6月、放棄

上記のつづきである。

あれから3ヶ月経った。
この部屋とこの街に対して抱く心の変化について書こうと思う。

部屋は慣れた。
この部屋に帰ってきて思うことに変わりはないが
体はだいぶ慣れてきている。
きっと、段ボールでできた家だったとしても
私はそれでいいのだろうと思った。

しかし、この街はまったく嫌になる。
星は見えない。虫の音は聞こえない。
換気扇から聞こえるのは車と調子のいいバイク音。
ここにあるのは人間とたくさんのビルディング。
それから、外はいろんな臭いがして頭がくらくらするのだ。
だから出勤と散髪以外には外へ出ない。
出勤するときはイヤホン必須で外の音を遮断しなければ不安に。
わたしにこの街は向いていない。

だったら
この街を早く出て行けけばいいが
そんなことができるんだったらとっくにしている。
今はまだできないけれど、遅くても2年後には
出ていく計画を立てている。もういられない。
そのために準備をしないと行けないが
慣れない仕事にいっぱいいっっぱいなのが悔しい。
社会で働いて、不適合者でもあることもわかった。
7年間描いていた様がこれだ。
社会で働くという体験をしてみたい
いろんな人に出会いたい
とりあえず安定した金を稼ぎたい
そんな理由ではいられないのか。

いや
自分がただの甘えた若輩者ってだけなのか。
しかし、少しずつ大切なものを失いながら生きている気がしてならないのだ。

2024.6.14

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