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カラテグレート

歩行パターンを増やそう

歩行アニメなんて、「足ひらく」「足とじる」の2パターンありゃ十分だろうと思っておりました。しかし、元のデザインから大幅に簡略化したとはいえ、このサイズのキャラクターでそれは駄目っぽい。関節を曲げずに歩く縛りプレイのようになってしまいました。

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敵は2パターンアニメでもいいかなーと思ったけど、主人公は、もっとこう、モデル歩きみたいにしたい。そう思って「足ひらく」と「足とじる」の中間っぽい絵を適当に加えてみましたが、なんだか奇怪なダンスのような動きになってしまいます。ぬるぬる歩くゲームの真似を試みたりなどしてみましたが、うまくいきません。

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こうなったら本物を観察するしかあるまい。外に出て本物を観察するのが大事だ!って漫画制作漫画とかアニメ制作アニメみたいなやつで言ってた気がするし。

歩行者の姿を求めてやってきたコンビニ前には、レースクイーンみたいな服を着て腰をくねらせながら歩行する人物は居ませんでしたので、適当なおじさんの尻を眺めて過ごしました。そして私は気が付いた。重要なのは、一歩を踏み出すために動かしている足ではなく、地面を踏んで止まっている方の足だったのだ!

止まっている足の見え方の研究

一歩前に踏み出された足は、次の一歩まで動きません。そして、足以外の全身は前方に移動します。その結果、止まった足はどう見えるか。こう見えます。

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これがきちんと描けていなければ、どんなにコマ数を増やしても変な動きになってしまうようでした。逆に、動いていない足がズルズルと後方に下がってゆく様子さえきちんと描けていれば、踏み込む側の足を適当に描いても自然な歩行アニメを作れるような気がしてきました。

というわけで踏み込んだ足が一番後ろに行くまでを5パターンで表現することにしました。右足と左足があるから全部で10パターン?9パターン?よくわかんないけど、歩行アニメだけでそんなに素材描きたくないです。

ここで上半身に注目してみましょう。腰をくねらせている関係上、足を開いた状態でどっちが右足でどっちが左足なのかよくわかりません。どっちなのかわからないなら、どっちにも利用したらいいじゃん。

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両足の動きを整理したところ足画像は6パターンあれば足りることがわかりました。これならあんまり手間かけずに実現できそうです。

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こうして完成したのが以下の歩行アニメです。片方の足だけ注目して見てみると、なめらかループしていることがおわかりになるかと思います。コンビニの前を歩いていたおじさんありがとう。

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成果をご覧ください

そんでもって、完成したのが以下のゲームです。クリアを目指したり、ハイスコアを狙ったりしなくていいので歩くところだけ見てください。

https://babarageo.com/game/karate/index.html?jp


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