Bach Kantaten

「プレミアムコーヒー」「クラシック音楽」「クレデンザ蓄音機」がキーワード「かふぇ あたらくしあ」(千代田区神田神保町2-12-4 エスペランサ神田神保町Ⅲ B1F )店主。 「皆様と私自身の心豊かな生活のために」がコンセプトです。

Bach Kantaten

「プレミアムコーヒー」「クラシック音楽」「クレデンザ蓄音機」がキーワード「かふぇ あたらくしあ」(千代田区神田神保町2-12-4 エスペランサ神田神保町Ⅲ B1F )店主。 「皆様と私自身の心豊かな生活のために」がコンセプトです。

    マガジン

    • クレデンザ1926 × 78rpmの邂逅

      1926年製「ヴィクトローラ・クレデンザ」。この“蓄音機の王様”で78rpm(SP盤)を再生。その動画と連動し、大切にしたいクラシック音楽の魅力に迫ります。

    • DECCA Potable Junior~小さく凄いやつ

      1920年代末、イギリス・デッカから発売された、おそらく世界最小の蓄音機「デッカ・ポータブル・ジュニア」。 ボックスのサイズはW25.9cm×H19.7cm×D27.7cm。 10inchの78rpmしか乗せられませんが、当時の人はこれを持ってピクニックに出掛けたそうです。素敵です! 蓋の内側にトーンアームがついていて、そこから出る音をお椀型の蓋に反射させて音を増幅させるという「リフレクター式」が採用されており、その大きさに似合わない、驚くべき豊かな響きが流れてきます。 この愛らしい蓄音機にピッタリ合うような78rpmをご紹介しつつ、【ターンテーブル動画】もお届けします。

    • シレナ1912×78rpmの邂逅

      東京・神田神保町のクラシック音楽カフェ「かふぇ あたらくしあ」に匿われている(!)、1912年帝政ロシア下ポーランドで生産されたSyrena(シレナ)ラッパ型蓄音機で、1924年以前にアコースティック録音されたSP盤を演奏した動画と共にお届けします。

    • かふぇ あたらくしあ の 徒然

      東京・神田神保町のカフェ「かふぇ あたらくしあ」の店主、久保田克敏が日々のカフェ営業の中で出会った人、もの、考えたことを切り取って、タイトルのように徒然に語るシリーズです。

    • 「隠れなくていい」クラシックの名盤

      「隠れた名盤」っていう言葉、おかしくないですか? 「隠れる必要が一体どこにあるですか?」という素直な思いから、少しでも多くの方に聴いていただきたいクラシックの LP盤をご紹介。 そして、実際にそのアルバムを回して撮影、録音した【ターンテーブル動画】もお届けいたします。

    クレデンザ1926 × 78rpmの邂逅

    1926年製「ヴィクトローラ・クレデンザ」。この“蓄音機の王様”で78rpm(SP盤)を再生。その動画と連動し、大切にしたいクラシック音楽の魅力に迫ります。

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    • 121本

    クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #122~グレゴール・ピアティゴルスキー『コル・二ドライ』(1929)

    前回、同時代にベルリン・フィルハーモニカーの首席チェロ奏者だったアーノルド・フォルデジーの『コル・二ドライ』(1926年)をアップした。 なので、もう一人の首席、世間的には「百万ドル・トリオ」(ハイフェッツ、ルービンシュタイン、ピアティゴルスキー ※初代チェロはエマヌエル・フォイアマン)で名高いグレゴール・ピアティゴルスキーの1929年録音の同曲を。 こちらはピアノに加え、オルガンも伴奏に入り、ユダヤ教の音楽からメロディを拝借したこの曲のイメージを、より明確にした、そして

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    クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #120~ヴァンデ・トゥオレク『カナリー』

    デンマークのレーベル「POLYPHON」からヴァンデ・トゥオレク(Wandy Tworek, 1913 - 1990)のヴァイオリンで、ポリアキンの「カナリー」。 まず最初にお伝えしたいのは、私自身がヴァイオリンの奏法に明るくないので、このカナリアのさえずりを忠実に再現するような演奏が、実際はどんな技法で可能なのか?ヴァイオリニストの方でお分かりになる方がいたら、ぜひご教授いただきたい。 トゥオレクはポーランド人の両親のもと生まれたが、デンマークに定住。 12歳の時、ブラ

