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「ぶたぶたさん」

ついったでもnoteでもお世話になっているひとさんが、私の書いている小説を紹介してくださいました(ひとさん本当にありがとうございます)。

タイトルの通り「小説が読めない」というお話をされている記事だ。ちょっと違うかもしれないけれど、分かる。私も今全然読めない。
学生の頃は通学時間を利用して、社会人になってからも気になった文庫を買ってみたりして、ちょこちょこ読書していたのだが、仕事が忙しくなり始めたあたりからめっきり手をつけられなくなった。読んでいる本ったらもう完全にコミックスのみで、小説は積読すらゼロである。
小説に限らず文章って、いろんなリソースを使うのよね。ある程度まとまった時間と、そこに没頭していい環境と、気持ちの余裕と、ある意味体力と。そこに、物語性のある文章だと感情も引っ張られてしまうので、どういう方向にしろ気持ちを揺さぶられるようなものは、読了後にどっと疲れるし、しばらくの間いつまでもその物語のことを考えてしまう。
我が家の場合、今子供が絶賛イヤイヤタイフーンなので、そこに割くリソースがない。書く方も好きだから、インプットした方がいいとわかってはいるのだけども。

そんな話をしつつ、でもちょっと読めるものってあったらいいのかもしれないと思い、一時期大好きでずーっと読んでいた本のことを思い出して、お節介ながらコメントでご紹介させていただいた。それがタイトルにある、矢崎存美先生の「ぶたぶた」シリーズだ。
本当にほとんどタイトルをぶん投げただけになってしまったので、せっかくだからもう少し書き出してみようというのがこの記事の趣旨である(遅)。
この「ぶたぶた」シリーズ、ものすごーくざっくりいうと

「ぶたのぬいぐるみで家庭もちの中年紳士が、いろんなお仕事で色んな人と関わるお話」
である。

「……何て??」って思いました?思いましたよね??でもその通りなのよ!!
念のために断っておくと、ぶたの着ぐるみを着た紳士ではない。ぶたぶたさんは可愛いぶたのぬいぐるみなのだ。でも奥さんもお子さんもいる優しいおじさんなのだ。でも可愛い。可愛いけど、いわゆるおじさまに対して可愛いって思っちゃうこともちょっと違う、違うのよ。
これを読んで「どゆこと??」って思ったそこのあなた!読んだら分かるから!!
お話は基本オムニバス形式で、ぶたぶたさんの職業も様々だ。ぶたぶたさんは主人公というより、主人公と何らかの形で関わる存在として登場する。優しくて、ほっこりするお話が多い。ぶたぶたさん、ぬいぐるみだし。関係ないか。

ところで今全部で何冊あるんだろう、と調べてみたところ、なんと作者の矢崎先生がnoteに作品一覧の記事を載せてくださっていた。ぎゃー!34冊になっている!!読んでないのがいっぱいある!!

個人的にすごく好きなのは、「刑事ぶたぶた」「キッチンぶたぶた」「ぶたぶたのいる場所」「再びのぶたぶた」だなぁ。

というわけで、自分でもいずれ未読分を読みたいなぁと思いつつ、誰かの読書のきっかけになったら幸いである。

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