王様はチームに2人も必要か?
王様はチームに2人も必要か?
現在ユベントスの前線3枚はロナウド、ディバラ/イグアイン、コスタ/クアドラードの三枚が基本の形。
シーズン序盤はロナウド、ディバラ、イグアインのトリデンテ、HDRが話題になっていたが、ここ最近はクアドラードかコスタを置いた4-3-3に落ち着いている。
ロナウドとディバラの2人は最終局面に自分を持って来て決めるタイプの2人だが、具体的に説明すると。
ロナウドはマドリー時代ゴールを量産できた理由は相棒のベンゼマのおかげである。
チームがロナウドがフィニッシュする前提で作られており、なおかつベンゼマが個を消してバランサーに徹したからである。
しかしディバラと同時起用をすると、ディバラが自由に動き偽9番の形になり、中央に人がいなくなりロナウドがフィニッシュに専念出来なくなる。
今のユーヴェでロナウドを最大減に生かそうとすると、中央にベンゼマ程のサポートは期待出来ないが、イグアインをCFに起用。
右サイドには戦術理解度が高いクアドラード、コスタでも良いが武器であるドリブルに固執するので、使うとしてもジョーカーで使いたい。
理想はロナウドと相性が良く、走力に優れてカウンター、攻守に走り回れるベルナルデスキだが、現在の調子と攻撃での迫力でスタメン起用は厳しいだろう。
ディバラが一番輝いたのは16-17シーズンの4-2-3-1の時だった。
前線でポスト役になるイグアイン、左サイドには懐かしの「大外マンジュ」で相手DFラインを下げて、バイタルでフリーで受けれる盤面を作る。
右サイドにはディバラと愛称が良いクアドラードを置いて幅を取り、相手の守備陣を広げてディバラにスペースを与える。
ロナウドと同時起用することによって、中央でポスト役がいなくなり、相手守備陣を下げる事が出来なくなる。
ロナウドは左ワイドからカットインする形を好んでいて、中央に人がいなくなり、結果的にフィニッシャーがいなくなる現象に陥る。
トップ下の飛び出しや中盤のケディラの様な選手が離脱してしまい、決定力不足に歯車をかけた。
今のユーヴェでディバラを最大限に活かそうとすると、トップにイグアインを置いて中央の基準点とディバラのサポート役。
左サイドにコスタ、右サイドにクアドラードを置き、お互い利き足サイドに配置する事によって、カットインをあまりさせないことによって、ディバラ得意なHSで動きやすくする。
中盤にはラムジーを置いて感覚が合う2人で狭い局面を崩したい。
この2人を共存出来るかという問いに対しては、理想ではお互いが活かし合う形になって欲しいが、実際同時起用によってチームとしてマイナスの方向に向かってしまう。
サッリはロナウドを中心にイグアイン、コスタ、クアドラード、ベルナルデスキ達を組み合わせ、ディバラに関しては相手の足が止まり始まる、60分から70分あたりに登場するジョーカーの役割で使われるだろう。
得点が欲しい時や、試合を決めたい時に白黒が誇る10番が投入されるのは、相手にとってとても驚異になる。
ディバラにとっては納得がいく起用法ではないが、結果でサポーター、サッリを見返して欲しい。
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