見出し画像

英語で話すには、まず「動詞」から考える

日本人は学校で長い間英語を勉強しているのに、英語で話そうとすると、簡単なことでもうまく言えない、、ネイティブに伝わらない英語になってしまうこと、残念ながらあります。

英語を「使う・話す」時間が圧倒的に足りない、という事実もあるかと思いますが、ただ何千時間も練習すれば良いというアドバイスは、私は見当違いだと思ってしまいます。(もちろん話す時間を劇的に増やすことは上達に必須ですが!)

何事も、ただたくさんやる、一生懸命やる、ということではなくて、エッセンシャルな、絶対に外せないポイントを理解してその部分を重点的に練習する、というのが早い道です。

かけた時間や労力には見合う結果が欲しいじゃないですか!だから最短の時間で確実に結果を出す(わかる、できるようになる)道をいきませんか?☺︎

英語を話すことが難しい、苦手と思っている方は、ぜひ「動詞」から考える練習をしてみてほしいと思います。

とにかく、「動詞」です。


少し前、私の生徒さんのレッスンでも実際にたどった内容です。
(2ヶ月ほど前から私がオンラインでレッスンを提供しているその小学生の生徒さんは、海外在住で英語に触れてきた期間は長く、ある程度の英文も読めるのですが、「話す」「書く」というアクティブに英語を使う力がトレーニングされていませんでした。だから、とても簡単な英文を話したり書いたりするにも、口や手が止まってしまって、頭で考えて首を傾げてしまうのでした。それまで学ぶ機会がなかったので、自分で英語をつむぐと言ってもどうやったらいいのかわからなかったようです。それはそうです、すでに話せる日本語とは大分勝手の違う言語、きちんと教えてもらえたらみんなできるのに、教えてくれる場がないのです、不思議です)


まず、絵や写真をみて、ひとつずつのイラストや写真に対して、瞬時に英語だけで知っている言葉を思い浮かべます。


たとえばこれらの絵を見て、英語だけで思考するとして、どんな単語が浮かびましたか?浮かんだ英語はさまざまだと思いますが、「名詞」が多かったのではないでしょうか。

(1)soccer, boy, a soccer ball..
(2)baby, crying, diaper..
(3)two men, students, talking, sitting…
(4)classroom, students, studying, talking…

これを、まずは「動詞」を思い浮かべる!という形にトレーニングするのです。

主語も大事なのですが、おそらく名詞(主語)は日本人ならまずすぐに思い浮かべると思うので、意識して練習しなくても大丈夫です。

浮かんだ主語はそのまま頭の中に置いておきましょう。その時に単数の場合には a あるいは the をつけておくことを意識できるといですね。

そして、とにかく「動詞」(動詞の原形です!)をそれぞれの絵や写真に対して探してみましょう。できるだけ早く!競走のように!

先程の絵をみてやってみましょう。
それぞれの絵や写真に対して、動詞を3つ!あげてください。そう見える、、わからないけど多分こんな感じ、と、勝手に背景にストーリーを作ってしまって大丈夫です。


(1)【a boy】 play, kick, enjoy…
(2)【a baby】 cry, open (his mouth), is sad, want…
(3)【two men, students, they】 talk, sit, smile, chat…
(4)【The students】 study, work, use (devices), have fun, talk…

どうですか?たとえばこんな感じになりましたか?(また違う動詞でも全く構いませんよ!)

これが、英語スピーキングが苦手な方が、英語で何かについて話そうとするときにしたらよい思考です!

この時、アクション動詞(一般動詞)の原形を基本としつつも、内容によってはイコール動詞(be動詞)を思い浮かべても大丈夫です。
  is happy,  is sad,  is playing,  is relaxed…. など

ただ、この時、動詞はイコール動詞部分であって、その後に一見動詞のように見えてしまう playing/relaxed は現在分詞・過去分詞であり「どんな状態」を示す役割で、動詞ではないことを理解しましょう。
 主語=どんな状態  が、イコール動詞で表す文章です。
このイコール部分が、be動詞と呼ばれる am/are/is です。

これができれば、あとは主語と動詞の一致に気をつければすぐ英語の文章は話せます!

【主語と動詞の一致 subject-verb agreement】

アクション動詞(一般動詞)においては、動詞の原形の後ろにはいつもdo / doesカードが隠れています。
He や She や it が主語のときには do ではなくて does を使います。doesは長いので、動詞の最後にsが見えてしまうのが三人称単数です
過去記事ご覧ください

イコール動詞(be動詞)については、主語とam/is/are の一致


では、さっき考えた主語と動詞を合わせて使って、ちょっと情報を足して、文章を作りましょう。
例えば先述した生徒さんのレッスンでは、こんな感じになりました。

どうでしょうか?こんなふうに動詞で英語を作ると、細かい部分にエラーがあっても、ちゃんと伝わります。ちゃんと英語になります。

パッシブ(受動的に)わかる英語が多い場合には、持っている単語を使って、毎回レッスンで少しずつ、このように「英語を作り出す」練習を重ねていくと、1、2ヶ月で、アウトプットの能力はぐんと上がります。


いろいろな絵や写真を選び、テーマ(上のcause and effectなどのように)を作ったりしながらこの練習をするだけで、いろいろなことが言えるようになっていきます。常に、「主語+動詞!」と呪文のように唱えながらやってみるのがポイントです。

これに慣れてきたら、何も見ずに、たとえば自分の自己紹介を話してみる(この時も「主語+動詞!」と唱えながら)、自分の1日について話してみる、というふうに進めていけるといいと思います。

いきなりスピーキングでやろうとしても難しいので、このように文字にしてライティングから入るのが、(小学校高学年以降なら)おすすめです。


英語で話すのは難しい、、できない、、と思っていた方がいらしたら、ぜひ試してみてください☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?