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厳選!おすすめYouTube音楽チャンネル&プレイリスト

Spotifyが日本に上陸してから、もうすぐ4年が経過します。
生活に浸透したがゆえ「新しい音楽にもっと出会いたい」「より知らない音楽を発見したい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなあなたにこのnoteを贈ります。

Spotifyなどにもレコメンド機能(Release Radar、Daily Mix、Discover Weeklyなど)があり、僕も毎週の更新を楽しみにしています。でも、そこだけ頼ると好みの周辺に偏りがち。
今回はレコメンドや公式プレイリスト以外でも音楽を仕入れて、ストリーミングサービスに還元させていく話を書いていきます。

僕が20年以上も常に(自分にとっての)新しい音楽を求めている理由は、一生聴けるほど好きな音楽を一つでも増やしたいからです。
日本のメディアも参考にしつつ、それ以外でも自分の音楽世界を広げてくれそうなディグ方法を常に探しています。
その過程で、音楽はアーティスト単位で探すのではなく、その日の気分やムードに合わせた音楽を提供してくれる人やキュレーターをいかに多く知っておくかが重要であることに気づきました。

今回紹介するのは次の3種類で、自分で何かを打ち込んで検索する手間がないものだけに絞りました。「リンク先が即音楽」です。よろしくお願いします。

・気分で使い分けられるYouTube音楽チャンネル
・Spotify内の公式ではないプレイリスト
・音源の時代に捉われないネットラジオ

まずはオススメのYouTubeチャンネルから紹介します。Spotifyのアカウントがある場合は、イチ押しかつ随時更新されるプレイリストも併せて掲載しました。

【YouTube】最先端のエレクトロミュージックが夜を貫く「Majestic Casual」

海外の良質かつ最先端なエレクトロミュージックを中心に、週3~4回ほど楽曲をアップしているキュレーター。チャンネル登録者数430万人で、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
僕はこのチャンネルに「夜」のイメージを持っています。ローファイヒップホップや、ビートのないアンビエントなものから、メロディにインパクトのあるポップな楽曲まで幅広く紹介しています。どの曲も、落ち着いた雰囲気の中でキラリと光るトラックが聴きどころ!
各楽曲の再生画面にはエッジの効いた画像が表示されます。これは曲の世界観とリンクしており、ピンと来た画像を選んで聴くと好みの曲に早く出会えるかも。
Majestic Casualはとにかく耳が早い。来日も果たしているTom MischやToro Y Moi、Kero Kero Bonitoあたりは、世間的に認知される遥か前(2013~2014年頃)に紹介されていました。

【YouTube】世界中をインディーロック・フォークで旅する「alexrainbirdMusic」

「世界中のインディーズを網羅する」を提唱しているキュレーター。
ロック・ポップスのバンドと、アコースティックのシンガーを中心に紹介しています。逆にラップトップミュージックはほとんど無いです。
チャンネル内では主に【ロック&オルタナティブ】と、【フォーク&ポップス】のプレイリストを月1回配信。さらに、不定期にシーズンに合ったプレイリストも提供してくれます。
alexrainbirdMusicは国境を軽々超えてくるのが特徴で、アーティストの情緒を感じられる楽曲が多いです。旅行中、移動中、読書、食事、コーヒーブレイクなどの様々なシーンに適しています。
先日は家でプレイリストを流していて、良いなと思ったアーティストのことを調べたらインドのシンガーソングライターでした。
このプレイリストに乗るアーティストは、日本語で言及がされていないことはざらです。この「見つけちゃった感」の共有も好きです。

【YouTube】スタイルに捉われない日本語ラップ「Shy boy」

※Spotifyアカウントは注力していないようなので割愛。

日本語ラップ月間ベスト30を、カウントダウンランキング方式で発表していくYouTubeチャンネル。個人運営ですが、トラックもラップもスタイルは満遍なく網羅されています。
Shy boyさんから日本語ラップへの多大なリスペクトが感じられることもあってか、動画はランキング方式なのにコメント欄が荒れずに平和なのも特筆しておきたいです。
最近はついにオススメのSoundCloudの楽曲までまとめて上がってました。おそろしき日本語ラップ包囲網。