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    クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #119~トッシャ・ザイデル『スラヴ舞曲第2番』(1927)

    トッシャ・ザイデル(Toscha Seidel/оша Зайдель, 1899年11月17日 - 1962年11月15日)という旧ロシア帝国、現ウクライナ出身でアメリカで活躍したヴァイオリニストをご存じだろうか? 最初にお伝えしておくと、ザイデルのSP盤は同時期に活躍した名だたるヴァイオリンの名手たちのそれに較べ、人気がない。 だから安く手に入りやすい。 ザイデルはロシア派ヴァイオリニストの原初とも言うべきレオポルド・アウアーの弟子(13歳でペテルブルク音楽院に入学)

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    クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #118~ジェルメーヌ・セルネイ『ソルヴェイグの歌』(1943)

    先日、ソプラノのマーサ・アンジェリチとのデュエットでバッハの『われは急ぐ』(カンタータ『イエスよ、汝わが魂よ』BWV78より)をご紹介したメゾ・ソプラノ、ジェルメーヌ・セルネイ。 彼女が歌ったグリーグの『ソルヴェイグの歌』(劇音楽『ペールギュント』より)。セルネイ33歳、1934年11月録音。 ジェルメーヌ・セルネイ(Germaine Cernay, 1900年4月28日 ル・アーヴル - 1943年9月19日 パリ)は、パリ・オペラ・コミック座のメンバーとして活躍する一

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    DECCA Potable Junior~小さく凄いやつ

    1920年代末、イギリス・デッカから発売された、おそらく世界最小の蓄音機「デッカ・ポータブル・ジュニア」。 ボックスのサイズはW25.9cm×H19.7cm×D27.7cm。 10inchの78rpmしか乗せられませんが、当時の人はこれを持ってピクニックに出掛けたそうです。素敵です! 蓋の内側にトーンアームがついていて、そこから出る音をお椀型の蓋に反射させて音を増幅させるという「リフレクター式」が採用されており、その大きさに似合わない、驚くべき豊かな響きが流れてきます。 この愛らしい蓄音機にピッタリ合うような78rpmをご紹介しつつ、【ターンテーブル動画】もお届けします。

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    • 6本

    アンドレ・レヴィ バッハ『アリア』on DECCA Junior Portable

    現在、「かふぇ あたらくしあ」には販売商品を除いて、クレデンザとシレナのほかに2台の蓄音機(私物)がある。 卓上型が1台とポータブル型が1台。 そのポータブル型こそ、DECCA Junior Portable である。 大きさは蓋を閉めた状態で、W:25.9cm/H:19.7cm/D27.7cm。 さすがに12インチ盤は乗せることができず、10インチ専用機である。 特徴は何といっても、リフレクター式の蓄音機であること。 針が溝で拾った信号を音に変えるサウンドボックスがつい

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    古関裕而『ジングル・ベル』(1951)on DECCA Junior Portable

    忙しさにかまけて『note』を蔑ろにしていたら、過去記事に蓄音機仲間が突如「いいね」の嵐。 また、ちょくちょく「アイドル・ポップスもの」にも「いいね」をいただいて嬉しい限り。 12月に入ったこともあり、久々に季節もので動画を作成してみた。 「ほっこりするのがいいかなぁ…」と思ってクレデンザではなく、DECCA ジュニア・ポータブルで。 朝ドラ『エール』がどれだけ蓄音機&SP盤人気&需要(受容)に貢献したかは、正直よくわからない(少なくとも放送当時はあまり影響がなかった

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    On The Sunny Side of Street/Louis Armstrong Recorded in Paris from1933-1934 Played By DECCA Portable Junior @Cafe Ataraxia

    今朝、涙を堪えきれなかったそこの貴方、明日の最終回に備えましょう。 「カムカムエヴリバディ」で一躍リバイバルブームを巻き起こしたサッチモの名曲を。 彼はこの曲を2回録音しており、これはその1回目、ヨーロッパ楽旅の途上、パリで録音されたヴァージョン。 ドラマで使用されているのもこちらです。 #かふぇあたらくしあ が所蔵しているのは、フランス・デッカ・プレスの10インチ78rpm。 パリのディーラーから取り寄せました。 パリで録音されていることを考えると、オリジナル盤と呼ん

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    DECCA Portable Junior Gramophone~小さくてすごいヤツ~

