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*ほのぼのデイサービス日記[最終号]

こんにちは、アズです!

今回は普段のnoteとはガラッと変えて

学生アルバイトとして約1年関わらせて頂いた“リハビリカフェ倶楽部”での経験を通して、

私が感じたデイサービスの役割、私の成長、理学療法士として働く上での学びを得たので、まとめとしてシェアします(^^)

↓過去のデイサービス日記




◎私が感じたデイサービスの役割


家の外にも行きたいと思える「居場所」ができること


「ここに来ることが楽しい」「お喋り楽しい」
「普段は話すことはあまりしないけど、誰かの顔を見てるだけで楽しい」

私が利用者さんとお話をしているなかで1番多くの声が聞かれたことが、このような“交流の場”としての一面でした。


過去のデイサービス日記にも書いたように、
ここに来るようになってから親友が出来たとおっしゃる方や、毎日ここに来ることを楽しみにしているんだ!と楽しそうにお話してくださった方など、
皆さんが「居場所」「心の拠り所」とする場所になっていたんだと感じることが出来ました。


そう感じられる要素として
・お話する相手がいる
・時に冗談を言い合い、笑い合える
・なによりお互いの存在を受け入れ合う温かい雰囲気がある
これらのことがあげられるのではないかと思っています。


また、そんな空間を作り出していたのは、スタッフさんたちの細かな配慮ではないかと感じていました。

例えば。
はじめと終わりの挨拶や、些細なことでも感謝のことばを発すること、利用者さんの名前をしっかり呼ぶこと。

これらのことは当たり前のことですが、この雰囲気と安心感をつくるには1番大切なことだったと感じています。



デイサービスにはいろんな役割がありますが、家の外にも行きたいと思える「居場所」ができるということは、本当に素敵で大切なことだと感じます。




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◎私がデイサービスアルバイトをして変わったこと 


①お話を聞くことが、相手へのリスペクトにつながった

これまで大学生活を送ってきて、実習以外で高齢者の方と話すことはなかなかありませんでした。実習でも、その方の生活や人生の話をゆっくりと聞く機会は少なかったように思います。

デイサービスで1日を過ごす中で、高齢者の方との些細な会話から出てくるその方の“生き方”の部分から学ぶことは本当に多く、人生の先輩としてのお話は心に刺さるものばかりでした。


また、デイサービスで高齢者の方とたくさんお話をさせてもらっていたからか、街でも高齢者の方とお話しする機会が増えました。

そんなふうに世間話から気軽に聞かれるいろいろな“生き方”が、
その方達、その方の人生へのリスペクトを持てるようになりました。


そんなお話しを聞くということを通して、
デイサービスのいちスタッフとして、医療人として、
その方の今とこれまでの人生を支えているという自覚を持つようになりました。

今後もそのリスペクトの気持ちを持って精進していきたいと感じることが出来ました。




②当たり前のことを当たり前にする

デイサービスのはじめの利用者さん全員への挨拶、体調を伺う声掛け、手伝っていただいたり教えていただいたことへの感謝の言葉。

どれも当たり前に出来なければいけないことですが、頭でわかっていても、やるべきことにとらわれて余裕がなかったりすることもありました。


スタッフさんの利用者さんへの温かい対応は、そんな自分のコミュニケーションを見直すきっかけにもなりました。


最後の出勤のときには、スタッフさんから「利用者さんとの関わりが日に日に増えていったね!あずちゃんの成長がとても刺激になっていました」といって頂くことが出来ました。

自分のことだけにとらわれず、まず目の前の利用者さんをみてコミュニケーションをとることの大切さを学ばせて頂きました。




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ここで、私がデイサービスのアルバイトをしているなかで特に感じていたことがあります。


それは

人は、何歳になっても「人だ」ということです。


親切にされて嬉しい、仲間ができて嬉しい、"居場所"を感じられて嬉しい。そんなことばを 多くの利用者さんの口から聞いてきました。

そうして利用者さんから直接聞けたことで、自分のコミュニケーションや接し方を大きく見直すきっかけとなりました。

またそれらを大切にされているスタッフさんへの信頼も厚く、利用者さんは安心して1日を過ごされている様子を目の当たりにすることが出来ました。


“嬉しい” “悲しい”というその気持ちは、何歳になっても変わりません。医療従事者として の前に、「人として」接することが出来ているか、もし息詰まったときには見直していきたいと思いました。


また、人間関係は一生続きます。そんな中で、お互いの関係性を良くする感謝と尊敬の気持ちを、スタッフさん利用者さん全員が持たれていたことに感動しました。

それによって人間味溢れ、笑顔溢れる、利用者さんが楽しみになるような「居場所」になっていたんだな、と私は感じます。

幸い、それらをこの場所で感じることが出来ました。



「みんな親切で嬉しい」「みんなで笑い合える時間が最高に幸せ」

そんな利用者さんの声がとても印象に残っています。

そんな空間をつくっていけるよう、私も学んだことを忘れずに大切にしていきたいと思います!




◎理学療法士として活かしたいこと

4月から回復期病棟で勤務するにあたって、ここで学んだことを踏まえて活かしたいことを簡単に書きます。


① "自分の居場所を感じられる場所" へ出かけることが喜びになる

そのため、出かけるための障害になること(痛みがあること、歩けないことなど)の改善のための知識・技術を身につけます。

それに必要な機能、環境を提案できるような広い視野と選択肢を持つために自己研鑽に励んでいきたいと思います。


②感謝、リスペクトを忘れないこと

このデイサービスアルバイトをしてきた中でのいちばんの学びです。
患者さん、の前に、ひとりの人であること。
患者さん、の前に、「〇〇(名前)さん」であること。

その人には、その人にしかない人生があることを忘れずに、自分がサポートできることへの感謝とリスペクトを持って日々向き合っていきます。




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最終出勤の日、少し時間を頂いて、感謝の気持ちを込めて特技のダンスを披露してきました。

曲は『上を向いて歩こう』。
空気感や表情、動きに合わせられるように、即興で踊りました(^^)

皆さんには一緒に手を叩いてもらい、身体を揺らしてもらい、一緒の時間を共有することが出来てとても嬉しかったです。


1年間貴重な経験をさせて頂いて 至らないことも多くありながらも応援してくださったごぼう先生、スタッフの皆さん、利用者さんには本当に感謝しています。

ここで得た経験や学びを活かして、だれかをサポートできる存在になれるように精一杯励んでいきたいと思います!


最後まで読んで頂いてありがとうございました!


アズ

「温かで穏やかな光を見失わず、貴方が生きていけますように。」 そんな気持ちでnoteを届けています。 気に入ってもらえたら【スキ】【フォロー】 さらに【サポート】で応援して頂けるととっても光栄です。