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あの時の修学旅行の話をしよう①喫煙

それは、はるか昔、私が子どもだった頃だと思うが、
修学旅行の夜は、旅行社から先生に御馳走が出るという噂があった。

しかし、私が教員をやっていた頃、それも過去の話だが、
その頃ですでに、
「接待?なにそれ?都市伝説?」
と、言いたいくらい、

修学旅行の引率はキツい仕事だった!

昼間だけではない、緊張が夜間も続く。
生徒は知らないだろうが、
毎晩、どこかしらの部屋で問題が起きる。
引率24時、油断していられない。

あまりにも色々あったので、分割して書く。

昼間は、見学先の寺で坊主に
「生徒が騒がしい。ここは寺だ。教師出て来い!」
と、叱られ、

自由行動の遅刻者の指導、

その指導が終わるのを待っていたのが、女子のある部屋のグループだった。

「先生、私たちの部屋に灰皿があって、たばこの吸い殻があったんです!」
「絶対、私たちが疑われると思って、気をつけてそのまま持ってきました!」
「指紋でもなんでも取って下さい、私たちじゃないんです!」

女生徒たちは半泣きである。
普段、特に問題を起こしたことのない、ごく普通の生徒たち。
楽しい修学旅行で謹慎なんて…。

まぁ、落ち着け。調べるから。
夕食の時間だ、飯を食え。
(我々は食後すぐ会議だな!)

「あの子たちの誰かが吸ったんでしょ?」
という教員がいる。
「それをわざわざ報告しに来ますかねぇ」
「巻き添えの生徒が考えたんでしょ、教師に見つかったら喫煙同席ですから」

私は、そのとき自分の父を思い出していた。
父も、高校時代、教員に喫煙を疑われていた。

だが、旅館に事情を調べに行った教員が戻ってきて、
「清掃員の仕業だそうです。
高校生が泊まる部屋に対して、そういうことをされると、
今後、宿泊先として適切かを考えざるを得ない、と、
強く言っておきました。」

それを伝えると、会議の結果待ちをしていた女生徒たちは、
一様にほっとしていた。

初日は、それで寝られたんだったな。
三泊四日の一泊目。
時間が遅くなったし、生徒宿泊棟の巡回を終えたら泥のように寝てしまったので…
夜食の用意があったかなぁ?
全然覚えていない。

二泊目は、さらにヘヴィだった。

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