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今週ふれた音楽たち bandshijin Weekly 5

こんにちは。音楽ブログ『∴bandshijin∵』を書いています、青沼詩郎です。

私自身、作詞をしたり作曲をしたりするので、歌詞にもちいる言葉。コード進行。そういったものにも偏った視線を注ぎながら、一週間(ざっくり)に投稿した記事を振り返り(ざっくり)たいと思います。それがこのマガジンのコンタンです。

Weeklyでの投稿をはじめて、一週間のはやさを痛感しています。痛感というわりには実際に何か「痛い!」「苦しい!」といった体感をしたわけではないので、つくづく口八丁手八丁だなと思います。

つかっていて気になったので「口八丁手八丁」をしらべると、元はホメる言葉だそうです。自虐の意味でつかったのですが、自画自賛になってしまいました。まいいか。

一週間記事の振り返り、まいります!

10月4日(日)フジファブリック『赤黄色の金木犀』で、ひとりテキストコメンタリー遊び

この記事を書く前日、私はライブに出演しました。その帰り道にキンモクセイ(金木犀)がつよく匂ったのです。一体何人の人がキンモクセイのにおいをかいで「トイレの芳香剤」と表現したかわかりません。私だけでしょうかね。嫌いな匂いではないのですがあまりのにおいの強さに卒倒しそうになることがあります。嘘です。でもクラっと来ますよね。来ませんかね。おおげさでした。人工的な香水のきついかおりが私は苦手ですが、植物の本来のにおいなのでアレ(キンモクセイ)は大丈夫です。

植物本来といいましたが、人為的に開発された品種だったりそうじゃなかったりするんでしょうかね。わかりませんけれど。自然のにおいなのかな。だとしたら驚異です。あんなもんが自然に生まれるなんて…

そんなわけで思い出したのがこのフジファブリックのこの名曲。

安易でしょう?

たとえばアニメのDVDの特典とかで、出演した声優さんが、出演作の映像を流しながら同時にコメントを語ったりしゃべったりする「オーディオコメンタリー」ってあるじゃないですか。

あの形式でフジファブリック『赤黄色の金木犀』のYouTubeにあがっているMVを鑑賞するというアソビをやりました。で、オーディオ(音声)ではなくただのタイピング(文字)なので「テキストコメンタリー」としました(そんなことば、あるんですかね?)。

曲はもうさすがフジファブリック。歌詞も映像的だったり、達観や客観、無常観あり。めっちゃ好きな曲です。

10月5日(月)友部正人『すばらしいさよなら』 平静な詩に感情

かもめ児童合唱団という子らが神奈川県の三崎のあたりにいて、彼らを音楽プロデューサーの藤沢宏光がぐいぐい押し上げています。というのは、魅力的な音源をばんばんつくって出している、という意味です。私の誇張が含まれているかもしれませんが…

カバー曲の選曲センスがいいのです。私がすでに好きだった曲のカバーもありますが、これまで私がちゃんと知らなかったものを多く取り上げていて、そのどれもがすごくいい!! のです。

そのひとつが友部正人『すばらしいさよなら』でした。

これ、作詞が友部正人で作曲が宮沢和史なんですよね。THE BOOMの。彼のハーモニカが素晴らしい。歌は知っていたけれど、こんなに素晴らしいハーモニカ・プレーヤーであったとは知りませんでした。

友部正人は名前は知っていました。私の、すでに知っていたミュージシャンたちとのつながりの中で上がることもあった名前だったからです。それなのに、音楽を、曲を、詞を、ちゃんと求めて引き寄せてこなかった。今回知れて本当に良かったなとおもう、すばらしい詩人です。メロディも美しい。コードはとてもシンプルです。

10月6日(火)フジファブリック『茜色の夕日』 百思作詞 〜百を思わせるソングライティング〜

先日『赤黄色の金木犀』を取り上げたので、頭のなかにフジファブリックがあったのかもしれません。

朝起きたら、彼らの『茜色の夕日』が頭のなかに流れていたのです。

頭の中に、知っている曲がフッと立ち上がるのはミュージシャンあるあるなんじゃないかと勝手に私は思っています。で、そんなとき、サブスクのサービスがその曲をピュッとすぐプレイする助けになってくれてる。これは革命です…!(いまさら感)

曲はとってもシンプルなコードでヒラウタが構成されます。サビの展開のドラマティックさが際立ちます。

上京する人は、東京は星がみえないと聞かされることがほんとうにあるのでしょうかね。私は東京出身なのでわかりません。想像するのみです。「星が見える」のがデフォルトというのもまたうらやましい。

でも、この曲の歌詞では“見えないこともないんだな”とつづられます。

そう、見えないことはないですよ。見える星の数は少ないですけれどね。


夕方にかがやくいちばん星とか、私は好きです。よく見えますよ。当然? いえ、私にはありがたいのです。

10月7日(水)斉藤和義『ずっと好きだった』 どんなマドンナ?

