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日焼け止め。どれを選ぶ?【紫外線吸収剤と紫外線散乱剤】

こんにちは!今日は日焼け止めについてです。

紫外線ケアが大事だということは散々語ってきました。


でも「世の中に日焼け止めってありすぎてどれを選んだら良いか…。」ってなりませんか?


紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

日焼け止め成分には大きく分けて、2つの種類があります。

紫外線吸収剤】と【紫外線散乱剤】です。

紫外線吸収剤は、いわゆるケミカルといわれ、敏感肌にとっては良くない!というイメージがある人が多いと思います。

紫外線散乱剤は、ノンケミカルといわれ、なんとなく肌に優しいイメージを持たれている人が多いです。

でも…そう思い込んで、選択肢を狭めるのはもったいないです!!!

ほんとに自分に合わないものをわかっているならいいですが、何となく肌に良さそう、悪そう、を購入する時の判断基準に入れてませんか?(それで言うと”オーガニックコスメ”についても語りたい…)


私はコスメの口コミを見るのがわりと好きで、日焼け止めの口コミによくあるのが

「肌荒れはしなかったけど、紫外線吸収剤が入っていて肌への負担が心配。
リピなし!」
「使用感はいいのに、吸収剤入りなのが残念!」

なーんてコメント。

ん〜気持ちもわかるけど、みんなどこまで吸収剤のことを知ってそんな嫌ってるのかな?と疑問に思いました。


是非皆さんには正しく、楽しくコスメを選んで使って欲しいので、日焼け止めを選ぶ際のポイントをまとめてみました^^

ではまず、吸収剤と散乱剤の違いから!


簡単にいうと、吸収剤は”化学的に”紫外線をブロックして、散乱剤は”物理的に”紫外線をブロックするものです。

んー、わかりづらいですね。笑

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は紫外線を吸収して、熱などの他のエネルギーに変えてしまいます。そのことで、皮膚の中に紫外線が入ってくるのを防ぎます。

悪いイメージを持たれている理由としては、

紫外線を浴びて変換されたエネルギーが刺激となって、痒くなったり赤くなったり症状が出てしまう人がいるので注意が必要だよ、ってところです。

”紫外線吸収剤自体を塗ったことで肌がかぶれる人が特別多い!”とか、そういうことではないです。(もちろん吸収剤自体にアレルギーを起こす方はいます)

明らかに散乱剤を使用した時は刺激感がなくて、吸収剤を使ったときだけなる、というのであればやっぱりその人にとっての吸収剤は合わないということです。


もう一点あります。(どっちかと言うとこっちの方を心配する人がいるのかな?)

昨年、アメリカのFDAというところが小規模の試験で紫外線吸収剤を塗ると血中に流れこんでいた!という臨床試験の結果を発表しました。

ただ肝心な、血液中にはでてたけどそれでどんな問題はあるのか?という健康被害はまだはっきりしていないというのが現状です。

そして、クリームタイプよりスプレータイプやローションのほうがより体内に取り込まれていたということで、私個人的には目や口、粘膜などから入り込んだのではないかな〜なんてことも考えてみたり。

アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している方は、先ほどの化学反応による刺激に加えて、吸収剤自体も体内に入り込みやすいかも?と考えて”紫外線吸収剤は避ける”という判断もあるかもしれません。



紫外線散乱剤

次に紫外線散乱剤。

これはこまかーい金属の粒子で紫外線を跳ね返すものです。

成分としては酸化チタン酸化亜鉛などです。
これらはアレルギーを起こしにくい成分で安全性は高いです。


でも、そんな紫外線散乱剤も、マイナスにとられる点が大きく2点あります。

一つが、紫外線をうけたことで活性酸素が発生するので肌に刺激!という話です。たしかにそうなんですが、化粧品に配合する時はそれを防ぐために何か別の成分でコーティングされています。

もう一つとしてあるのが、ナノ化の問題です。
散乱剤は、液体中に溶けてない粉が入っているようなイメージで、どうしても白浮きしやすい
その改善のために、粉の粒を小さくして、なじみをよくしたのがナノ化という技術です。

「そんな小さいと体の中に入ってきちゃうよ!」というのが論点で、色々問題視している意見もネットを見るといくつか出てくるんですが、ナノ化されたものがいくつか凝集しているので心配はいらないという話もあり、そもそもまだ健康被害も明らかになっていないので、ナノ化が悪い!とも言い切れません。しかも表示の義務がないので、成分をみてもナノ化されているかどうかわかりません。

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もう、そんなことより、安全性ばかり気にして大事なこと忘れてない?ってのが今回伝えたいことです。


”ちゃんと”塗っているかが一番大事

紫外線吸収剤も散乱剤も、気になる点はありますが「危険なので極力つけないでください!」という成分ではないのはお分かりいただけましたよね。

対して紫外線は、”長期的にさらされたら皮膚がんになります!!!がんまでいかなくても、シミにもシワにもたるみにも直結するので絶対紫外線ケアしましょう!”と世界中で共通して言われています。

まずは紫外線によるダメージを受けないほうが重要です。


例えば、「日焼け止め毎日塗ってたら肌に負担かな〜?」と、週に2回くらいは日焼け止めを塗らなかったとします。

そうすると365日中の100日くらいは”紫外線”という、発がん性があって肌のコラーゲンもエラスチンも破壊しまくるヤツを、もろに浴びることになるのです。(とくにUV-Aは全然窓ガラスを超えてくるのでお家にいても関係ありません)

もしめちゃくちゃ良いファンデーションがあって、でもそれを塗ると、近い将来シミができるかもしれなくて、シワとかたるみの原因だってことも研究でわかってて、なおかつ皮膚がんになる可能性まであるって言われているものだったら、肌に乗せます?

特別な日にしか塗らないにしても抵抗ありません?

それぐらい紫外線ダメージって、私たちにとって敵なんです。(もうしつこい?笑)

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なので、ノンケミカルにこだわるのも良いと思います。《より刺激の少ないものでコーティングされた日焼け止め》、《ナノ化していない日焼け止め》を追求するのも良いと思います。


ただ、成分の経皮吸収を気にしてるのであれば、顔だけこだわった成分で体はそうでない普通の日焼け止めを使ってたら元も子もないですよね。
むしろ体のほうが塗る面積は広いので、より経皮吸収を考慮しなきゃいけないことになります。

そして、お高めの日焼け止めを控えめの量で塗るより、それなりに肌にあっていて、コスパの良い日焼け止めをたっぷり使って、こまめに塗り直すほうがよっぽど”肌にとっての悪”を侵入させることを防ぎます。

ノンケミカルは、伸びが悪い、白浮き、きしむといった特性があるので、あんまり厚ぼったく塗りたくない使用感の物が多いです。
しっかり塗ろうとすると、なおさら消費は早くなります。

成分にこだわりすぎて紫外線を十分にカット出来ないのであれば本末転倒ですね。


よって

▼私が出した結論▼

確かに紫外線吸収剤も散乱剤も気になる点はある。
でも今のところは、肌が荒れないもので、たっぷりこまめに塗れることを第一に考えて、コスパが良いと思う日焼け止めならそれでいい!

ただし今後の専門家さんたちの研究結果次第で意見は変わるかもしれません!!
とにかく今はしっかり塗ることに徹しよう!!!

以上です。笑


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