今、ちょっと恋愛でも...？

「どーも～」

「おぉ、いらっしゃい」

「晴れるともう、夏のようだねー」

「ホントにずいぶん暑くなりましたね」

「夏生まれだから暑いのには強いはずなんだけど、年々弱くなってる気がするよ」

「笑　歳ですよ、歳　笑」

「それを言うなって　笑」

「最近は忙しいんですか？」

「まぁ、ぼちぼちね」

「あっちの方はどうなんですか？そー言えばそんなお話聞いたことなかったですね」

「あっちってどっち？　笑」

「小指ですよ、小指　笑」

「あ～～、ねっ！　笑」
「う～ん、さっきの歳の話じゃないけど、この歳になると何だか面倒でね」

「面倒？ですか？」

「その何ていうか、一からさ、初めましてから始めるのがね」

「なるほどね～」

「若い頃はさ、そういう出会いが楽しくてワクワクしたりもしたけど、
今は面倒ってのが勝っちゃうのさ」

「それじゃ、もう結婚とかも全然考えてない？」

「もう二度と恋愛しないとか、結婚しないって決めてるわけじゃないよ。
こんなんでも一応、男の端くれだからね」
「でもどうかな～、こんなのでもいいって言ってくれるボランティア精神
豊かな人でもないと無理かもね！　笑」

「ボランティアって！　笑」

「この頃はさ、若い人だって例えば免許いらない、車いらない、
仕事で役付けいらない、彼女彼氏いらない、結婚もいらない、
子供もいらないってなってるわけでしょ」

「そうなんですよ、この間何かで見ましたよ」

「時代というか、今のこんな世の中じゃそんな風な考え方になるのも
わかる気がするけど、若い世代でそうっていうのは危機しか感じない」

「まったくですね～。若い男性なんて、彼女や結婚はコスパが悪いなんて言うんですよ！」

「怖いよね、ある意味　笑」
「それにさ、周り見て思わない？男性の女性化。女性の男性化」

「どういうことですか？」

「男性はさっき言ったみたいに言わゆる男が好きなもの、手に入れたいと
思うものをみんないらないって言ったり、化粧したり、顔も手足もつるつるだしさ、女性は女性で髪はどんどん切って短くなる、仕事大好き、バイクやお酒、DIY、どんぶり飯とか、おおよそ男性が普通にやるようなことにも
競って参加してるし、逆転現象が起きてるんだよ、女性と男性でね」

「言われてみれば確かにですね～、それも怖い　笑」

「ただね、これは元に戻ってるだけとも言えるんだ」

「と、言いますと？」

「女性はさ、もともと強いんだよ。だから特に日本なんかでは、女の子を
おしとやかに～って育てるでしょ？男性は身体以外、特にメンタル面は
非常に弱いんだよ。だから男の子を男らしくって育てる」

「笑　そうかもしれないですね！」

「LGBTの話だって、最近でしょ。本当の意味で真剣に議論されるようになったのは」
「芸能人や周りの知り合い見てても、結婚なんてシステム、
あまりうまくいってるようには見えないんだよね～」
「あんなにラブラブだったのに、何年か経つと相手のことボロクソに
言ってたりするじゃん。そういうの見てると幻滅しかない。
きっと若い人達も同じなんだと思う。結婚に魅力を感じないんだよ」

「嫌な、というか、ますますつまらない世の中になっていきそうですね～」

「あ～ぁ、どこかにいないかなぁ～？大好きだっていつもそばで言ってくれる人！」

「お客さん、大好き♡！　笑」

「ものすごい、殴りたいわ...　笑」

　　　　　　　　　「コーヒー入りましたよ」