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【a-112】戦争と外交の世界史 出口治明 著 読書メモ

オーディブル。
歴史を俯瞰的に見ることの楽しさを教えてくれた出口さんの本。

澶淵の盟の話ってそんなに評価されてるんだなぁ。
イメージでは劉邦が親征して冒頓単于にやられそうになってトラウマになって毎年貢納する代わりに攻めて来ない約束をした話の焼き直しだと思っていた。
そして、劉邦の時の約束は武帝の時に衛青・霍去病が屈辱を晴らしてしまうから、それに憧れてアホなことしてしまうイメージだった。
まぁ、宋の時の遼や金という北方遊牧騎馬民族国家はどんな対応してもチンギスハンが出てきてしまうので関係ないとも言えるか。
しかし、楊家将で語られる遼と代国の戦いをなんとか成り立たせていた楊業たちも宋になってから後ろから刺され、瓦解してしまうのもアホらしいなと思っている。
それで失った燕雲16州を取り返したくて仕方なくなるっつうのも。燕京はどんな街だったんだろ。宋代の開封とか大きな街はどこも気になる。

もう一個面白かったのが近代史のあたり。
第一次大戦に入ってしまった背景ってセルビアの青年がって話しかあまり知らなかったんだけど、なんか今でも起こりそうな理由でちょっと怖くなった。
プロセインの皇帝のアホさってビスマルクの努力を無にしてしまうの、王安石を思い出す。
負けたドイツの雰囲気も面白い。自国は全く戦禍に見舞われてないのかと。
さて、ベルサイユ条約が鬼畜だったのはそうなんだけど、なんかヨーロッパってずっと変わらず自分のことしか考えてないんだなと思った。


途中でメモをストップしてた分忘れてしまった。面白かった。

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