
西野さんに「セトちゃんは0点」と言われてから2ヶ月。
こんにちは!毎回、大阪に行く前は「絶対お好み焼きとたこ焼きを食べよう!!」と意気込むんですが、当日になるとめんどくさくなって、いつも松屋とかに行っちゃうセトちゃんです。
さて!
今日は、タイトルにもある通り、西野さんに0点をもらってから挑戦してきたことや、心境の変化について書いていきたいなと思っているんですが、
その前に、「0点とはなんぞや??」という方もいらっしゃるかもしれないので、ざっくりと状況を整理させてください!
今から2ヶ月前。
9/19.20に、"えんとつ町のプペル"のミュージカルの「オンライン公演」を開催しました。
僕たちは、このミュージカルでブロードウェイを目指していたんですが、NYがコロナによって大ダメージを受け、それどころじゃない状況に。
そんな中、「今だからこそできることを」ということで開催したのが、この"オンライン公演"だったわけなんですが、
結論から言うと、
本番にお見せした映像のクオリティがひどかったんです。
もちろん「良かった!!」と言ってくださった方々もたくさんいらっしゃいます。
でも、ここはエンタメの世界戦の現場です。
公演の1日目が終わった後に、西野さんがわざわざ時間を作ってくださって、朝まで一緒に飲みながら、「世界で戦うとはどういうことか」を教えてくださいました。
そして、世界で戦う上で「僕に足りないこと」も。
西野さんには、「セトちゃんが0点だった!」と正面から言ってもらいました。
では、何がダメだったのか??
それは、
「リーダーである僕に、エンタメの良し悪しを見極める目がなかったこと」です。
僕には、エンタメを感じてきた量、観察してきた量が圧倒的に不足していて、だからこそ、エンタメを見たときに「どれがよくて、どれがダメなのか」「何が人の心を動かして、何がそれをぶち壊してしまうのか」を断定することができなかったんです。
現に、プロから見たらクオリティの低さが一目でわかる、上述の"オンライン公演の映像"ですら、僕は「これはいいものができた!!」と思って、出していたんです(笑)
ほんとに恥ずかしい話なんですが、「これが今の僕なんだからしょうがない」とぐっと受け入れて、まずはその事実と向き合うことから始めました。
その上で、西野さんからは、
「時間割から変えて、エンタメを見まくる生活にした方がいいね!誰よりもエンタメを見て、審美眼を養うしかない!!」
とアドバイスをいただきました。
ちなみに、僕には、西野さんからアドバイスをいただいたときに「必ずこうしよう!」と決めていることがあって、、
それは、
言われたことをそのまんまやる。
そして、それをやりすぎるところまでやる。
ということです。
インターンが始まった頃には「とにかくたくさんの人と会った方がいいよ!」というアドバイスを西野さんからいただいたんですが、
その日から、毎晩のようにスナックCandyに通うようになり、すぐに全国行脚を始めました。
今でも毎週末は、どこか地方に飛んで飲み会をやり続けているんですが、これをやっている過程で、めちゃくちゃ得られるものが多いんですね!!
でも、これって当たり前なんです。
あれだけの経験をしてきて、僕よりも行動してきた西野さんが「やった方がいい!」と言うんだから、「やったほうがいい!」に決まっているんです。
そんなわけで、西野さんからアドバイスをもらったときには、
言われた瞬間には、自分の中であまり理解できていなかったとしても、とりあえず、「そのまんまやりすぎる」ことを決めています。
そんなこんなで、今回のアドバイスは、
「時間割から変えて、エンタメを見まくる生活にした方がいいね!誰よりもエンタメを見て、審美眼を養うしかない!!」
というもの。
次の日から、早速、動き出しました。
まず、自分のやる気だけに頼っていたらどこかで負けてしまうだろうなと思ったので、先に「アウトプットの場」を作ることにしました。
具体的には、『セトちゃんのエンタメ勉強日記』というFacebookグループ↑を作って、エンタメを見たら毎回ここで「感じたことや、学んだこと」を投稿することに決めました。
投稿の頻度は、毎日1本以上。
そうすると、少なくとも毎日一つはエンタメのインプットをしなければいけないんです。
今、このグループには1400人くらいの方々が入ってくださっているんですが、いわば1400人に監視されている状態で、、(笑)
1日でもサボったらすぐにバレるし、アウトプットの質が低かったら、人が簡単に離れていきます。
そんなこんなで、エンタメを見ているときの僕は「真剣勝負」です。
真っ暗な客席で、1人ノートとペンを持って、ずっとメモしながらエンタメを見ています(笑)
こんな感じで、初めは、半ば強制的に自分を追い込んで始めたわけなんですが、明らかに何もかもが良い方向へ変わりました。
まず、世界を解像度高く見れるようになりました。
例えば、普段道を歩いていて、今までは目にも止まらなかったものが、自分の中のセンサーに反応するようになったんです。
、、なにも「エンタメ」と呼ばれるものを見ているときだけじゃなくて、例えば、ラーメン屋の看板や、道端の植木や、たまたま出会った人との会話や、至るところに「学びの種」が転がっています。
というか、転がっていることに気づけるようになりました。
これは、まさに、西野さんがいつも言っている「アウトプットの場を先に決めることで、インプットの質が上がる」ということだなぁと感じています。
そして、肝心のエンタメはというと、
もう文字通り、片っ端から見まくっています!
