
TPiCSはじめました
このたび弊社は『攻撃型生産管理システムTPiCS』のインドネシア正規代理店となりました。

生産管理パッケージになんで『攻撃型』とか中二病的な修飾語が付くのかと言えば、インドネシアでも頻繁に起こる顧客からの短納期要求や急な計画変更に対して、戦略的に設定された『基準在庫』によって変化を吸収し、生産全体への影響を最小限する計画を作成できるという、他のパッケージにはない発想に基づく尖った特徴を持っているからです。

ただ私がインドネシアからわざわざ東京まで出張って研修会に参加するほどTPiCSに惹かれた理由は、生産計画表上で計画の調整がしやすい、製品・仕掛品・材料のIN/OUTと在庫の動きが把握しやすい、在庫水準を最小在庫と最大在庫の間で推移させたいというインドネシア人のニーズに合っている、ガントチャート上から指図の分割やドラッグ&ドロップによるマニュアル修正がしやすい、必要に応じて設備のキャパを超えると自動的に指図が分割され、前倒しされるという自動平準化機能を持っている点などです。
弊社が長年導入支援させていただいている生産スケジューラは、設備を時間軸上で『開始日時から終了日時まで占有する』という発想であり、液体や粉など化学製品を生産するプロセス系工場や、建設機械などリードタイムの長い一品生産の生産スケジュールには相性が良いのですが、インドネシアの二輪四輪部品工場の生産管理部のように、設備のキャパを日ごとシフトごとの生産可能な数量で考える人には感覚的にイメージしづらいのではないかというモヤモヤ感を抱き続けてきました。
今回弊社からご提案させていただくソリューションの一つにTPiCSが加わったことで、日々の製造現場では稼働率を上げるために、空いた隙間時間に他ロットの一部を分割して作業しているくせに、システムで自動生成したスケジュールに対して『なんで設備のキャパ一杯まで作業が割付られていないのか?』とケチをつけてくるインドネシア人現場担当者に対しても、生産計画表とガントチャート上で指図を分割し負荷を平準化することで、彼らに馴染み深い日当たり数量ベースの対処方法を提示して、納得させられるものと期待しています。