エンタケの解像度を上げる話し合い
今日は夜に授業課題、グループ課題を進めるべく話し合いをした。
どんな話し合い、課題かというと、「架空の大学生」を作るというもの。
前に、この候補の人物をいくつか掲載したが、実際にどんなふうに決まったのかを紹介する。
https://note.com/bambee_san/n/n0cc0e0edbca5
まず、これが候補。
ここから、遠藤剛(エンドウタケル)を選択。
予定通り、裕福な家庭に生まれ、妹がいる四人家族。
そして、お洒落と自動車に関心がある。
また、前回と違い、「モビリティの進路」に前向きになっている。
そして、エンタケ本人の肖像も完成。それがこちら。
ざっくり書いただけなのに、どんな人物か分かってしまう。
服装、髪型、立ち方、リュックの掛け方まで計算され尽くしてる。
ラフな絵でもエンタケのなんたるかが分かってしまったので、清書する意味がなくなってしまった。
こうして決まったエンタケの詳細情報だが、実際に授業で発表する内容はそのごく一部だ。
ではなぜ、このように詳細な情報を作ったのか。
それは、人物のリアリティを極限まで上げるためだ。
資料の上では「ピアノを弾ける」「妹がいる」という、バラバラな情報であっても、その裏には「妹と一緒にピアノを始めるが、実力で劣っていたために小学校4年で挫折する」という背景エピソードがあるのだ。
そして、心の整理がつき、自由な選択のできる高校生になってからは、また鍵盤に触る日常を送ることになる。
高校時代に軽音部でキーボードを担当したことも、さらっとしか資料には記述していないのだが、どのような経緯でこの経歴になったのかは深く設定が練られている。
これが何を意味するのかというと、「大学で出会う人」は「大学に進学するまでのその人」を知らない、ということだ。
人生の途中で出会えば、その人がそれまでどのような人生を歩んできたのか分からない。しかし、そこには一人一人違う人生、体験、成長がある。
資料に記述しない設定には、そんな人のリアルな深みを生み出す、「見えない過去」という暗黙を表現したのだ。
もはや、これが先生や友人に伝わるかなどどうでも良いレベルで作り込んでしまっているが、そんなのは完成度を俯瞰したり、エンタケを実際に操ってみればすぐにわかる。
他の班が作った人物とは、明らかにリアルさに差があるはずだ。
発表を2日後に控えたエンタケだが、これからもますます解像度を上げ、現実に近いところで生きさせてやりたいので、発表後も手入れしていこうと思う。
いや、ブサイクだしやめとくか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?