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デジタル/ジェスチャー/コラージュ

前回の投稿「20分のデジタルドローイング」では、着手から完成まで短時間で遊ぶことができるサンプルをご紹介しました。

今回は、テーマを決めたコラージュをご紹介します。
本来、新聞や雑誌、手書きの文字などを利用して切り貼りで作成するコラージュですが、デジタル環境が浸透し、現代ではその手法も様々な領域まで行き渡っています。

何か一つのテーマを決めることで、連続する制作物のコンセプトのブレがなくなるため、「愉しい」という感覚をご理解頂けるのではないでしょうか。

大切なのは、自分が作っていて心地よいこと。誰のためでもなくご自身の時間と経験のために創るという事を大事にしてください。



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人間のジェスチャー

日常には指先や足元、振り向きや身体全体にジェスチャーがあります。
その「動き」だけに着目したコンセプトのコラージュをご紹介します。

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Smileless

コンテンポラリーバレエの動きにも似た動作の瞬間を、日常の言語や視線を静的に捉えたイメージで二分化した作品です。モノトーンを基調としながらも、サシ色と言われるキーカラーを配置することで、お互いに高め合う構図を考慮しました。

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Armless

「手が無い」と題したトーンバランスと、ジェスチャーに趣を置いた作品です。左右に跨がるオブジェクトを置かずに、カラーとヒューバランスだけでバランスを保つように作品化しました。

指先から溢れるテキストや線と、シンプルに背伸びする女性の被写体が、互いに物語を形成しているかのようです。

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Faceless

1970年代の水着ファッションブランドの切り取りを使用した「顔無し」という作品です。ポスターの一部に見えるように中央の被写体に、更にディテールを追加しながら、広告的な要素も取り入れた作風です。

目線や手先などのジェスチャーと、背景に繋がるタイポグラフィーで多少の奥行きを演出したため、閲覧しているときに目線が四隅に行き渡ることを意識しました。


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コラージュとの関わり方

大切な1日の時間の中で、気が向いたときに遊びながら創ることができるコラージュ。何かの大作に挑むことや目的意識よりも愉しむことを重視した3作をご紹介しました。

デジタル以外でも手書きや切り貼りで愉しむこともできます。是非この機会にお試しください。

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