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猫暮らし記

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猫ズとの暮らしを綴り、綴られ。にゃおん。
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記事一覧

【猫暮らし記】またな、コロ沢

コロ沢が逝ってしまった。 ニンゲンの仕事がようやくひと段落つき、全国の熱烈なコロ沢(通称…

【エッセイ】猫トイレ一本勝負

首を気持ち長めにして待っていたおれは、いざそれが届くともういてもたってもいられず、やりか…

【猫暮らし記】ホスピスに戻ってきたコロ沢と、コロ沢月間の話

コロさん改めコロ沢が、リビングからホスピス(おれの書斎)に戻ってきた。 もっとも体調が急…

コロさん日記(15)〜物事の終わり〜

どんな物事にも終わりはある。 振り返ってみれば昨年の晩夏。同居人のニンゲン(女)が運営す…

コロさん日記(14)〜コロさんにできた友だちの話〜

そういうわけで、コロさん改めコロ沢は今日も元気だ。 ごはんもたっぷり食べるし、膝の上にも…

コロさん日記(13)〜ソロでの皮下点滴のコツ〜

コロさんには朝の点滴が欠かせない。 前にも言ったけど腎臓が悪いので、毎日皮下点滴をしない…

コロさん日記(11)〜新しいトイレを使ってよの祈り〜

猫はニンゲンの言うことを聞かない。 というのは今や猫飼いでなくとも、常識かと思う。試しに「猫」「言うこと」「聞かない」といったキーワードでググってみると、いかに猫がニンゲンの言うことを(往々にして犬と比べて)聞かない生き物であるか解説するサイトがごまんと見つかる。 猫たちが狂喜乱舞して飛びつくと謳われる魚のオモチャを買ってみたところ、一瞥さえくれない。茶トラ猫が楽しげに遊んでいる画像のついた、じゃらしが自動でぶんぶん振り回される装置を配してみたところ素通りされる。かと思え

コロさん日記(10)〜猫のコミュニケーション術〜

同居人のヒト亜族(女)から衝撃的な報告を受け、朝のさわやかな気分が吹き飛んだ。 いわく、…

コロさん日記(9)〜コロさんはラブコの稼ぎ頭〜

そういうわけで今日もコロさんは元気である。 つい二か月前に余命宣告を受けた(第一話を参照…

コロさん日記(8)〜書斎はホスピスじゃないのだが〜

コロさんの日課が増えた。巡回だ。 私の書斎、同居人のニンゲン女が親しみを込めて呼ぶところ…

コロさん日記(7)〜それは自己肯定感ブースト〜

二話でも書いたが、コロさんはニンゲンが大好きだ。 私がデスクの椅子に座ると「なお」とひと…

コロさん日記(6)〜ああ、猫語が話せたら〜

コロさんさ、ひとつ訊こう。 どうか忌憚なく答えてほしい。 君って……しばらく死なないよね…

コロさん日記(5)〜コロさんはハチワレ〜

コロさんが私の書斎で暮らすようになり、はや三週間が過ぎた。(第一話はこちら) 体調はすこ…

コロさん日記(4)〜コロさんは弱って往ぬらない気が〜

コロさんが私の書斎に来てから、二週間がすぎた(第一話はこちら)。 当初は「徐々に弱って往ぬる」という話で、私としても、だったら短い余生を拙宅で穏やかに過ごしていただけたら、と考えていたのだが、コロさんは今も生きている。つか徐々に弱ってすらいない。徐々に元気になっている。いやさ徐々にどころか一足飛びで。 正直この「コロさん日記」だって、四回くらいで終わるだろうと思っていた。ぶっちゃけ「そしてコロさんは虹の橋を渡っていきました……」的な締めくくりまで考えていた。「コロさん日記