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色の魔術


「こんちは〜」

「あ、いらっしゃい!」

「入り口の照明の色って変えた?」

「気がつきました?今までは大して気にしなかったんですけど、
色で随分変わるもんですね〜」

「色って大事だよ〜。男性はあんまり色については疎いけどさ」

「女性の方が色に強いんですかねー?」

「そう。女性は男性の4倍の色を認識してるんだ」

「4倍?もう見てるもの違うじゃないですか!? 笑」

「全く違う世界に住んでるのかもね。
浮気がすぐにバレるなんていうのもそのせいかもね 笑」

「怖っ! 笑」

「色にはさ、不思議なことがいくつもあって調べるとすごく面白いよ」

「どんなのですか?」

「虹あるでしょ?虹が7色なのって日本だけって知ってる?」

「え〜っ!虹はどこでも7色でしょ!」

「ところが例えばアメリカでは6色、ドイツでは5色、台湾の一部の部族では
3色って捉えるみたいだよ」

「虹じゃないですよ、それ! 笑」

「他にも赤色と黄色を合わせると、空腹を覚えさせるんだ。大手飲食チェーン
なんかのロゴは見てみると、確かにこの色の組み合わせが多いんだよ」

「確かにですね〜」

「反対にダイエットなんかしていて食欲を抑制したいなら青色が役に立つんだ。
黄色はめまいを起こさせる色だから、交通機関とかでは使わないようにしてる
なんて話もある」

「面白いですね!」

「スーパーの鮮魚やお肉は特殊な照明を当てて美味しく見せる工夫をしてるから
騙されちゃいけない 笑」
「前にね、ダイヤの指輪を見に行った時があって、いい店員さんに教えてもらったんだけど、ダイヤって色、透明度っていうのかな。それも重要でね。
お客に見せる時に黒色の背景を使うんだ。そうすると、すごく綺麗な透明、
白色に見える」
「でもこれがトリックでね。白色の背景使うとダイヤの色が濁っているのが
よくわかっちゃう。だから、ダイヤや、水晶なんかを見るときは
気をつけなきゃならない」

「へぇ〜、知識は身を助けますね! 笑」

「色はさ、食べ物の味にも影響するんだよ。日本は食器とか昔からそういうことに長けていたよね。デザインやマーケティングでも色を巧みに使ってる」

「外国からのお客さんも、日本は色彩豊かって感じがするって言いますもんね」

「そうだね〜。最近は失われつつあるけど、日本には四季があるっていうのも
関係してるかもね」
「そうそう、ピンクは怒りを抑えるって効果もあるから、海外では刑務所なんかを内装ピンクで統一したら、模範囚が随分増えたなんて例もあるそうだよ」

「女性がピンクを好むのもそんなことがあるんですかね? 笑」

「怒られます 笑」

「コーヒー入りましたよ」

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