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時を待つことぴったり7ヶ月で初めて日の目を浴びる


契約書に6ヶ月間は即日クビにできるし、辞められると書いてあったので最初はビビっていたが、気づけば7ヶ月経った。

面接で俺はこれができる!!!と大口を叩いた割には、実際誰でもできるような作業のみで過ごしてきた。そして自分にしかない能力を発揮する場面を淡々と待ちながら、信頼関係の構築を重視してきたわけだが、ついに今日初めてその時が訪れた。

イギリス人ガーデナーの中で私が圧倒的に得意とする分野は剪定。
得意というよりかはその概念がイギリス人の中に存在しないので、上手く説明して理解してもらえれば、確実に誰にも真似できない能力として認められる。
故にいきなりやらせてくれ、見たらわかると言っても説得力がないので、皆が私の意見に耳を傾けてくれる、実践して違いが理解してもらえる状況を待っていた。

今日はペアーズの剪定。完璧なシナリオの元、マネージャーに剪定の方法について議論したいと申し出た。

ここの木の剪定を自分のやり方で一本だけ剪定した。
もし、これで良かったら続ける。
もう一本は言われた通りにやったけど、これだと毎年同じ問題が生じる。
言いたいことはこれを見たらわかるはずだ。どう思う?

続けていい、絶対こっちの方がいい。

ありがとう
これでいいと言うなら、他の場面でも社長たちにとって他の利益を生み出せると思う。

そしてこうやるんだと説明してくれた同僚達にこの出来事を説明すると、

あんなのすごい時間かかるじゃん!

大丈夫超スピードでできるから

おれなら木曜の昼までにおわるね、できるか?

いけると思う。

正直2日で余裕で終わる。なぜならイギリス仕様は日本仕様の半分のスピードでしか作業していないからだ。

というわけで久しぶりに本気で仕事をした今日であった。後は明日全て終わらせて、仕上がりを見せれば、任務完了だ。

before
after 同僚のやり方
before after

成長する木の姿を剪定によって10年前の姿に戻す技は、今後必ず必要とされる時が来るはずだ。

2024.08.13

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