YouTubeチャンネルは主にこの3つを使っています。
ほかにはエレクトロ系の「La Belle Musique」や、実力派アーティストのアコースティックライブ映像が1日4~5本上がる「Sofar Sounds」もたまにチェックしています。
あとYouTubeは「あなたへのおすすめ」でピックアップしてくる動画のヒット率が高いので、知らないアーティストが出てきたら欠かさずチェックしています。

次にSpotifyのおすすめプレイリストを紹介していきます。アーティスト本人や個人、レーベル発信のものに絞りました。

【Spotify】コーヒー淹れてホッと一息。Natty Reeves「Natty's Soul Remedies」

Natty Reevesはイギリスのシンガーソングライターです。彼の楽曲自体が、昼下がりの部屋に陽が差し込むような温かい気持ちにさせてくれます。
そんな彼が影響を受けたり、日常の中で聴いている楽曲を心地よい流れでまとめてくれているのがこちらのプレイリスト。
不定期更新で、体感だとワンシーズンに1度のペースです。たまにチェックして更新されてると得した気分になります。

【Spotify】個性溢れる尖った音楽の宝庫。Louis The Child「Playground」

Louis The ChildはDJとプロデューサーの二人組ユニットです。シカゴ拠点。彼ら自身が作るトラックも最高で、出している音が常にヤバい。
このPlaygroundはビートの効いた楽曲が中心です。尖ったトラックが聴きたいときにこのプレイリストを頼ります。曲調やリズムアプローチには多様性があるところもポイント。
ちなみに、SoundCloudで聴ける本格的なMIX「Playground Radio」が本家です。現時点で48本ものMIXが。プレイリストでも流れが気持ちいいです。

【Spotify】そうだ、アフリカ行こう!サハラ以南の音楽を切り拓く「Sahel Sounds」

アフリカの音楽を開拓しているレーベル、Sahel Soundsのプレイリスト。レーベルから新譜が出ると曲が追加されていきます。
日本で耳慣れた音楽とは楽器やリズムアプローチなど大きく違うし、頭の中に浮かんでくる映像はまさに砂漠!
けれども、どうやって発想したんだという曲展開や、音の味つけではなく曲そのもののアレンジでリスナーを楽しませてくれます。ポップな楽曲もかなり多いです。
このレーベルはリリースするために8年探した音源もあったりして、どうやって採算とってるんでしょう。長く続けてほしいです。

【Spotify】カラッとした爽快なポップパンク!「Pop Punk Playlist!」

いま最も勢いのあるパンクレーベルのひとつ、Pure Noise Recordsが運営するプレイリスト。聴いた瞬間カリフォルニアです。レーベルや年代関係なく、US西海岸のカラッとした良質なポップパンクやハードコアが選曲されています。
流してるだけで部屋や自分に活気がついてくる。最終的にはハンバーガーとコーラが欲しくなること間違いなし!

【Spotify】日中から心地良い空間を提供してくれる「Kitsuné Musique | New ,Hot & Fresh」

ファッションブランドMAISON KITSUNÉでご存知の方も多いでしょう。このプレイリストにはKitsuné Musiqueの新譜が追加されていくのですが、更新頻度が高い(月・水・金)です。
エレクトロミュージックが中心のプレイリストは夜の雰囲気に偏りがちですが、その中で選曲に昼っぽさを感じるのは、ファッションブランド=店頭でも流せることが大きいのかなと思います。

【Spotify】限定された状況にフィットした選曲を提供する「竹田ダニエルプレイリスト」

「めちゃくちゃ限定されたシーンに合わせた選曲」をコンセプトに、様々なプレイリストを公開しているアカウントです。例えば、上で紹介したプレイリストは、こんなコンセプト。