    先日、ヤフオク!で「デッカ・ポータブル・ジュニア」蓄音機を落札した。 イギリスのレコード・メーカーとして有名なDECCAはカートリッジなどオーディオ機器メーカーとしても知られているが、その原点はやはり蓄音機だ。 この1920年代に発売されたであろう蓄音機は、その名の通りポータブル型でケースに収まるような絶妙な設計がされていて、ボックスのサイズはW25.9cm H19.7cm D27.7cm。 蓄音機は電気に頼っていないので、特にこの超小型蓄音機は、屋外に、例えばピクニックの

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    シレナ1912×78rpmの邂逅

    東京・神田神保町のクラシック音楽カフェ「かふぇ あたらくしあ」に匿われている(!)、1912年帝政ロシア下ポーランドで生産されたSyrena(シレナ)ラッパ型蓄音機で、1924年以前にアコースティック録音されたSP盤を演奏した動画と共にお届けします。

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    • 6本

    シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.6~ジュール・マルネフ(チェロ)『舟歌』(1922)

    パリ・オペラ座管弦楽団とコンセール・ラムルー管弦楽団のソロ首席奏者を務めていたジュール・マルネフによるオッフェンバックの歌劇『ホフマン物語』からおなじみの『舟歌』。 1922年1月22日にパリで録音されている。 少し時代が下がると、同じくフランスのチェリスト、アンドレ・レヴィが歌もののインスト編をオデオンに録音していたが、こちらのマルネフのチェロもフランスのノーブルさをたたえた秀演。 因みにカップリングは、そのレヴィも録音していたサン=サーンスの歌劇『サムソンとデリラ』の

    シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.5〜マイヤー・ゴードン『スラヴ舞曲第2番』(1925)

    ロンドンで主にBBCに関連する演奏活動を行っていた、という以外、詳細不明なヴァイオリニスト、マイヤー・ゴードン。 彼が1925年8月24日に録音したドヴォルザーク作曲(クライスラー編曲)の「スラヴ舞曲 ホ短調」作品46‐2。 おなじみの1曲のお馴染みのアレンジ。 テクニックだけでは語れない 実に味わいのある演奏。 c/wはヴィエニャフスキーの「スケルツォ・タランテラ」だが、この技巧を見せつけるためのような曲を、そう思わせないように弾こうとしているゴードンの姿がそこにある

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    シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.4~カルロス・スコルニク(Vn) オッフェンバック『舟歌』

    幸福感に満ちたヴァイオリンの音色を。 カルロス・スコルニク(Carlos Skolnik)。 どこをどう調べても何者かがわからない。 ただエジソン・ベル・ウィナー・レコードの、この番号は掲載されていない不完全なリストを見て穴埋めすると、1928年にリリースされたことだけは確か。 オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』からお馴染みの『舟歌』。 ソプラノとメゾ・ソプラノのデュエットもいいけれど、ヴァイオリニストだってこの美メロは弾きたくなっちゃう、よね。 因みにc/

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    シレナ1912×78rpmの邂逅 Vol.3~F.Schubert ”Heidenroslein” D.257 Claire Dux(Soprano) 

    ドイツのソプラノ、クレア・デュックス(Claire Dux, 1885-1967)のシューベルト『野ばら』。 アコースティック録音。恐らく1923、4年頃か? デュックスのバイオグラフィーを紐解くと、E.カルーソーと共演して『ラ・ボエーム』でミミを歌ったり、R.シュトラウスやT.ビーチャムなどに認められていたことが分かる。 個人的に「ソプラノだけど、メゾ音域に少しかかっている声」、例えばI.ゼーフリート、S.ユリナッチ、E.ベッテンドルフとかが大好きなので、デュックスの

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    かふぇ あたらくしあ の 徒然

    東京・神田神保町のカフェ「かふぇ あたらくしあ」の店主、久保田克敏が日々のカフェ営業の中で出会った人、もの、考えたことを切り取って、タイトルのように徒然に語るシリーズです。

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    • 3本

    2022年12月25日 実は一番嬉しかったこと

    三遊亭朝橘年忘れ独演会@かふぇ あたらくしあ 12月25日「かふぇ あたらくしあ」が初めて開催する落語イベントが無事終了した。 私は今年3月まで静岡県のエフエムラジオ局「K-mix」に勤務していたサラリーマンだった。35年在職中のうち33年半を番組編成・制作畑で仕事をしていた。 まぁ、こういうケース=異動もなく、ひとところにずっとい続ける、というのは民放放送局では極めて稀なケースだが、私の場合、様々な事情が絡み合って、結果としてずっと番組を作り、番組編成を考えていた。