それまでは人生を通して、5回くらいしか見たことがないミュージカルでしたが、もうこの2ヶ月で10本以上は生で観に行きました。
そして、たくさん観ていると「どうやら、ミュージカルをやるから、ミュージカルだけを勉強する。ではダメなんだな。」ということに気づき始めます。
そんなこんなで、現存する世界最古のエンタメである「能」の先生に会いに行って話を聞いたり、「歌舞伎」を勉強したり、「宝塚歌劇団」を観に行って研究したり。
他にもたくさん。
ジャンル問わず、エンタメを浴びるように生きているんですが、その中で、「全て繋がっているんだなぁ」という感覚と出会えたんです。
繋がっているというか、それぞれの本質を抽出すると、どこにでも転用できる要素になる。といった感覚です。
例えば、800年以上残っている「能」ですが、室町時代に足利義満が「世阿弥」を可愛がって莫大な投資をしたことで大成し、その後も「佐渡金山を世阿弥が見つけた」ことから、徳川家が「能」を大事な文化として江戸時代を通じて奨励した。
という文脈があったりします。
ここからは、「ある特定のエンタメは、それが面白いだけで残っているわけではない。」「何年も愛されるエンタメを作るには、クオリティが担保されているのは前提で、インフラや政治から抑えていかなきゃいけない。」ということが学べたりします。
西野さんは、「300年続くエンターテインメントを作る」と宣言して、今トイレットペーパーを開発したりしているんですが、こういうことが、肌感を持って理解できるようになりました。
他にも、西野さんが「"宝塚歌劇団"は、今のオンラインサロンの文化と通じる。」という話をしていたときも、「宝塚歌劇団」を研究していたおかげで、その面白さを理解することができました!
、、西野さんが話していること、見ているものを、前よりも少しだけ鮮明に理解できるようになったんです!!
(これがめちゃくちゃ嬉しい!!!)
ただ、楽しいことばかりじゃありません。
ミュージカルをやっていくにあたって、舞台関係者の方々にお話を聞きに行くことも積極的にやっているんですが、
門前払いされることもたくさんあります(笑)
、、ブロードウェイを本気で目指そうと思っているんです。
という話をすると、わかりやすく、
「コイツ若いのに、何言ってんだ??」
という目を向けられることもあるし、
「無理だよ。」
って言われることもあります(笑)
そんな日は、悔しさにまみれながら、やりきれない気持ちで家に帰って、家でもずっとむしゃくしゃしています(笑)
そして、その気持ちのまま、もう、ひたすら勉強です。
やるしかないんです。だって実力も実績もないんだもん。
そして、じつは、そんなとき毎回、西野さんから「0点!」と言われたときにしてもらった"ある話"に背中を押してもらっています。
、、西野さんは、「エンタメを見まくって審美眼を磨いた方がいいよー!」という話の中で、
「僕も20代の頃は全然通用しなかった。」
という話をしてくれて、、
でも、そのときから、誰よりもエンタメを見て、誰よりも精度高く因数分解を続けてきたからこそ、今は「役者さん」にだって、「音楽」にだって、「空間設計」にだって、自信を持って意見を通せる。と。
自分が役者でもないし、音楽家でもないのに、リーダーとして意見を通すには、「圧倒的な量」しかないし、それによって「キングコング西野が言うなら、、」という信用を積み上げるしかない。
って話をしてもらいました。
これを聞いたときに、西野さんの凄さにゾクっとしたのと同時に、大きな勇気をもらいました。
あんなすごい西野さんにも「通用しない時期」があって、「圧倒的な量」によって、ここまで来ている。
ってことは、「才能がどうとか」って言い訳してる暇なんかないじゃん!!
って思ったんです。
とにかく、今日もやるしかないんです。
何年かかって、この0点が100点にいくかわからないけれど、毎日0.01点ずつでも積み上げないと、一生届かないことだけは決まっていて。
そして、それを、どんな状況でも積み上げ続けてきたのが西野さんで。
だからこそ、今、映画に挑戦している西野さんの姿を見ると、胸がギュッっと掴まれるんです。
たくさん積み上げてきた西野さんが、制作総指揮をやり、全ての方面に意見を通して、毎日寝ずに、ただただ命をかけて、エンターテインメントを作っている。
間違いなく、僕は、今の西野さんの姿を一生忘れることはないし、この姿を思い出しながらずっと生きていくんだろうなと思っています。
、、そして改めて、こうした姿を近くで見せてくださって、言葉をかけてくださる西野さんは、本当に優しいなぁと思いました。
、、そんな優しくて、すごすぎる西野さんに最大限の敬意を込めて、今日は言わせてください。
この先、どんなに多くの人が、西野さんのことを「あの人は凄いから!」と結論づけても、僕はそれで絶対に終わらせません。
西野さんのことを「雲の上の存在」と捉えて逃げるのではなくて、、ずっと真後ろから追いかけ続けます!!!
冗談とかじゃなくて、綺麗事とかじゃなくて、本気です。
本気で追いかけ続けます!!
改めて。
西野さん、「0点」をくださって、本当にありがとうございました。
あの日から、人生で初めて「エンタメ」と本気で向き合えるようになった気がします。
もっともっと先に、「あのとき0点をもらったおかげで、こんな人になれました!!」って笑って言えるように、今日も、目の前のことを全力で頑張ります。
そして!
映画めちゃくちゃ応援していますし、映画の次のミュージカルは、僕に任せてください。
絶対に、世界で戦えるものをつくります!!
ほんとにほんとに、大好きです!!!
これからもよろしくお願いします😊
セトちゃん
今日も読んでいただきありがとうございました😊😊
◾️セトちゃんのエンタメ勉強日記
◾️西野亮廣エンタメ研究所