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徒然日記

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2024年8月の記事一覧

徒然日記~松園を追い掛けて

なぜ、松園は謡曲(能楽)の中に自分の突破口を見いだしたのか。その答えを求めて、1日悩み、仕事の後は、能楽に関する本を三冊ほどめくって、答えを探した。
......能楽は、「演劇」で、限られた表現の枠の中で、喜びや悲しみ、怒りなど様々な感情を表す。詰め込むのではなく、決まった枠組みの中だからこそ、余計なものはおのずと排除され、最低限必要なものーーー「本質」だけが抽出されて残る。
この日本文化全般に共

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徒然日記~TSUTAYAのこと

今日、出先で見かけたTSUTAYAが8月31日で閉店するとの告知を見た。
最近、どんどんレンタルのできるTSUTAYAの店舗が街から消えていく……。
何となく、ドラマや映画で何か良い物がないか、と店の中をぶらつくのは楽しみの一つだったのに。
新作コーナーを眺めながら、「お」と思う一枚を見つける。あるいは、沢山あるDVDの中から、古い名画と呼ばれる作品を発掘する。店員のおすすめに手を伸ばして見る。

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徒然日記~朝井まかて『グロリア・ソサエテ』

Kindleで『小説 野性時代』の4月号を購入。目当ては、朝井まかての『グロリア・ソサエテ』。大正時代という、日本の伝統と、西洋風の文化が混ざりあった時代の空気の香り(バターの匂いが少し入っているイメージ)が、行間から漂ってくるかのよう。民芸運動が題材らしいが、そのうち棟方志功も出てくるのだろうか?
続きが楽しみだ。
読むためにも、自分の原稿を。