股関節が硬いけど、あきらめないバレエ②
今回は、股関節が硬いけど②として続きを書かせていただきます!
股関節が硬いけど、あきらめないバレエ①の記事は下記よりご覧いただけます。
股関節を開く為のバレエポイント
バレエボディトレーナーとして、股関節を応援するポイントをまとめる為に書いている股関節シリーズの続きです。
股関節③
肩甲骨・肩関節の筋肉・関節・靱帯・腱を柔らかく伸び縮みできるようにする
股関節を柔らかく、バレエを踊れる身体にするためには、肩関節・肩甲骨周辺の筋肉・靱帯のストレッチをする事も身体の仕組みから大切だとお話ししています。
骨格図などを見ていただくと、身体の上半身と下半身の骨格の作りはよく似ています。
股関節と肩関節、骨盤と肩甲骨、おもしろいですが似ています。動き方もよく似ています。
筋肉や靱帯は少し役割が違いますが、ここでは股関節を柔らかく踊れる身体にするためのポイントですので、この似ている事を覚えておいて下さい。
股関節のストレッチをしても、なかなか開かない時!肩関節・肩甲骨の動きを良くするストレッチやマッサージをしてみて下さい。
肩関節・肩甲骨が少し柔らかく動くようになれば、股関節のストレッチをしてみると開きやすくなっています。
以前お話ししました、股関節の筋肉・靱帯を時間・年数をかけてバレエを踊れる身体にしていく時に、同じように時間・年数をかけて肩関節・肩甲骨周辺の筋肉・靱帯も伸ばしていくことも大切です。
肩関節・肩甲骨は、どこをポイントにしてストレッチやマッサージをするといいのでしょうか?
股関節のストレッチの時に、皆さんはどこをイメージして伸ばしていこうとしますか?
股関節・脚が開くようになるために、床に座って開脚ストレッチをすると思います。それは、身体の前側、股関節の前側、お腹、内もも、を伸ばして柔らかくしようとイメージされると思います。
肩関節・肩甲骨も同じです。肩関節を柔らかくするためには、胸の筋肉を柔らかくする事がポイントになります。胸から腕にかけてストレッチしていきます。
股関節のお腹から脚のストレッチと同じです。ですが、胸をストレッチするのは、股関節と違い座れません。床とお尻を支点して体重をかけてストレッチできる股関節のようにはいきません。
どうすればいいのだろう?
胸のストレッチ方法!
背中と床の間にバスタオルを畳んで丸めたものを、背骨に平行に置いて寝ます。
頭が下がるようでしたらバスタオルと同じ高さの枕を置いて寝て下さい。
バスタオルの上に仰向けに寝れましたら、両手の平を天井に向けて、腕を伸ばした状態で床に力を抜いておいて下さい。
その手のひらを、ゆかを滑らせて顔の高さへ、少しずつ頭の上へと滑らせて角度を変えていきます。
この時に、胸の筋肉から腕にかけてストレッチがかかり、伸びている事を感じると思います。きついようでしたら無理に上まで滑らせないようにしましょう!
肩関節のストレッチは、これだけです!このストレッチで効果はあります。
日本人の骨格は、股関節も肩関節も前側~横少し前側に生まれつき骨格の位置があることが多いです。
前側にあるということは、お腹・内もも・胸・内腕の筋肉が縮まりやすいと言うことです。
バレエを踊るときに、もっとも縮まって欲しくない筋肉が普通に過ごしていると縮まる骨格だということです。
そのために、1日1回は、お腹・内もも・胸・内腕の筋肉を伸ばしてあげないといけない (>_<) そんな身体なんです。
コツコツと努力して積み上げ続けていく事が、バレエを美しく踊るポイントになります!
あきらめないで、続けることを楽しめる方法を見つけて下さい(^_^)
股関節④
骨盤のコントロール、お尻が出ないようにお腹とお尻で骨盤を踊っているときにコントロールできるようにする。
股関節は、骨盤と太ももの骨の2つの骨が関節として身体を支えて動かしています。
バレエを踊りやすい条件として、股関節の位置・形を大切に考える事は、世界のバレエ学校では当たり前になっています。
世界の常識の股関節と日本人の違いとは?
まずは、骨盤の形が違います。日本人の骨盤の形状は、横に大きく広がっている。安産型と言うとイメージしやすいと思います。
一方、世界の条件の良い骨盤は、縦に長く横が狭い形状をしています。
ここ骨盤の違いが大事なのではなく、骨盤の形状の違いによって、股関節の位置が変わってくる事が大切なんです。
日本人の安産型の骨盤だと、股関節の位置が身体の横前面にあることが、解剖学的に正常なバランスとされています。
世界の縦長横せまの骨盤だと、股関節の位置が身体の横後面にあることが、解剖学的に正常のバランスになります。
この生まれもった骨盤の形状によって、バレエが踊りやすいか、踊りにくいか、分かれ道になります。
世界の横後面に位置している骨盤から伸びている脚は、最初から身体の横、後方にあるので、開く事に関しては普通の事になります。
日本人の横前面の股関節だと、開く事は普通の事ではありません。前を向いている・閉じている事が普通の事になります。
この骨盤の違いに付いて、しっかりと理解してバレリーナを育てているバレエ教師が少ないのではばいでしょうか?
