若くして亡くなった友人と久々に再会した話

ようやく涼しくなってきた。
個人的には、今年の夏とてそれほど暑さに苦しんだ訳ではなかったが、周りは暑い暑いと言っていたので、やはり今年は暑かったのだろう。
暑さが得意なのは、これから先を生きる上で少し強みになるかもしれない、と思った。

突然だが、皆さんは睡眠中にどれくらいの頻度で夢を見るだろうか。
私は、月に1回くらいしか見ない。
いや、実際はもっと見ているのかもしれないが、目覚めたときに「夢を見た」と実感できるのがそのくらいの頻度だ。
なので、夢を見たときはその内容を詳しく覚えていることが多い。

私が見る夢は、良い夢が1割、少しエッチな夢が1割、非現実的で謎が多い夢が2割、そして残りの6割は悪夢である。
そして数日前に夢を見たが、そこに若くして亡くなった私の友人が登場した。

その友人(以降、Aとする)は私と高校で知り合った仲であるが、悲しいことに20代前半の若さでこの世を去ってしまった。
Aは仲間たちの間でも人気者で、例えるならジャンプ漫画の主人公のような魅力のある人だった。
また、とても賢くて頭が良く、医療に関わる仕事に就いていた。
Aと私は、親友と呼べるほどではなかったかもしれないが、学生時代の長期休みには度々一緒に遊ぶような仲ではあった。
ご家族と一緒に遊んだこともあった。

Aが亡くなった時はとても悲しくて、1か月くらい茫然として仕事も手につかなかったのを覚えている。

そんなAが、久しぶりに私の夢に登場した。

夢の内容は、こうだ。

・高校時代の仲間たちと山奥のキャンプに出かけており、私はキャンプ場回りを一人で探索した後、併設されている屋内プールへ到着
・プールでは、既に仲間たちが遊んでおり、浮き輪で浮かんでいるだけの者もいれば、激しく水しぶき立てて遊んでいる者もいた。
・私もその輪の中に混ざろうと、その屋内プールへ。
・私がAに、「泳いでプールの端まで競争しよう」と言う。(性格的にAの方から誘ってきそうな気はするが、今回は私が誘っていた。)
・Aが快諾し、Aは合図などお構いなしに勝手に先にスタートする。
・私は少し出遅れてスタート。
・Aが先にゴールし、プールの端で待っている。
・私もそれを見て泳ぎ続けるが、なぜか進む方向に対してプールの水が逆流し、懸命に泳いでいるのにゴールまで辿り着かない。
・水の逆流の勢いがさらに強くなり、私はスタートの方へ押し戻されてしまう。

・・・と、ここで目が覚めた。

繰り返しにはなるが、Aは既にこの世の人ではない。
なので、Aが夢に出てきてくれるだけで私は少し嬉しく、夢から覚めた後は寂しい気持ちになる。
そして、夢でAと再会するときはだいたい、私の心身(どちらかというと"身"の方)に何か異変があるときなのだ。

思えば、私は今年の健康診断で異常値を出しており、それは明らかに生活習慣の悪さに起因するものだった。
言い訳になってしまうが、今年の3月までは副業をしていた関係で自己管理のキャパを越えており、健康に気を遣うほどの余裕が無かった。
ここ2年間くらいは、不健康な生活が続いていた。

私は、夢占いや予知夢といったものを信じる方ではない。
だが、医療従事者で既に他界しているAが夢に出てきたことと、その夢の内容から、これはAが私に対して警告しているのだと考える。

「真面目に健康のことを意識しないと、こちら側へ来ることになるぞ」

もちろん、Aはそんなことを望んでいないと思う。

私のだらしなさの所為で、今の私の身体は少なからず弱ってきているように思う。
・・・今後また不摂生をしているときには、Aが夢に出てきて警告してくれるのだろうか。
・・・いや、もうAが夢に出てくることが無いように努めるべきなのかもしれないが。
ここらで、きちんと自分の健康に対して目を背けずに考えることを、天国のAに誓おう。

皆さんも、どうか健康にはお気を付けて…

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