マガジンのカバー画像

徒然日記

336
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

やめられないこと、やめたくないこと

やめられないこと、やめたくないこと

 ツタヤだったり、あるいは書店だったり。

 特に欲しい物が無くても、仕事帰りや、用事があって出かけた先で見かけた時などは、最近入らずにいられない。

 フラフラと目的もなく歩いて、平置きされている本や、あるいはDVDのタイトルなどを眺め、心に刺さってくる瞬間を待つ。

「何だこれ?」程度で良い。

 そのような疑問が、自分の中に生じるかどうかが肝心だ。

 そのように心が少しでも動くなら、まだ書

もっとみる
一つだけ選ぶ

一つだけ選ぶ

「マニアックすぎる」

 昨年の五月、アップした最新の記事について、友人から言われた言葉は魚の骨のように未だに引っかかっている。

 プラド美術館展に寄せたコラム記事だった。

 前年から、その展覧会について、「何としても書きたい」と願い続け、やっとの思いで取った。

 その分、肩に力が入りすぎてしまったか。

 また、書き出して見ると意外とやりにくいテーマだったというのもあったか。

「あれもこ

もっとみる
1行日記を書こう

1行日記を書こう

 とにかく1行で良いから書こう。

 肩に力を入れすぎるのは、トゥル(型)の練習においても指摘される私の悪い癖。

 あれを書きたい、と思い立つのは良いが、肩に力が入りすぎてかえって一字も書けていない。

 うまく育てれば記事として仕上がりそうなネタは、まるでミルクティーの底に沈むタピオカのようにいくつか転がっているのに。

 どれから手をつけたら良いかわからない。

 どう書いたら良いかわからな

もっとみる
「許さない」~映画『女相続人』

「許さない」~映画『女相続人』

 古い映画は、なかなか手に取りにくい。

 だからこそ、こういうクラシック系の名画のDVDが多い図書館の存在が、ありがたい。

 あらすじは割と単純。

 莫大な財産を持つ、世間知らずで内気な女性と、財産目当てに近づく「美形」の青年。

 青年の思惑を見抜いた父は大反対。

 娘にもその旨を伝えるが、恋に夢中な娘は、聞く耳を持たない。

 見ていると、よくもまあツルツルと心地よい言葉が出るものだ、

もっとみる
京都に行きたい

京都に行きたい

 時間と、あとはお金があれば、行きたい場所は京都だ。

 これまで生きて来て、京都に行ったのはたった2回しかない。

 学部の研修旅行と、あとは社会人一年目に行った時と。

 日本で行った事のない場所は、沢山ある。熊野の方など、「那智の滝が見たい」と気まぐれに思い立たなければ、行かないままだっただろう。そういう場所は一体いくつあることか。

 次に京都に行ったら、ぶらぶらと気ままに歩くということを

もっとみる

風邪を引きまして

 二日前から喉がいがらっぽかった。頭が痛いのは、クーラーの効いた部屋の中で動かずにいるせいでもあろうか。

 そして今朝、38度近くの熱が出ていた。

 病院に行ったは良いが、午前中は内科の先生がお休みで、午後でないとダメと言われ…

 布団の中で芋虫のようになりながら、健康のありがたみなどについてつらつらと考える。

 熱のせいで、頭やら関節やらが痛い。

 しかも、波があって、ぼんやりして何も

もっとみる
今更ながら、『ニュー・シネマ・パラダイス』を見た話

今更ながら、『ニュー・シネマ・パラダイス』を見た話

 本当に今更ながら、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(ディレクターズカット版)を見た。

 名作として知っていたし、見たいとも思ってきたが、なぜか手が出せずにいた。ツタヤにも必ずおいてあったし、動画配信サービスを利用する、という手もあったのに、なぜか。

 

 映画が公開されたのは、1988年。30年以上前だ。にも関わらず、場面場面からにじみ出てくるものがある。

 空や海の青さにイタリアだな

もっとみる
読書メモ~北方謙三『虹暈 チンギス紀(三)』より

読書メモ~北方謙三『虹暈 チンギス紀(三)』より

 小説などを読んでいると、たまにドキリとさせられたり、深く深く刺さる言葉にぶつかることがある。

 今回は北方謙三さんの『チンギス紀』シリーズ3巻から。

「強さそのものには、意味はない。その強さをどう遣うかということで、意味らしいものが生まれるだけだ」(p.54)

 強力な五十騎の兵を率いる謎の老人、玄翁の台詞だ。

 強さ、力をどう遣うか。その観点で見ることは、キャラクターの分析などにも使え

もっとみる
書く力をつけたいなら

書く力をつけたいなら

 何だこりゃあ…

 今朝、このnoteを開いて一番に思ったことだ。

 大声に出さなくて、正直良かった。家族に聞かれて詮索されるのは面倒くさい。

 昨夜書いた記事に、なぜ「スキ」がつく…。

 正直、不調だったから、短いし薄っぺらい。

 なのに、気合を入れて書いたアートの記事よりも、反応があるのは気のせいだろうか。

 ここを始めた当初は、営業用として通用する記事を集めておくつもりだった。

もっとみる

とにかくアウトプットを

 自分は今、一番何が欲しいのだろう。

 それがはっきりしているなら、動きようがある。

 だが、その質問に対して、はっきり答えられない時は、どうしたら良いのだろう?

 書きたい、という意思はある。

 noteの記事だったり、あるいは小説だったり。

 とにかく書くことが、自分の道を切り開く手段だと信じる。

 内部にもやもやとため込んでその場に立ち止まっているよりは良い。

 だが、これを書

もっとみる
直木賞が決まった!~~日本文化について触れられる本求む

直木賞が決まった!~~日本文化について触れられる本求む

 仕事からの帰り道、スマフォで芥川賞・直木賞のニュースを見た。

 

 候補作が発表になって以来、気になって仕方がなかった。

 澤田瞳子さん、そして原田マハさんと、最近読んでいる作家さんが入っているからだ。

 しかも、候補者は全て女性である。

 一体誰が選ばれるのか。

 じりじりと待つのは、正直苦手だ。

 白状すると、今回の候補作はどれも未だ手つかずだ。

 どれから読もうか、となかな

もっとみる
偏食家、今更ながら浅田次郎『天切り松 闇がたり』にはまる

偏食家、今更ながら浅田次郎『天切り松 闇がたり』にはまる

「世の中には美味しいものがいっぱいあるのに、人生を損している」

 とは、あまりにも偏食のすぎる私への、母の言葉だ。

 シイタケはじめ、キノコ類。

 海老、カニなど甲殻類。

 特に海老やシイタケは、あの食感や見た目を思い出しただけで、「うわあ…」と引いてしまう。

 それでも、小説などで、登場人物たちが美味しそうに食べている描写を読むのは、嫌いではない。

 それでも、「じゃあ現実で試してみ

もっとみる

五里霧中

 どうしよう。

 休職期間がもうすぐあける。

 その間に、色々考えた。

 前半は、今の仕事の嫌な部分をよく思い出した。戻ることになっても、やっていけるのか。また、今回のように不安定になって、それが表に出て問題を起したりしないか。

 そういうことをよく考えた。

 今は、休んで回復することが仕事、と言い聞かせてもなかなか効果がなかった。

 時折、どうしようもない不安が胸の内に底なしの奈落と

もっとみる