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ドバイに行ったら試して欲しい伝統的なアラブ首長国連邦の料理 (UAE料理 / アラブ料理/ドバイ料理)

アラブ首長国連邦について

アラブ首長国連邦は7つの首長国からなる連邦国家です。長いのでいつもUAEと略称で言ってしまいます。

ちなみにアラビア語の略称だとイマーラート、アラブ首長国連邦の人のことをイマラティ(一人称男性)と言います。

https://goo.gl/maps/z11Afkmdde9NEjst5

ドバイはその首長国の中の一つで、他にはシェイク・ザーイド・グランド・モスクのあるアブダビも有名ですね!

実はUAEの首都でもあるアブダビは成金ドバイに比べると渋く、高層ビルが立ちまくっていなかったり、ルーヴル・アブダビ(あのルーブル美術館のです!)があったり、アート系で攻めようとしているのか、何となくお上品な気がします。ドバイと棲み分けが出来ていて安心です(笑)

ルーヴル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)

いつか7つの首長国全てを制覇したいです😎ドバイ、アブダビ、シャルジャ、ウンム・アル=カイワインにしか行ったことがないです。

UAEはインド、パキスタン、ネパール、バングラディッシュなどの南アジアやフィリピンからの外国人労働者が多く、ローカルは全体の人口の10%強しかいません。

まだドバイメトロもない十数年前にドバイへ行った時には「ここは綺麗なインドだ」と思いました。

現在は当時より結構街が汚くなっていて(笑)、良く言うと人工的に作られた町から、全体として、たくさんの人が住み着いて実際に日々暮らしている生活感が出て来ていると言うか、街らしくなっているなと感じます。

相変わらず南アジア系の出稼ぎ労働者は多く、ドバイメトロに乗った時はその車両は自分以外全員インド人で、インドに来たかと思いました(笑)

日本人の知っているアラブ料理は大体レバノン料理

まず、アラブ料理とは何かと言うことですが、皆さんがアラブ料理と聞いてイメージするのはフムスホンムスフンムス)やフェラーフェルムタッバルなど色々あると思います。

実はこれらは大体レバノン料理です。(シリア料理ともとても似ていますが…)

理由は、レバノン内戦でディアスポラ(移民)となってしまったり、また、より高い賃金を求めて他国へ出稼ぎに出るレバノン人が多く、彼らはアラブ諸国だけでなく欧米にも移住し、メジャーな料理となりました。

砂漠気候のために野菜があまり使われない湾岸諸国の料理と違って、野菜が多用されているのも人気な理由です。

こちらの記事は湾岸料理(カタール料理)について紹介しています。

ここでの湾岸諸国とはGCC(湾岸協力会議)に加盟しているバーレーン、クウェート、イラク、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦を指しています。

また、アラブ料理は、国を跨いでも同じ料理が多く、メジャーな料理に関してはアラブ諸国で共有し合っています。

私の中で、中東のアラブ料理はレバノンやシリアなどのレバント地方の料理湾岸料理にざっくり分けて把握しています。

レバントとはシリア、レバノン、ヨルダン、イスラエル辺りです。

(ここで敢えて「中東の」と言ったのはアラブには北アフリカのアラブ諸国も含まれるからです。)

中東全体で見ると、これにペルシア(イラン)料理トルコ料理が加わります。

アラブ料理は別の機会にまとめてご紹介することとして、早速アラブ首長国連邦の料理にはどんなものがあるか見ていきましょう。

アラブ首長国連邦の料理

伝統的なアラブ首長国連邦の料理ですが、アラブ料理の中の湾岸料理に属します。

カブサまたはマジュブース(マチュブース)と呼ばれるお肉を乗せた炊き込みご飯

湾岸料理の特徴は、羊やラクダなどお肉や乳を多用したベドウィン(遊牧民)の料理と言うことです。野菜はあまり使われません。

UAEは、海に近いエリアではシーフードも使われ、エビが有名です。

また、インドとペルシア(イラン)との共通点が多いです。

問題なのはUAEに行った時に、伝統料理を食べたくてもレバノン料理のレストランばかり見つかってしまったり、そもそもUAEだけにある料理が何かわからないことです。

湾岸諸国、特にカタールとクウェート、バーレーン料理の違いなどがよくわかりません(笑)

アラブ人の友達数人に聞いたことがありますが、「アラブ料理は大体どこの国も同じ」、さらにツッコんで聞いたところ、「むしろ国によって違う訳がない」などと言われました(笑)

さらに、街で歩いていてよく見かけるのはインド、パキスタン、ネパール、バングラディッシュ、フィリピンのローカルレストランです。(が、安くてとても美味しいです!)

伝統的なUAE料理ならAl Fanar Restaurant and Cafe

ドバイやアブダビで伝統的なUAE料理を食べたい人はぜひ、Al Fanar Restaurant and Cafeに足を運んでみて下さい!

何でも1960年代のUAEの雰囲気と伝統的なUAE料理がコンセプトで、店内のインテリアにも非常にこだわりがあります。

私はアブダビの店舗に行きましたが、ドバイにも3店舗あります。何とロンドンにもあります。

他の湾岸諸国にも出来るだけなさそうなのものをチョイスしようとして選んだのがこちらです。

メニューの名前はMixed appetizers (Koftat Samak, Samboosa and Hobool)です。

コフタ(Kofta) 写真の中の黒くて丸いものがKoftat Samakです。コフタ(Kofta)は団子、サマク(Samak)は魚と言う意味です。魚はHammourと言うアラブの魚の代表格であるハタ科の魚が使われることが多いです。

魚、卵、玉ねぎ、パン粉に生のパセリに塩やお酢、スパイスを混ぜたものをボウルでこね、軽く揚げることで柔らかい仕上がりとなります。

サンブーサ(Samboosa) お皿の奥にある、インドのサモサのアラビア版です。サモサより皮が柔らかく、形も小さくて平べったく、何となく少しお上品なサモサと言った感じです。サモサよりもスパイスは控えめで、私のお気に入りはチーズサンブーサです。

コフタとサンブーサはアラブ各国で食べられていますが、私が楽しみにしていたのは写真の右側の「Hobool」です。

「Hobool」と言うのは魚卵の意味で、つまりたらこが食べられるのです!!

実際に食べたHoboolは日本のたらこのように塩辛くなく、むしろ結構薄い塩味という感じで、添えられていたソースをじゃんじゃんかけました(笑)

アラビア語でも検索をかけたところ、調理法としては揚げたHoboolの投稿が目立ちました。

今度はご飯と一緒に炊き込まれたHoboolや煮込みを食べてみたいです。

デザートに選んだルカイマート(Luqaimat, لقيمات)はサウジアラビア発祥と言われていて、中東で広く食べられていますが、このUAEの国旗が可愛かったので注文しました💖

バター、小麦、ミルク、砂糖、サフラン、カルダモンを混ぜて揚げたスイーツです。

外側はカリッ、中は柔らかいが理想と言われていて、シロップやハチミツをからめて食べます。写真のルカイマートはデーツシロップです。

私は、中がモチモチしたタイプが好きです。出来立てがとても美味しいので、デリバリーなどはしないでお店で食べてみて下さい(笑)

オシャレなカフェではチョコレートやチーズ、ヌテラなど現代風(?)のルカイマートもあります。が、大抵かかっているソースの量が半端じゃないので絶対甘いことは覚悟して下さい。むしろルカイマート本体の味はあまりしなそうな勢いです。


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