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ルーピーリレー(LoopyRelay)から立てた仮説

※加筆あり

 あの、ルーピーリレー(LoopyRelay)が復活するということで、ルーピーリレーの話でもしようかと思う。

ルーピーリレーとは?(知ってる人は読み飛ばしてもいいよ)

 ルーピーリレーとは、2010年から4年半くらい、USTREAM(以下、UST)でやっていたアニソン系・サブカル系(適切な表現ではないかもしれないけど、ほかに表現しようがないので、以下この表現を採用する)のDJ配信番組である。

 この番組では、出演者さんが順に各自宅などでDJしていく。

 例えば、1人目の出演者が自宅でのDJをし終えると、場所が2人目の出演者の自宅に変わって、2人目の出演者がDJをし始める。2人目の出演者が自宅でのDJをし終えると、今度は場所が3人目の出演者の自宅に変わって、3人目の出演者がDJをし始める。最後の出演者がDJをし終えるまで、場所が変わりつつ、DJが行われる。形態としては、Music Unity 2020が近いと思う。日によっては、別チャンネルでVJ映像が流れていた。

 出演者は、日本の各地に散らばっているレギュラーメンバーに加え、同様に日本の各地に散らばっているゲスト数名で構成されていた。

 当時、UST配信は数多とあったが、日本の各地に散らばっている出演者同士をインターネットを介して結びつけることを意識していた(あるいはレギュラーメンバーが無意識に出演者同士を結び付けていたが、あたかも意識しているように見えた)のは、ルーピーリレーが一番だったと思う。

 「あにおたい」のインタビューでも、主催のtenorikamiさんが、

僕が目をつけているのは「配信環境があれば誰でもできる」というところと、全国に散らばっていても「この人のDJを、この人の曲を聞かせたい!」というのがすぐに出来るというところですね!

と語っている。

立てた仮説

 当時のアニソン系・サブカル系のDJシーンについては、東京周辺以外の都市でもやっているということは分かっていたが、具体的にどのイベントが面白いのか、人気上昇中のDJ・VJさんは誰なのかは、インターネットの時代にも関わらず、はっきりとわからなかった。

 しかも、東京周辺で活躍されているDJさんたちをまとめた書籍(取材費の関係で、東京周辺に限定せざるを得なかったと思うが)の刊行もあり、東京周辺よりもさらに外側のシーンが注目されにくかった

 当時の僕は、仕事の都合で東京には少しの期間しか住んでおらず、主に九州や関西に住んでいた。その関係で、東京周辺よりもさらに外側、具体的には名古屋圏、関西、北陸、中四国、九州のイベントに足を運んでいた(当時の僕は、東北以北のイベントに行く金銭的時間的余裕がなかった)。

 そこで感じたのは、平均をとれば、これらのイベントが、東京周辺のイベントと遜色ないということだった。

 僕は、一つの仮説を立てた。

 ルーピーリレーの思想を強化する、具体的には、オンライン・オフライン問わず、各地域のDJ・VJさんを結び付けていくことを地道にやっていけば、東京周辺よりもさらに外側のシーンが注目されにくいという状況が変わるのではないか?と。

 実際、別の方によって正しいことが証明されたと思うが、それはまた別の話。

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