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合わせ鏡|鏡せわ合

今日は9時には寝ようと思ったら、今ちょうど9時だ。仕方がない。9時半に寝よう。

近所の人から大輪のアジサイをいただいた。パートナーのオッサンが持っていた緑色の大ぶりな花瓶にはじめて花を生けた。濃いみどり色の丸い花瓶に、薄みどり色の丸いアジサイが奇跡的にいい感じだと思った。

夕方、僕がワンコの散歩から戻ってくると、テレワークを終えたオッサンが竹原ピストルの曲を大きな音で流していた。

とかく忘れてしまいがちだけど
とかく錯覚してしまいがちだけど
例えば桜やらひまわりやらが
特別あからさまなだけで
季節を報せない(しらせない)花なんてないのさ

今日の関東地方は、朝からカラッと晴れてさわやかな一日だった。昨日までの雨が空気をきれいにしてくれたようで、日差しもクリアで気持ちよかった。これが今の自分の気持ちの投影だとしたら。スッキリとした心地よさを世界に映し込み、その世界がまた僕の気持ちを晴れ晴れとさせてくれているとしたら...。これは合わせ鏡だ!無限に続くかのように見える合わせ鏡だ!というのは置いといて...

夕方に大きな音で好きなアーティストの曲を流すのは、オッサンの気分がいい証拠だ。勃発してから2週間ほど続いた僕とオッサンの冷戦状態は、ようやく停戦状態となった。やれやれだ。この関係を維持できるように、僕はもう少しだけ努力をつづけようと思う。こうやって10何年の歳月を一緒に過ごしてきたのだと思う。

「背中かいて」

オッサンが、寝室から背中をかいてくれと呼んでいる。

ひょっとして...。オッサンと僕は合わせ鏡なのかもしれない。なんて思ったりした。僕たちは、ネガティブもポジティブもスパイラルする合わせ鏡なのかもしれない。

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