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【珍しく長文】おじさんの一考察 ~何も知らないクセに女性アイドルグループを会社組織にあてはめてみた

本日、日付が変わって女性アイドルグループ「櫻坂46」の10枚目シングルの表題曲「I want tomorrow to come」の選抜メンバー及びそのフォーメーションが発表された。

以前の記事でも書いたことがあるのだが、私はつい数年前まで「女性アイドル」というものに全く興味が無かった人間である、子供の頃から。ちょっと可愛い女子がそんなに上手くもない歌をテレビなんかで歌ってる、という昭和後期のアイドル像をずっと持ち続けていたのである。

そんな私であるが、今現在はどうか?というと前述の櫻坂46に結構、惹きつけられているのである。その理由はパフォーマーとして他の女性アイドルグループとは異なる路線を進んでいると思うし、ちょっと可愛い、だけの存在ではないと思えるからだ。

もともとYouTubeをその創成期から人一倍見ていたのであるが、このnoteの記事を書くようになってからそのネタ探し及び検証、確認の為により活用するようになった。クラシックやロック、歌謡曲などの音楽関連の動画、映画やテレビ番組に関する動画、科学や語学、歴史などの学術系の動画などが「ホーム」に表示されているのだが、私の場合は種々雑多なものを見ているのでYouTube側が「コイツはどういう趣味嗜好なのだろう?」と困惑してホーム画面に私が興味を抱くであろう動画を表示してくれるようになってから久しいのである。私のホームに表示される動画の傾向としては、①この数日でUPされたばかりの、②再生回数が二桁くらいのマニアックな、③音楽、学術系の動画、が殆どとなっている。なので元来マニアックな人間が益々マニアックなるという、良いような悪いような状況になっているのだ。

そんな中、どうしてだか分からないがYouTubeのホームに表示された欅坂だか櫻坂だかを見るようになったのが事の発端だったと記憶している。なぜ櫻坂だったのかを自分なりに分析してみると、①従来の女性アイドルグループとは異なり、曲のベースがロックであること、②ビジュアルを含めて個々のメンバーの特徴が顕著であること、③冠番組である「そこ曲がったら、櫻坂?」がバラエティではあるものの、他の女性アイドルグループの冠番組に比べ自然体(恐らく、制作側の作り込みが少ない)であるところ、などがあるのだと考えられる。

なのではあるが、櫻坂を「推し」ている訳では無い。だって、彼女たちは私の二人の娘と同世代なので、近頃女子の生態はお腹いっぱいだから。せいぜい、気に入った曲のMVを見たり、そこさくを見たりするくらいである。

だいぶ前置きが長くなってしまったが、本題の女性アイドルグループ(特に秋元康系)の選抜だのセンターだのについて、「推し活」をしている人々のX(エックス)の投稿やYouTubeの動画を見ていて毎回思うことがあるだ。それは、「どうしてそんなに一喜一憂しちゃう?」である。

私(それなりの規模の会社に属している人間)から見れば至って当たり前の論理に基づいているだけであって、つまらない言い方をすると会社組織における人事と同じではないか、と思うからである。どういうことかと言うと、

全てのメンバーが選抜されたりセンターに抜擢されたいと思っている訳では無いはず。

選抜入りはコストパフォーマンスとトレードオフ。選抜されればその分、歌やダンスの練習が必要だし、メディア(外番組やインタビューなど)への露出なんかが増えるので、学業や(将来の目標を含めた)他の活動に使える時間は減る。これをデメリットと捉えるメンバーが一定数はいると思うのである。これは会社組織でも同じである。特に昨今、出世したいと思う人間は決して多くない。私の会社では私が若い頃から既に、「エラくはなりたく無いよな、給料はそこまで増えないのに、訳の分からない役割を果たさなければならないし、人間関係は難しくなるし、休みは無くなるし、余程出世欲がある人間か会社人間以外はエラくなるとだよな。」と。どうやって会社人生を送るのがか、ということを考えている社員は陰で話していたものである。通常の場合、本人の希望を踏まえて会社はその人間をエラくするのだが、可哀そうなのはそれなりに学歴があってそれなりに仕事を頑張ってしまうと本人の意向に反してエラくさせられてしまうものなのである。

同期(同年代)で選抜やセンターに抜擢されるのは限られた人間だけ。しかも早い段階で頭角を現さないと。

通常、選抜されるのは全メンバーの半数程度。しかもセンターやフロントに抜擢されるのは数人に限られる。これも会社組織と同じ理屈が成り立つと私は考えている。前述とは逆に自分はセンターになりたい、せめて選抜入りは果たしたいと思っていたとしても、同じ年代でそうなれるのは限られたメンバーになってしまう。なぜならば、数年すれば若いメンバーが入って来るから。これは会社組織では如実であり当然のことである。例えば、部長職ならば十数人、役員ならば数名という会社があった場合、今年の新入社員20人のうち、部長になれるのは多くて数名、役員になれるのは1人いれば良い方なのだ。だって、来年また新入社員が入って来るのだから。今年の新入社員が十数年経ってある程度エラくなっている数人の中からしか部長職になる人間は出て来ない。部長職に就いていなければ当然、役員になれるはずもない。会社を存続させるためには、その年代その年代で優秀な(と思われる)人間を出世させるということを続けていかなければならないからだ。しっかりとした企業の場合は新卒社員を採る時点で既に、エラくさせるべき人間とその他大勢の人間とをきちんと区別して採用しているはずである。一番不幸なのは、本来エラくさせるべく採用されたはずなのに、能力を発揮できない人間である。そうすると陰で「あの人は本来、役員になるべく入社したはずなのにね…」と言われてしまうのだ。逆に想定外に仕事が出来るのでその他大勢だったにも関わらずエラくなる人も極稀ではあるがいるのだ。これと同じことが女性アイドルグループの選抜、非選抜にも当てはまるはずである。

選抜されることやセンターになることが女性アイドルグループに在籍している意義ではない。

これについては、上述したことの裏返しのようなものなので特段の説明は必要ないと思う。私自身、役員になるために会社に入った訳ではない。そこまでの愛社精神は無いし、とにかく会社に関わっている時間は少なくして自分のやりたいこと(大したことではないが)に時間を費やしたい。っていうかそもそも、「その他大勢」として新卒採用されているのは間違いないので。


普段ならばくだらないことを書いているので極力文章は短くすることを心掛けているのだが、今回だけはどうしても長文になってしまったことを反省しつつ、櫻坂46の10枚目シングル「I want tomorrow to come」がヒットすることを祈願して、私の挨拶と代えさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。



■櫻坂46 10thシングル表題曲フォーメーション
3列目:向井純葉、大園玲、村山美羽、中嶋優月、松田里奈、武元唯衣
2列目:守屋麗奈、山﨑天、藤吉夏鈴、谷口愛季、田村保乃
1列目:的野美青、山下瞳月、森田ひかる


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