これも、最近の私の意中の相手・かもめ児童合唱団がとりあげた曲のひとつです。

斉藤和義は前から好きです。

彼は多重録音をもちいたひとりバンドスタイルでの曲作りをします。

私のクソ先輩にあたります(クソは最上級。ホメ言葉)。ただ「多重録音バンドサウンド」という道の先輩というだけであって、母校が一緒とか故郷が一緒とかいった共通点はありません。

『ずっと好きだった』には、意中の相手にいじわるしてしまうような16歳くらいのころのこと、それから大人になってからの再会のことが描かれていると思います。これも対比ですね。

シンプルなテーマをわかりやすく描くというのはなかなかできることじゃない…と思います。下手にやったら、ただ陳腐な恋のうたになってしまう。それを一級のヒットソングにしてしまった斉藤和義。

資生堂のCMソングのためにつくられた曲だといいます。求めに応じてこうすばらしい仕事ができるとは。向かうところ敵なし??

曲はもちろん?期待通りに? 斉藤和義によるすべての楽器の多重録音でつくられています。

MVが抱腹絶倒? ぶっとびクオリティのビートルズ・パロディ。有名なルーフトップ・コンサートの模様を克明に再現しています。どのへんがといいますと、屋上の雰囲気の感じとか、衣装とか風貌ですかね。斉藤和義がポールの真似で髭をこさえています。自毛ならぬ自髭? つけ髭? わかりませんが。二丁拳銃の小堀さんがジョージ役。日本人離れした顔立ちが際立っています。

10月8日(木)LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020 視聴メモ 旅はつづく

小山田壮平が10月2日(金)夜19時にライブ配信しました。

LIVEWIREはスペースシャワーのライブ配信制作チーム…だそうです。小山田壮平のことばを借りれば。このLIVEWIRE、私は7月もくるりの公演をみました。

10月2日に福岡ロゴスで実際にライブをやり、それを同時に配信し、見逃し配信期間がこの日最終日というタイミングでした。なかなか10月2日の当日も私はばたばたしていてゆっくり見れず・書けず…というのが続いて最終日になってしまいました。

しかし堪能しました。いくらでも、見逃し配信期間内ならば振り返り放題なのが配信のいいところです。当然かもしれませんが。

andymoriのレパートリー、8月に出したばかりのアルバム『THE TRAVELING LIFE』収録曲などを弾き語り、デュオ、トリオ、4〜5人バンドとさまざまな編成で。

ギターを担当した濱野夏椰が小山田壮平バンドで非常に重要な役割を担っているのを実感しました。音作り、奏法が多彩。尽きないアプローチ。たくさん音楽知っていらっしゃるんだろうなと思いました。「ギタマガ」での小山田壮平との対談もネットに掲載されています。

10月9日(金)ギター・ヒーローへの道 エディ・ヴァン・ヘイレンの光

最近の話題をかっさらった一大事。ヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディが亡くなりました。

私は「ヴァン・ヘイレンをきちんと通ってきた」とはお世辞にもいえない輩。今回、聴いて(観て)、書くことを通してすこしでも改めてヴァン・ヘイレンの光にふれようと思いました。

まぁーーーー動く右手・左手。軽妙このうえなし。滑らかに、フェザーが風に舞って走り抜けるかのようにスマートにギターをエディは弾きます。やわらかな甘いマスクでほほえみながら。モテたろうよ…

シンセも弾けて。ギターソロのあとにシンセソロもやってしまう有名曲『Jump』。ヴァン・ヘイレンをまともにかじれてすらいない私でさえ、そのバンド名を聞いて真っ先に思い出すのがこの曲です。ずぅーーーーんと立ち上がるシンセ。

自分とエレキ・ギターのつきあい、かかわりについても顧みました。

10月10日(土)The Verve『Bitter Sweet Symphony』眺め続けていたいそれ

The Verveと私は特別何か縁があるわけでもないのですが、なんとなくYouTubeを眺めていてこの曲に行き当たりました。

かつてから知っていた曲だし、何度も聴いた曲。The Verveといえば私の中ではこれ。

MVも見たことがありました。でも、この日、きちんと、何度も、じっくり観てみることにしました。

通りに出て来た青年(The Verveのフロントマン、リチャード・アシュクロフト)がまっすぐに歩き続けるだけというシンプルなMV。でも、ぶつかっても、ぶつかりそうになっても、車がボンネットの鼻先を歩道に突き出していても、歩き続けます。ボンネットなんか、踏み越えちゃいます。ドライバーの女性、激オコです。歩くのをやめない青年に、あきらめちゃうんですけどね。からまれそうになってヒヤヒヤさせられたり…指さして怒っているかのような人がいたり、派手に転んじゃう人もいて…


歩き続けるだけのMVなのですが、道中でいろいろ起こっています(怒って?)。

シンプルなくりかえしの音楽なのですが、そのサンプリング元のことでひと波ふた波ざわつきや紆余曲折のあった曲でもあるそうです。

むすびに

この振り返り記事、音声(ビデオ)配信版でやってみようかな〜〜と思い付きで考えています。20数分、アニメを1本みるくらいのサイズで7日分の記事を振り返る。ツイキャスか、YouTubeのライブ機能か…? 

文章の記事を文章で振り返るのに早くも飽きちゃった? のかもしれません。発刊の遅延が…苦笑 ビデオでの「しゃべり」にすれば遅れない? とも限りませんが。

秋深まります。台風が行ったり、晴れたり、時化たり。おからだ、ご自愛くださいませ。


青沼詩郎

bandshijin Weekly #5 音声配信
https://youtu.be/RNdzkDf0G-M

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