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ビジャレアル分析、CL展望

選手一覧

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ボール保持時 4-4-2、3-2-4-1                      

ボール非保持時 4-4-2、6-2-2

前線2枚はストライカーとセカンドトップの組み合わせ。ターゲット役のアルカセル、身体能力に優れたディア、スピードが武器のダンジュマの中でここ数試合はダンジュマが先発で起用されている。

セカンドトップはエースG.モレーノが負傷離脱、冬の移籍市場でスパーズから加入したロチェルソが加入と同時にスタメン抜擢。

両SHは対照的な特徴を持った選手で構成されている。左SHのA.モレーノはSB上がりながらHSでプレーする左サイドのオーバーロードのキーマン。

右SHのチュクウェゼは切れ味が鋭いドリブラー、このポジションには筆者が嫌いなネーションズカップで活躍したピノが控えている。
ビジャレアルの攻撃(カウンター、ゴール前での崩し)を担う警戒が必要なポジション。

2センターは司令塔タイプのパレホ、マヌとフィルター役のイボーラ、キャプーの2枚。ビジャレアルの攻撃を指揮するパレホへの対策をアッレグリが準備しているのか?

スペイン代表のパウ・トーレスを中心とした4バックはサッリナポリを支えたアルビオル、敵陣で大外を担当するぺドレサ、ボール保持時はピルロ時代のダニーロの様に3バックの一角でプレーするフォイスが主力として起用されている。

GKのルリはリーグ2位のクリーンシートを記録しているアルゼンチン出身の実力者。

リーグ2位のゴール期待値、決定機を演出する攻撃陣とリーグ3位のクリーンシートを誇る守備陣には今年もベスト16で苦戦の予感・・・

選手の特性を生かした構築、デザインされた敵陣での崩し、切れ味鋭いカウンター、6バックも辞さない組織的守備など非常に面白いチームとなっている。

ビルドアップ

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ビジャレアルのビルドアップは4バックと2センターの形が主流。両CBと中盤2枚が四角形を作って前進を試みる。
2CBに2トップをぶつけられた場合は2センターの一角が下がってきて数的優位を作り出す。(サリーダ・ラポルピアーナ 通称サリー)

ビルドアップ性能に優れたパウ・トーレス、アルビオルの両CBが楔のパス、ボールを運ぶプレーが出来るのでプレッシングを苦にしないのがビジャレアルの強み。

パウ・トーレスはボヌッチほどの精度では無いが、レーンを移動するフィードも蹴れるスペインらしいCB(良い意味でも悪い意味でも)

ビルドアップが行き詰った場合にはCF目掛けてルリがロングフィードを蹴るパターンも確認できた。
アルカセル、ディアが出場した場合にはマッチアップがダニーロの予想なのでポストプレイも警戒しないといけない。

敵陣での崩し

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ビジャレアルの敵陣での崩しは両SB、SHがキーマンとなる。イボーラはカウンター迎撃用のフィルター役、チームアシスト王のパレホは組み立て、最終局面の崩しに参加するプレイメイカー。

左サイドの攻撃を見てみると同サイドに密集してHS攻略を試みる。大外をぺドレサが担当し積極的にチャンスメイク、クロスを上げる。
A.モレーノは本職SBながらHSでのプレーを得意とする。左サイドに密集してA.モレーノがポケットに侵入するのが目的。

左サイドに相手守備陣を集中させて空いた右サイドで質的優位を生かして攻めるのが得意とする形。

左サイドのオーバーロード(特定のエリアに人数を集中させる戦術)のキーマンがA.モレーノとしたら右サイドのアイソレーション(意図的に孤立させて1対1を仕掛ける戦術)のキーマンはチュクウェゼ。

リーグ屈指のドリブラーが大外に張り一対一を仕掛け続ける。質的優位を生かして殴り続けるのがビジャレアルの右サイド。

チュクウェゼvsサンドロの1対1が試合を左右すると考えられるだろう。ディフェンスに定評があるサンドロが全盛期を彷彿するプレーでサポーターの手首が折れるようなプレーを見せてほしい。

右SBのフォイスは去年ユヴェンティーノの中で流行ったダニーロロール(ボール保持時3バックの一角でプレー)。相手の意識が大外のチュクウェゼに向かった時にインナーラップを仕掛けて攻撃にアクセントをつける。

プレッシング

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ビジャレアルのプレッシングは2センターの上下動が鍵となる。前線4枚は目の前に相手をマークし、配置的に空くアンカーには2センターの一角が飛び出して対応する。
アッレグリ第一次政権時にピアニッチ、ケディラが飛び出していた動きだと思ってほしい。

プレッシング時はセンターサークルを上下動し細かい微調整を行う。ハイプレスからショートカウンターを狙っているが、プレッシングがハマらないと思えば素直に自陣に引いてロングカウンターを狙う。

組織的守備

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ビジャレアルの組織的守備は非常に洗練されている。前線2枚は相手CBを放置してアンカー、中盤の選手に対してマーク、パスコースを消す守備を行う。

4バックはペナルティエリア幅を守りHS封鎖、空中戦に優れたパウ・トーレス、アルビオル、本職CBのフォイスがクロスを跳ね返す。

両SHは大外を担当し押し込まれた場合には6バックに変化する。前線2枚、2センターで中央をケアし、両SB、SHがサイドを守る守備陣系。

ビジャレアルvsユーヴェの展望

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前日予想では4-4-2のビジャレアルに対してユーヴェは4-3-3と報じられている。

ユーヴェはキエッロ、ルガーニが負傷離脱、ボヌッチは全体練習には復帰したものベンチ入りが精いっぱい。両IHとサンドロの活躍が求められる展開になるだろう。

ザカリアは長い手足を活かしてオーバーロードの中でボール奪取を求められる。マッケニーはアルトゥールのサポートをしながらサンドロのカバーに入り、数的優位を作り出してほしい。

組織的守備の項目でも触れたがサンドロは英雄と戦犯の2択。ビジャレアルの攻撃の核を完封できるか、ズタボロにやられるかの答えは明日の朝には出ているだろう。

予想はウノゼロ(ヴラホヴィッチ)でユーヴェの勝利。

1年半ぶりに書いてみました。バカ急いで書いたのでミス、おかしい点があったら許してください。

Fino Alla Fine Forza Juve!!!

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