僕もこんなことはたまにあります。あってほしくないけど、あるんだよなあ・・
各プレイリストには有名な曲も含まれていますが、こういう斬新な提供のされ方をすると、新しい聞こえ方をしてくるんだから面白いです。
竹田ダニエルさんは今後もプレイリストを公開していきそうですので、どれかのプレイリストか、Spotifyアカウントをフォローするのも手です。
アカウントのページに飛ぶと公開プレイリストが一覧で表示され、すぐ確認できます。

ここで、Spotifyの「アカウント」や「フォロー」に関連した情報をひとつ挟みます。

【Spotify】友達のアクティビティ機能を使い倒す

SpotifyユーザーのアカウントをフォローしてPCからSpotifyを開くと「友達のアクティビティ」に表示されるのですが、僕はこれも重宝してます。
そのアカウントの中の人が、いま何を聴いているのかリアルタイムで分かる機能で非常に面白い(非公開設定だと見れません)。

タイトルなし

※アイコンとユーザー名は隠してます

「アルバム or プレイリスト」「アーティスト」「楽曲」のすべてにリンクがあるのがポイントです。
タイミングが合えば、自分向け以外のレコメンドプレイリストもチェックできたりして、ちょっと覗いてみたりすることも可能。
僕がそうしてフォローしたのがMajestic CasualのRelease Radar。良質な音楽ばかり提供してくれるキュレーターはRelease Radarも聴き応え抜群!

ちなみに僕のSpotifyアカウントはこんな感じです。SNSみたいに個人アカウントをフォローする文化がほぼないですが、ここにまだまだ面白さが眠ってるぞと思ってます。

そして最後に紹介するのはネットラジオ局です。

SomaFM、ご存知ですか?

ジャンルや雰囲気などで割られてはいますが、35チャンネルを運営していて、ほぼコマーシャルフリーというネットラジオです。忘れた頃に「ドネーションよろしく」的な声だけの短いアナウンスが流れるのみ。スマートフォン・PCとも無料で利用できます。

アクセスすると24時間途切れることなく音楽が流れ続けていて、各チャンネルにDJがいて選曲している仕組みです。
ここまで紹介してきたものとは違い、旧譜からの選曲が中心ですが、リスナーにとっての新しさという観点で非常に充実しています。

オススメチャンネルをいくつかピックアップします。

【SomaFM】飲まない日でも、歌詞は大体潰れるまで飲んでる「Boot Liquor」

このチャンネルがきっかけでカントリーミュージックが大好きになりました。歌い手は歌詞では今日も酒を飲んでいて、「最後のもう一杯」は100%嘘で、でも確実に「帰るところがある」感じがするのが、なんだかとてもホッとするから。

【SomaFM】サーフミュージックで心のロングバケーション「Left Coast 70s」

僕は冬にこそこういう音楽を聴くのが好きです。多幸感溢れるサーフミュージックが、気持ちだけでも南下させてくれます。

【SomaFM】使い込まれたレコードのプツプツ音がグッとくる「Seven Inch Soul」

1960年代~70年代のソウルミュージックを、7inchからインポートして発信してくれるチャンネル。ストリーミングでは聴けない楽曲もままあります。

他にも「Indie Pop Rocks!」など良質なチャンネルを揃えています。本当にラジオ気分で、色々なチャンネルをチューニングして一通り聴いてみるのも面白いでしょう。

おわりに

新しい音楽に出会うための手段の紹介は以上です。
公式プレイリストやレコメンド機能も使ってますが、メジャーなやり方なので割愛しました。少しでもお役に立てば幸いですが、いかがでしたか?
僕は「とりあえず」で曲を流しておくことも多いですし、気に入った音楽があればそればかり聴いているときもあります。あとは人にオススメされた曲は必ず聴くようにしています。
ちなみにこの記事は約5000文字でした。ここまで読んでくださった方は相当熱心なリスナーの方に違いありません。ほかにも良いチャンネルやプレイリスト、とっておきの探し方があれば是非とも教えてください。

それでは気楽な音楽生活を送りましょう。

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