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17 note beats 川柳

72
上・中・下の句がそれぞれ5・7・5の音数を持った形式(例外あり)の短詩集。
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2020年7月の記事一覧

川柳「潔」

川柳「潔」

冤罪で潔白の身が裁かれる

潔斎しこれから推しに会いに行く

高潔なモンゴルの血で沸く土俵

潔癖な性にもやがて垢がつく

潔く避けて行かれぬ恋の沼

潔くなれぬ苦さも味な恋

目に見えぬウイルス避けて血の眼

風貌の美醜で決まる清潔さ

簡潔に完結狙うツイッター

髪と髭容姿不潔な俺は損

潔く夢あきらめて籤を買う

【後記】

「潔」という概念から、秩序や慣習、区別や境界の存在を私は思い浮かべ

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川柳「盛」

川柳「盛」

欲張って大盛無料食べ残す

退席後手付かず料理残る皿

エアコンを切って盛夏に挑む夜

夏野菜山盛りカレー胃に消える

居酒屋が盛る暑さの給水所

盛り髪の蝶の鱗粉辿る街

給食の盛り付け方にケチつける

山盛りのワゴンの品に我映す

盛り切れず別皿で出る具のモヤシ

食べ盛り子らが家計の放火犯

盛り上げるサービス心が空回り

並盛というにはショボいケチり丼

盛大な五輪開催夏の夢

酒盛りもモ

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