が登録しているワーキングプラットフォーム「会計士.job」を運営しており、公認会計士業界でもご存じの方も多いのではないでしょうか。2回の上場を経て、これからの成長を楽しみにしています。
TOKYO PRO Market市場の盛り上がりも目立ちます。2023年の上場案件は32件になりました。
（4）2023年7月 GENDA社上場 ～上場後5か月弱でM&A12件～
2023年7月に上場したGENDA社のM＆A戦略がとにかく凄いです。
2018年5月に創業した同社は、2020年10月に買収したセガエンターテインメントのゲームセンターをM&Aする等で事業を拡大して上場に至りました。「SEGA」から「GiGO」へ変更した屋号でのゲームセンターをご存じの方も多いのではないでしょうか。
イオンファンタジーなどで社長を務めた片岡尚会長が創業し、社長はモデルでも有名な申 真衣さんです。
特筆すべきは、同業等のエンタメ関連企業をロールアップでのM＆Aで拡大する事業戦略です。
①創業から上場までの5年で11社
②2023年7月の上場から12月の現在まででなんと12社
のM&Aを実行しています。筆者が知る限り、上場後のこのペースでのM＆A実行は史上最多ではないでしょうか。
11月20日に発表したM&A戦略に関する説明資料も秀逸です。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9166/tdnet/2365796/00.pdf
（5）2023年11月 バリュークリエイション社上場 ～ESネクスト有限責任監査法人IPO第1号～
マーケティングDX事業、不動産DX事業（住宅解体のマッチングプラッ トフォームの運営）を行うバリュークリエイション社が上場しました。
CFOの和田さんは公認会計士です。
バリュークリエイション社は、ESネクスト有限責任監査法人のIPO案件第1号としても注目を集めました。
設立して3年5か月での第1号案件です。「企業成長を支えるインフラとして、次世代を担う経営者と共に、社会のイノベーションをLeadする」という企業理念のもと、IPO準備会社の監査を積極的に行っているESネクスト有限責任監査法人、この後の成長が注目ですね。
IPOの監査人のすそ野が広がっている昨今、2024年は、どの監査法人がシェアを伸ばすのか要注目です。
（6）2023年12月 雨風太陽社が上場～インパクトIPO～
産直ECサイト「ポケットマルシェ」の運営を行う雨風太陽社の上場は、「インパクトIPO」案件として、特にNPOとして創業した企業が「インパクトIPO」として上場するのが全国初とのことで注目を集めました。
インパクトIPOの定義について、同社発表のプレスリリースから引用させて頂きます。
インパクトIPOとは、①ポジティブなインパクトの創出を意図している企業が、インパクトの測定およびそのマネジメント（Impact Measurement & Management, IMM）を適切に実施していることを示しながら、IPOを実現すること。さらに、②IPOに際して、インパクトの追求とIMMを継続的に実施できるよう、当該企業を取り巻くステイクホルダーに対して、インパクトおよびIMMの状況を説明し、インパクト志向の資金提供者からの資金調達をめざすことで、企業価値の向上を図ることである。
（一般財団法人 社会変革推進財団 インパクトIPO実現・普及に向けた基礎調査より）
社会課題の解決・社会性と経済性の両立をテーマにした「インパクトIPO」案件。
東証の発表によれば今年の上場案件でこの「インパクトIPO」は3社あったとの事で、まさに時代の転換点と感じます。
（7）2023年年間 大型上場案件（時価総額1000億円超）の増加
初値ベースで時価総額1000億円超の大型案件は2022年から倍増して6社になったとの報道がありました。
筆者が印象的だったは、住信SBIネット銀行と楽天銀行のネット銀行大手2社の上場です。銀行×インターネットで成長する2社の上場は、その市場成長性から投資家の評価も高く、現在の2社の株価も好調に推移しています。
主要株主（SBIや楽天）の資本政策の観点からも注目を集めました。
● 2023年3月 住信SBIネット銀行のIPO
● 2023年4月 楽天銀行のIPO
以上、2023年の振り返りでした！（まだまだ取り上げたいニュースは尽きないですが。）
３．さいごに
番頭タロウが公認会計士コミュニティを作って3年強になりました。
この間、事業会社やベンチャー界隈で活躍する公認会計士の方は確実に増加しています。一方でまだまだ活躍の舞台は開けている、公認会計士のニーズは広がる一方です。
番頭タロウによる「公認会計士コミュニティ」で今年主催したオフィシャルイベントは以下の通りです。（オフィシャルイベント以外にもフランクな情報交換の機会は随時行っています。）
1月26日（水）会計士Night ベンチャーで活躍する会計士と若手会計士の交流の場
3月3日（金）会計士Night グローバル会計士
4月10日（月）会計士Night 若手懇親会＋第1期メンタリング企画
4月17日（月）会計士Night SOや資本政策、バリュエーション等がテーマ
5月24日（水）会計士Night Chatgptがテーマ
7月12日（水）会計士Night 会計士業界各領域トップランナーに学ぶ会（若手向け）
9月25日（月）会計士Night 文書DXの最前線 ペーパーロジック横山社長ゲスト
11月1日（水）会計士Night ファーストアカウンティング上場祝い 津村CFOゲスト
12月1日（金）2023年度公認会計士試験 合格祝賀会
来年も引き続き、有意義なコミュニティとなるよう努めて参ります。
イベントテーマも募集しています。
本年、このコミュニティに関わってくださった皆さん、本当にいつもありがとうございます！
少し早いですが、良いお年をお迎えください！
最後までお読みくださりありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？