世界の基準のバレエの開く角度を、そのままレッスン中に声をかけたり、無理に開かせたりしている話をたくさん聞いています。
小さい子供・身体は関節もできていません。成長の段階の関節・骨・靱帯・軟骨などは、柔らかいですので、足首だけや、膝関節だけで、無理に捻って開いた形にする事はできます。
ですが、大人に近づく・成長していくと、足首・膝の関節や軟骨が壊れている・痛みが出始める事になります。私の所にお越しになる1番の理由は、これです!
日本人の股関節を世界基準のターンアウト・アンディオールで踊る為には、小さい頃に開く事から教えるのではなく、足裏・足指の使い方から教えていく事を大切にして頂きたいと思います。
なぜ?股関節なのに足裏・足指なの?
それは、日本人の骨盤・股関節を最終的にターンアウト・アンディオールさせる筋肉・使い方が足裏・指だからです。
この足裏・足指のお話は、ブログにも沢山書いています。更に詳しい内容を次回きでも書いていきたいと思います。
最終的なターンアウト・アンディオールを足裏・指でコントロールする前に、必ずコントロールしておかなければいけないポイントが、今日のお話「骨盤」です。
日本人の骨盤は、安産型→身体の横前面に股関節があります。
この横前面の股関節を、できるだけ横の位置にコントロールし続ける事が大切です。
そのためにどうするといいのでしょうか?
そのポイントを理解するために、まずは間違った使い方・踊り方をお話します。
それは、お尻が後ろへ出ている姿勢、背中が反って胸が出ている姿勢、この身体のバランスのまま踊っているのをみると、脚は絶対にターンアウト・アンディオールしていない事がわかります。
日本のコンクールを見ていると、ほとんどがこの姿勢バランスのまま踊っています。小さいバレリーナ・人の成長速度によりますが、8歳・9歳・10歳ぐらいまで幼児体型で育ってきます。
幼児体型=お尻が後ろへ出て、背中が反って胸が出ている。です!
幼児体型が悪いのではなく、幼児体型の成長している段階でコンクールのバリエーションを踊ることが良くないという事。なんとなくわかると思います。
簡単に言うと、幼児体型でのクセを身体が覚えるので、10歳ぐらいまでは、コンクールでバリエーションを踊る練習はしない事が、世界基準の股関節・ターンアウト・アンディオールしながら踊る事に近づくと言うことです。
将来、バレリーナになれると言うことです。
将来、18歳までに準備していかなければいけない事は、日本人である事を理解して、骨格・筋肉などを、どのように世界基準のバレエのレベルに育てていくのか!
この身体のポイントを大切にレッスンしていく!
そのために、お尻が後ろへ出ている姿勢・使い方を、直していかなければいけません。
日本人の骨盤で、お尻が後ろへ出ていると言うことは、横前面の股関節が更に、内側・内股へ向いていると言うことです。
日本人の骨盤は、お尻の筋肉・お腹の筋肉を使って、起こしてあげなければ、股関節が横へ、脚が開く・ターンアウト・アンディオールするスタート地点に立てません。
お尻が後ろへ出ていることで、背中が反り胸が前にでてしまいます。上半身のターンアウト・アンディオールができないですし、表現力の練習も、表現もできなくなります。
日本人は、骨盤を起こして踊る事をどの世界の人よりもレッスンし続けてクセにしていかないと、18歳の時点で差が開きすぎてしまいます。
身体が覚える。くせにする。とても時間と続ける努力が必要です。それでも続けることで世界のバレエに近づきます。私の所でも、結果が出てきています。
一瞬だけお尻を閉めるや、力を入れるのではありません。常に骨盤を起こす、お尻の使い方、お腹の使い方が必要です。
骨盤が起きている状態が、ターンアウト・アンディオールのスタート地点です。
この骨盤のコントロールを学んでレッスンし続けて欲しい年齢は、10歳~です。幼児体型が終了した成長1段階目の身体です。
10歳~足裏・骨盤・肩甲骨・手のひら・指・顔・目の使い方を、順番に身体に覚え慣れていくと、美しい身体とバレエ基本がくせになっていきます。
14歳~そのくせになりかけている事を続けながら、踊る・表現するレッスン、感性を育てる事をプラスして、19歳~プロへと、バレリーナ・ダンサーへと成長して、踊る表現する人に成長していきます。
日本のバレエ教室の育て方、成長させる仕組みは、コンクールの流行りによって上手くいっていないと感じています。
楽しく踊る趣味としても、上手に身体と感性を育ててあげないと楽しくなくなります。プロになるなら絶対に必要ですね。
バレエボディトレーナーとして、もっとバレエ・バレリーナ・ダンサーの応援をしないと!と感じています。
バレエの世界は、一般的には理解しにくい世界だと感じています。特に日本では(>_<)
わかりやすいがコンクールの点数・順位、ここ方が目で見て理解しやすいですからね(^^;)
さて、どうやって日本人の身体で世界のバレエ界のレベルへ育てていくという方法を理解してもらおうか!
地味な活動ですが、続けて応援させて頂きます。みんなが気がつくまで (^_^)ノ
応援しています!
バレエボディトレーナー・IMURA
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