見出し画像

部下は3日で上司を知る、上司は部下を3年かかって知る

 いつだったか覚えていないですが、タイトルの言葉を聞いた時に妙に納得したのを覚えています。その時は、部下がいる立場でもなく、自分が部下の立場しか経験していない時だったので、上司を知るは確かになぁと思ったのを覚えています。
 ただ、明確な区分や説明できる訳ではなくて、この上司はこういう人っていうことがわかるってことなんですよね。ストイックな人だなとか、意外といい加減だなとか、大雑把に見えるけど、細かいなとか。。。その人の優先順位が不思議と見えてくるという感じでしょうか。これはなぜそうなるのでしょうか?

みなさんも同様のこと、感じたことありますよね?

 一例としてエピソードを紹介したいと思います。
 会議で報告が必要な場面において、詳細を把握しているのが部下であり、上司から出席して報告するように指示がありました。しかし、部下は他の優先順位が高い仕事がブッキングしてしまい、参加できなくなりました。部下は、事前に上司にその旨を伝え、その報告業務を上司へお願いしました。上司は、当該会議の出席者であり、部下は通常の出席者ではなく、内容については上司も理解をしているため問題ない認識でした。しかし、直前になって出席するように指示があったのです。部下は仕方なく別件業務を調整し、参加することになりました。
 でもこれは部下の立場からすると、わかっているんですよね。自身で説明する自信がないから、部下を参加させるのだと。それなら、そうとはっきり伝えてくれれば良いのですが。

 兵庫県知事の話題で持ちきりですが、おねだり関連の話についてです。おそらく、普段の業務の中で規則やルール、規律を守るようにと厳しく指導していたのではないかなと想像します。経費についても節約するように指示していたと思います。上司(知事)は、3年立っても部下がどう思っているかわかってないですね、アンケート結果が物語っています。一方で部下は3日もあれば、あれ?っと思っていたはずです。氷山の一角という言葉があります。また、人は呆れを通り越すと無関心になります。3日で気づいていたら多くの人はとっくに無関心状態なのかもしれません。今更何をといった感じですかね。

 そうならないように気をつけなければいけませんね。仕事に限らず、やはりわからないことはわからないというべきだし、知らないことは知らないと伝えることが一番大事だったりします。

 さて、どうすればそうならないようになるのでしょうか。やはり、今の変化の激しい時代においては、重要な取り組みは、かなり細かい部分まで把握しておく必要がありますね。そうすれば、何か起きた時に、情報を組み合わせて判断することができます。しかし、わからないと途端に、部下からの報告を待つしかなくなります。昔はどっしり構えて、待って、必要な時にアドバイスや決断をする役割だったと思いますが、それでは時間軸が遅くなる時代ですね。

 正直で誠実であること、そしてそれは部下はわかっているのです。そうでない場合は、自己保身や言いづらいことが潜んでいる。だいぶ変わってきていますが、もっともっとこの辺のことを口に出して、その場で伝えて、行動が変わるようになっていかなければ、世界の変化に追いつけない。阿吽の呼吸は、それはそれで素晴らしい概念ですが、今の時代においては、その関係性までの時間も足りないぐらいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?