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Story#9プロ人材(複業・テレワーク)として生駒市職員になった私が1年間で面白いプロジェクトができた6つの理由

生駒市の職員採用ポスターがめちゃくちゃ素敵だった。

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素敵すぎて「私もポスターになりたかった!」とずっと羨ましくて仕方なかった。
だから、求められてもいないし、誰からもインタビューされてないが、非公式で9番目の職員として語らせてほしい。

まず初めに、前提をいくつか記載しておく。
■生駒市にホンマに何の縁もゆかりもなかった。
■生駒市教育こども部教育指導課教育改革担当として2020年4月1日入庁
■会計年度任用職員として週2で契約(1年ごとに更新の相談)
■自分の会社の経営と公務員の兼業
■基本はテレワークだが、月に1回(まとめて4日間)は生駒に行く
■入庁した4月1日は休校が始まっており、学校に訪問できたのは夏。
■「やるべきタスク」はない。自分の仕事は自分でつくる
■1年間の結果

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①テレワークだからこそ出せたスピード

緊張しながら、転校生のような気持ちで挨拶をした2020年4月1日。
初めて足を運んだ教育こども部はとんでもなく大変そうだった。
一斉休校が決まり、先生たちは動画授業を作り、宿題のプリントを用意し、パソコンやWi-Fiを用意し、消毒や分散登校やら。電話がひっきりなしになっていて、「猫の手でも借りたい」状況なのに、私は猫の手の役割すら果たせる気がせず、小さく座っていた。

もし市役所内で働いていたら、私は「今、必要な猫の手」になろうと必死になっていたと思う。長期的な教育改革やワクワクするキャリア教育という自分のミッションよりも「今、目の前で困っていること」に自分の時間とエネルギーを使うべきだと考えていたはず。

良くも悪くもテレワークだと物理的に猫の手にはなれないし、離れると現場の緊迫感を感じない。だから、自分のミッションをブラさず、邁進することができた。

月に1回、生駒市に行った時に先生や地域のニーズを聞き、流山に帰ってきてテレワークで企画をつくる。
この働き方のおかげで、ブレることなく、エネルギーを集中できた。

②兼業だからこそ出せたスピード

オンライン修学旅行がその好事例だ。

流山市の自分のオフィスで実施し、そのニュースや結果を見てもらったことがきっかけとなり、あすか野小学校でのオンライン修学旅行が決まった。

新しいことを民間フィールドでやってみる→結果とノウハウを持って学校で実施。このサイクルを作れたことで、新しいプロジェクトもスピード感をもって実現できた。

③コロナだったからこそ出せたスピード

コロナによって、学校現場でオンライン化がすごいスピードで進んだ。

ビジネスでテレワーカーの育成や環境づくりをしていた私が腕を振るえるフィールドが目の前にあった。

これは今年一年のスピードに大きな影響をもたらせた。

④現場の先生のおかげで出せたスピード

私は「これをしたい!」と学校に企画提案したことはない。
全て学校や先生から「こんなことしてみたい」という希望に沿って、企画を考えた。

※上記は先生のインタビュー記事

もし、誰からも声がかからなかったら、私は何もできなかった。
生駒市の先生や学校が「子ども達のためにやりたいこと」を強く持っていて、実行に向けたエネルギーがあったからこそ、私は突っ走ることができた。

⑤既存の職員さんのおかげで出せたスピード

昔から私のブログを読んでくれていて、熱いラブレターとともに生駒市の講演に呼んでくださり、プロ人材採用を受けるキッカケを作ってくれた生駒市広報課長の大垣さん。彼女は私が生駒に行った時、市役所の中の人も外の人も、色んな方を紹介してくれる。

私はニコニコして座っているだけで、大垣さんが「尾崎さんって本当にすごいんです。あの話してくださいよ!」と最高のパスを出してくれて、私はちょこっと蹴るだけで同席している方々からの信頼ポイントが大量に入る最高のゲームシステム。

中途で役所に入って、様々な課題を乗り越えながら、地域のために全力で頑張って彼女が得たものを私は5秒でもらえたのだ。

もちろん、大垣さんだけではない。全ての生駒市職員さんたちが市民や地域の方々との信頼関係を構築し続けてくれているおかげで、私のプロジェクトはスムーズに進んでいる。

所詮、私は生駒歴1年のテレワーク兼業職員。プロ人材というかっこいい採用で入っても、既存職員さんたちの信頼や実績をお借りしないかぎり、スピードなど出せるはずはない。

⑥指導課のメンバーがいたからこそ、出せたスピード

実は私が公務員になるにあたって1番言われた言葉は「できない言い訳を並べるのが行政だ。たぶん、尾崎さんは何もさせてもらえないよ」だった。

しかし、生駒市の教育指導課にはストッパーが一人もいなかった。教育長も部長も課長も。ICT担当の先生もメンバーも。みんな気持ちよくチャレンジを後押ししてくれた。

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ネームプレートも指導課のメンバーが作ってくれたのだ。
もう、愛されてると思わずにはいられない。嬉しすぎる

特に、私の上司であるスーパー行政マンの日高さん。彼は私と同時期に指導課に異動になった。※指導課は先生しかいないため、行政職員が入るのは初めてのこと。
日高さんは常に「どうしたら尾崎さんが活躍できるか?全体としてうまくいくか?」を短期・長期、個人・組織の視点で考えてくれる。
私が質問したことには図を書いて説明してくれるし、私が理解できない事象が起こった時は法律の本を出して説明してくれる。

マイナスなことは言わず、いつも褒めてくれる。ほんまにダメなゾーン以外は「やったらいいんちゃいます」「めっちゃ面白い」といって私が動きやすいように準備とフォローを全部してくれる。
庁内を歩けば行く先々で彼は声をかけられる。市役所内からの信頼も絶大。

彼は私の和尚さんであり、アニキであり、お母さんだ。
(キングダムに例えると、いつも穏やかな表情は輪虎、裏の戦略家ぐあいは昌平君、めちゃくちゃ平和主義な日高さんだか、仲間がピンチの時はバジオウ並みに助けてくれる熱い性格なはず)

きっと、私の活動は賛否あるのだと思う。でも、その声が私に聞こえないようにみんなが守ってくれている。聞こえたら私は急ブレーキをかけていたかもしれないし。
いつも応援してくれる指導課の先生たち&広い人脈と最高のマネジメントスキルを持ち合わせた行政職員が味方にいたら、そりゃ、誰でもスピードは出せる。楊 端和、馬でどこまででも行ける。

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もちろん、同期や地域の方、いつもお世話になっている民泊オーナーの砂さんの存在も大きい。

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働き方、環境、そして人。
そのすべてがうまくかみ合ったことが、副業テレワークでも、入庁1年で面白いことができた理由だ。

私は生駒に出張に行くときはいつも子ども達に「ちょっと、日本を変えにいってくるわ!」と家を出る。

圧倒的に面白い事例は日本を変えられると信じているし、私はそれしかできないから、その1点に全てのエネルギーをかける。

1年間で学校現場と信頼関係を少し築くことができたので、2021年度はこのスピードをさらに加速させながら、新しいモデルをどんどん生駒市で作っていきたいと思います!

最後に。
私の「ポスターになりたかった」という夢を知った本物のポスター写真のカメラマン中垣さんが今日の昼休みに役所前で撮影してくださいました。デザイナーの平本さんも人事も広報もOKをしてくれたので、このブログのみで私の夢を叶えたいと思います。

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こんな素敵な職員さんの中に強引に入れていただき、幸せです。
生駒市職員採用、今日から募集開始です。

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