見出し画像

【サラリーマンの私が大事にしている10の事】読書「人生の勝算」(前田裕二さん著)

 私達は過去の他者の成功体験を本から学ぶことができます。私は所謂、成功者の本を読みどの様な体験・学びを得て今に至ったのか、何をして今があるのかを学ぶために伝記本も読んでいます。
 この記事ではSHOWROOMを経営している若手社長の前田裕二さんの著書を紹介します。
 2作目の「メモの魔力」が有名ですが、自身の幼少期からSHOWROOM立ち上げまでを振り返る、この本が私は大好きです。200ページと短い本なので2,3日とすぐに読めました。

 最近はよくTVにも出演されていて、その落ち着いた言動から育ちの良い家柄の方とのイメージを勝手に持っていました。
 しかしこの本を読み、壮絶な幼少期をバネにして今の人格が形成されたのかと思うと、本当に尊敬に値します。

・目次と概要
1. 幼少期
→母親の死の絶望から路上ライブでどうやったら人が立ち止まってお金をくれるのか、ファンビジネスの本質を実体験を通して学びます。
2. 外資系銀行時代
→外資系金融機関勤務時代のNYでの激務の日々。
3. SHOWROOM立ち上げ
→DeNAの社長(南さん)との出会い。幼少期に得た経験を具現化するための模索(SHOWROOM立ち上げ)
4. SHOWROOMの未来

1. 幼少期
 8歳で母を亡くしたという壮絶なスタートです。私も母子家庭だったため共感しながら読んでいましたが、幼少期に両親がいないというのは想像し難い厳しい環境だったかと思います。前田さんの場合は兄が親代わりに育ててくれて学費も働いて出してくれた、との記載があり兄がいたからこそだと思います。
 私自身も母が父代わりもして深い愛情を注いでくれたので、何とか非行に走らず真っ直ぐに成長できたかなと思います。(語弊があるかもですが、私の通っていた学校は荒れている人も多く、その大半が母子家庭でかつあまり母から構ってもらえていない人たちでした。彼らが非行に走るのは、母にこっちを見て欲しい、というサインだったのかなと思います)
 話を本編に戻します。ここではお金を稼ぐために前田さんが好きだった音楽で稼ごうということで、路上ライブをスタートさせます。自分のオリジナル曲からスタートし、まったくダメだったため原因を考察し、人の曲をカバーして披露することに変更します。「未来より既知」という聞いたことある曲の方が通行人は立ち止まるのではないか、という仮説を立てて実践します。すると何人か立ち止まるようになります。この「仮説を立てて実証する」は今のビジネスでのPoC(Proof Of Concept)と同様のことを10代で行っています。まだ10代なのにすごいです。
 そしてトライ&エラー、数々のPoCを重ねて最終的には「濃い常連客」を作り1万円を入れてもらえることになります。
 ここにSHOWROOMの根本「後天的な努力によって、頑張った人が報われる世界」を見出します。

2. 外資系金融機関のNYでの激務時代
 自転車通勤をしていましたが、ある日サドルのみ盗まれます。そこで前田さんはサドルを買い直す事無く、サドルなしだと立ちこぎでさらに運動になり、体に良さそうという、ことで通勤を続けるというエピソードといった面白い話もあります。が、主に気の強い外国人同僚との闘いの日々も描かれています。

3. SHOWROOMの立ち上げ
 成功者に対しては失敗したイメージを想像しにくいですが、前田さんもDeNA内でのSHOWROOMリリース当初は失敗に終わっています。社内でも冷たい目で見られていたとの述懐もあります。どんな成功者も必ず失敗はあり、そこから学びを得て次の成功につなげることが重要です。
 SHOWROOMの場合は、他のライブストリーミングサービスと差を出すため「アイドルに特化する」をモットーにしています。最終的にAKBに出演してもらうまでの秋元康さんへのアプローチが描かれています。
 
4. SHOWROOMの未来
 インドでの経験を元に、「SHOWROOMはエンタメを武器にして地球上から格差をなくす」という信念が描かれています。
 また前田さん自身で「逆境をバネにしてどこまで高みに登れるかを人生を通じて証明したい」という人生を通したPoCを実践しています。

◆読了して
 「逆境は、必ずバネになる」すごく好きな言葉です。私もこの本ほどではないですが、幼いころから周りよりお金がなく我慢させられることが多く、父もいないため苦労しました。「他人の家は他人の家、うちはうち」といつも何か欲しいものをせがんでも母にこのセリフを言われていました。
 我が家には牛乳と麦茶しかなくジュースは勿論、お菓子も家にない家庭でした。外食も2-3か月に1回で贅沢できない倹約された日々でした。
 この経験から私はお金がないことがコンプレックスでした。そのため今はこの逆境をバネに以下2点でお金に執着しています。
①お金を人より稼ぐ
転職活動を成功させ、今は稼げる職につけています
②お金を人より増やして持つ
→資産形成も勉強しながら着実に増やしています

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?