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    「相手の立場を考える」「身銭を切る」ということ

    これはGoogleやPayPay、各グルメサイトでよく使っているあたらくしあの店内画像ベーシック版。 これをあるフリーペーパーに掲載していただくことになった。 販売・飲食業をやっているとそのエリアを回っている生命保険会社の営業さんが、休憩と営業を兼ねて来店することがある。 開店してからしばらくの間、大手D社の2年目の営業マンが足繫く通ってくれた。 時には同期の営業マンも連れてきてくれて、Googleにもクチコミを書いてくれたり、プライヴェートの話をしてきたりと、大変優秀

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    かふぇ あたらくしあ の 徒然

    86歳、好奇心の塊 12月9日の午前中、タワレコから注文していたCDが届いた。 CD(中古も含む)を買ったなんて、恐らく2年振りくらい。  でもこれは店用でも自分用でもない。 あたらくしあへお越しいただくお客様で、年齢を自ら口にした方の最高年齢は86歳。 お二人いるが共に男性。 そのうち、最近足繁く通っていただいているNさん。 少し前「神保町の交差点から店への行き方が分からないから教えて欲しい」と電話があったので、私が店を出てそこまで伺い、ご案内したのが最初。 手

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    「隠れなくていい」クラシックの名盤

    「隠れた名盤」っていう言葉、おかしくないですか? 「隠れる必要が一体どこにあるですか?」という素直な思いから、少しでも多くの方に聴いていただきたいクラシックの LP盤をご紹介。 そして、実際にそのアルバムを回して撮影、録音した【ターンテーブル動画】もお届けいたします。

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    • 16本

    ユリア・ハマリ『憐みたまえ わが神よ』

    昨日午後のお客様。 いらっしゃったのは2回目。 クラシック音楽のことはそんなに詳しくはないけれど、色々な機会でふと耳にした曲の全体や、映画が好きなので、挿入曲がクラシックだと、その曲について知りたくなるという。 今日はメモ帳を取り出して、「バッハの『憐れみたまえ わが神よ』という曲があったら聴かせていただきたい。」と。 マタイ受難曲 あるもないも、バッハの『マタイ受難曲』は私にとって『無人島曲(残りの人生をただ一人、名もなき島で過ごすことになって、唯一持って行くことが

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    ギュンター・ヴァントは若ければ若いほどよい〜シューマン『交響曲第4番』

    一日遅れになってしまったが、昨日はロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810年6月8日 - 1856年7月29日)の生誕211年の日。 日頃彼の歌曲や室内楽をよく聴くし、4曲の交響曲も不人気な第2番も含めて、何か新しい音盤が出れば買う買わないはともかくチェックはしたりもする。 「神格化」ではなく「暴力的」さて、そんな中で今回は晩年ブルックナー演奏で尊敬を集めたギュンター・ヴァント(Günter Wand, 1912年1月7日 - 2002年2月14日)

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    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、23歳のイエス 『マタイ受難曲』

    史上最高のドイツ・リート歌手、宗教曲歌手日付変わって昨日になってしまったが、5月18日はドイツの音楽史上、いや世界の音楽史上を代表するバス・バリトン、特にドイツ・リートと宗教曲に偉大な足跡を残したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau, 1925年5月28日 - 2012年5月18日)の9回忌にあたる。 「もうそんなに経ったのか・・・」なのか、「まだそんなに経っていなかったのか・・・」は、人それぞれだと思う。 私事で言えば

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    ソ連・メロディア盤 ハンス・クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス『交響曲第3番 へ長調 Op.90』 1944年9月9日 放送録音

    ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch, 1888年3月12日 - 1965年10月25日)。 今日、2021年3月12日は彼の133回目の誕生日だ。 戦時中もW.フルトヴェングラー同様、ナチス政権下のドイツに残り、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルを指揮していたクナッパーツブッシュ。 戦後、フルトヴェングラー同様、非ナチ化裁判にかけられ無罪とはなったが、ナチスのオーケストラであったベルリン・フィルのドイツ各地への演奏旅行に帯同して指揮したり、

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