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【最近買った書籍・2019年7月編 2/2】

『NASAデザインマニュアル』

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1974年に発表されたNASAのロゴタイプはシンプルで力強く、個人的にとても素晴らしいデザインだと思います。そのデザインマニュアルが復刻版として再販されています。
ニューヨークのデザインスタジオ「Danne & Blackburn」がデザインしたもので当時の発行部数はわずか40部!。2015年にクラウドファンディングのプロジェクトで復刻が決まったとのこと。
こういう風に使われると、クラウドファンディングってとても意義があるなぁと思ったりします。

アメリカで 「US federal design Improvement program」 というデザイン政策が国を挙げて実施されていた1970年代、NASAのブランド戦略の一環で策定されたこのロゴは「ワーム」と呼ばれ、その卓越したデザインで1984年には大統領デザイン賞にも輝いています。

マニュアルの内容は所謂デザインガイドラインや、スタイルガイドといったものに近く、グリッドの規定や書体の指定、ロゴタイプの配置のためのグリッドシステムなどが網羅的に掲載されています。というかケネディの名前のドットの位置とか凄いとこにあるなぁ、、、

当時のデザインマニュアルでよく使われたリング式のバインダーがオリジナルらしいのですが、この復刻版ハードカバー製本で取り回ししやすくなっています。

↓ここから購入可能、今はAmazonとかでも売ってるみたいですね。

https://standardsmanual.com/…/nasa-graphics-standards-manual

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『資料集 日本のトレードマークとロゴタイプ』

亀倉雄策さんが序文を書いた『資料集 日本のトレードマークとロゴタイプ』が復刻!!新装版として8月8日に発売されるとのこと。
オリジナルは1973年初版が発売された、高度成長期に発展した日本企業のロゴマークを業種毎にまとめられている。
同じものを古書で見つけるのは大変な上高価なこともあり、これは嬉しいですね〜📚

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資料集 日本のトレードマークとロゴタイプ 〈新装復刻版〉

『組織にいながら、自由に働く』

僕は現在は組織には属していないのですが、かつての所属組織ではどうだった(どうあればよかった)のか、また、いま大企業に勤めている方々がどんなモチベーションやステップで働いて行けば自由になるか、みたいなことも知る糸口になるのではと思って読みました。

全体としてわかりやすく論理的にまとまっていて、対象となる人も冒頭にきちんと明言してあるのがよかったです。
自由になるためのステップとして「過剰乗除」の比喩を用いて説明して、尚且つこの「順次性」は大事だよ、という点は興味深い。
多くは著者自身の経験に基づくものだが、実践的な内容で(読者によっては状況も大きく異なるケースも多いと思うけど)きちんと紐解いて、体系化、汎用化がされているのは有用だなと思いました。
角さんにお薦めしてもらいました、ありがとうございます!

気になった言葉はこんな感じ、それぞれのステップで大事なこと。
・難易度のチューニングを
・ニガテなことを放置しておくと、上のレベルに行った時に通用しなくなる
・情報の波打ち際に行け・素人目線の賞味期限はおそらく半年ほど
・共創がうまくいくかどうかはチーム作りがキモ
・判断=価値観×入力情報(昨日と言うことが違う人は、入力情報が変わったから、これはよくわかる笑)

(あと読んでいてこんなことを思い出しました。
5匹の猿の実験・シングルループ学習とダブルループ学習)

『キツネと星』

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旅先の小さな雑貨屋さんでたまたま見つけた絵本。
布張りに白インクで印刷してあって、イラストや色も綺麗だなぁと思って購入しました。

東京のアノニマ・スタジオというところが発行しているようで、デザインや装丁もとても凝っていて丁寧につくられている印象。
こういう英語の絵本を和訳して、原書と同じような読後感を保つのって大変だと思うけど、なんでかクライマックスの場面ではちょっとぐっとくる、、、

タラブックスみたいに、本自体をとても大切に捉えてるんだろうなと思いました。

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『Creation』

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『The Night Life of Trees』が良すぎたので、もう一冊購入したのが、TARA BOOKS 2014年出版された『Creation』。
邦題は『世界のはじまり』でインドのゴンド族に語り継がれている創世記の物語を絵本にしたもの。

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ゴンド族の水のシンボルである Unborn Fish が表紙に描がかれている。細かい無数の点で形状やグラデーションが描かれていて魅せられる。綺麗だなぁ、こんな本つくりたいなぁ。

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