サッリユーヴェの生命線とは ユベントス対カリアリ戦レビュー
正月休みがが明け、愛するユベントスが帰ってきた。
まあこの期間プレミアを5試合くらい見てましたが、うちにもリバプールの両SBが欲しいな笑。印象に残ったチームはウルブズとシェフィールドユナイテッド。
前回のnote大変反響があったので、とても励みになります。ありがとうございました!
本題に入ると、ユベントスは最近調子が上がってきたロナウドが5試合連続弾なるか。新年初試合であり、インテルがナポリ相手のためしっかり勝ちたい。
現在大躍進中の6位のカリアリは、2連敗中のため上位に食らいつくためには、3連敗は避けたい一戦。
お互いの布陣
「ユベントス」攻撃:2-5-1-2 守備:4-3-1-2
「カリアリ」攻撃:2-5-3 守備4-3-2-1
ユベントスは引き続き怪我の影響かデミラルが先発、両IHはベンタンクールが累積のため、ラビオとマトゥイディのパリコンビ。
今日はトップ下の位置にラムジー、イグアインが外れてロナウドとディバラの2トップ。ラムジーの守備に不安が残る人選。
カリアリはウルグアイ代表のナンデス、ナポリで燻っていたログ、ナインゴランの帰還など補強の成果か充実の中盤。
前線には得点数3位のペドロ、こちらも新加入のシメオネというプロビンチャとは思えないメンツ。
陣形の組み合わせ
お互い中盤3枚がマンツーマンでぶつかる形、カリアリはどのようにピアニッチを消すか。レンタル中のペッレグリー二対クアドラードの攻防が楽しみ。
カリアリの中央封鎖とラビオの躍動
カリアリのプレッシングの形は「守備的プレッシング」。
4-3-3の3ラインで相手CBには自由にし、ハーフウェイラインからプレッシャーをかける。敵陣を相手に渡し最終ラインをコンパクトにして、サイドで誘導し追い込む狙いだ。
前線の三枚はピアニッチを監視しながら、2シャドーが相手SBを見ながら中央を固める。
ユベントスビルドアップは相手が中央を固めているため、特に右サイドから前進を試みた。この頃ピアニッチへのマークが厳しいため、ビルドアップの起点がもう一つ欲しいところ。
ここで躍動したのがラビオ、不慣れな右サイドだったが持ち前の体格を生かした「プレス耐性」を発揮し、ビルドアップを助けた。
ユベントスはSB、IH、CFのトライアングルvsカリアリはSB、IH、OHの3vs3のサイドの攻防を繰り広げた。
最終ラインで自由に持てるボヌッチからの裏への一発、SBからの片方のCFが流れて、裏へ抜け出すもう片方のCFへのロングボールの「ダイレクトなビルドアップ」
今季の生命線、敵陣でのハイプレス
ユベントスのプレッシングの形は「超攻撃的プレッシング」
相手のゴールキックを合図に2トップが相手のCBを見て、チガリーニにはラムジーが対応、両IHが相手SBへプレッシャーに行き、ピアニッチがボールサイドのIHへスライドする見慣れた形。
敵陣での即時奪取を狙うプレッシング。これが今季の生命線である、詳しいことはエピローグで触れるとして、前線からのマンマークを含めたプレッシングを行った。
裏へのボールへは特にデミラル持ち前のフィジカルとスピードを生かし対応。
カリアリのビルドアップはチガリーニを起点とし、ユベントスのハイプレスにはIHが下がってビルドアップを安定させた。
主にサイドから前進しIHがサイドへ流れ相手SBを釣りだし、その裏のスペースにOHが走りこむ形。
カリアリの「ダイレクトなビルドアップ」は自陣で無理に繋ごうとせず、SBの裏のスペースへロングボールを送りなるべく敵陣でプレーしようという意図。
深さの重要性とカリアリの塹壕守備
カリアリは、自陣に10人が引き徹底的に中央を固め、サイドへ誘導しそこで奪ってからのロングカウンター狙い。
カリアリの組織的守備は極端に中央を固めて、サイドには中盤3枚と2シャドーのスライドで対応。ユベントスの中央からの細かいパスワークをやらせなかった。
ユベントスのポジショナルな攻めは、左サイドではロナウドがサイドへ張ってマトゥイディがHSへ突撃、サンドロはバランスを取る位置取り。右サイドではディバラが得意のHS、クアドラードが上がって外のスペース使う、ラビオは飛び出しながらパスワークに絡む。
中央に今日はラムジーが入ったが、下がってきたり、ワンツーを狙おうとする動きを見せたが、ディバラとポジションが被ったり、ワンパターンの攻めだったため脅威を与えられなかった。得意な狭い中でパスワークも、相手がドン引き+中央締めだったので発揮できなかった。
しかし70分にイグアインが投入されてから、ゴールに近い位置でプレーしようとするので相手の守備陣のラインを下げ、中盤の選手たちの飛び出しを促すこともでき、中央の起点として深さを作ることができる。
2トップのディバラとロナウドが、どちらもストライカー型ではなくセカンドトップ型なので、ロナウドは左サイドからのカットインを好み、ディバラは右HSを好むので、イグアインのようなストライカーであって周りを生かせる選手は必要不可欠になってくる。
攻撃の面では、ロナウドは確定枠として純粋なCFにイグアインを置いたとしたら、残る居場所はトップ下なので攻撃が物足りないベルナルデスキ、稼働力に難があり、周りの選手によって左右される場面が多いラムジー、最後に我らのディバラはロナウドと同じ扱いで使いたくて、適正より後ろのポジションなので、4-3を支えれる守備力があるとは言いにくい。
それならHDR置いて、後は後ろお願いプランが一番いいってなってしまいますよね。
エピローグ
試合は相手のミス、ディバラが得意な位置から仕掛け奪ったリゴーレ、カウンターからコスタのパスを受け、ロナウドのトリプレッタとイグアインの裏抜けからのゴールで結果は4-0の完勝。
今季の生命線はプレッシングと書いた理由をあげると。
第一に前線のタレントを共存するためには、出来るだけ長い時間相手の陣地でプレーする必要があるからだ。
自陣で引いてもロナウドやイグアイン達に、守備貢献を求める事は厳しいなら、敵陣でプレーし続ければ、前線の個の能力を最大限に生かせるという考えである。
第二にピアニッチがアンカーを務めており、元々はIH、トップ下もこなせる選手をアッレグリ政権化でレジスタへコンバートをした。
自陣で引いて守るにはファビーニョやカゼミーロのようなアンカーを代表する選手より守備力、フィジカル面で劣るからだ、ここ最近のCLはアンカーが安定してるチームが優勝している。
この前少し触れたが、アンカー問題は今後勝ち進んで行く中で重要になると思う。サッリがアンカーを絶対起用するする点でも。
今季の理想は(あくまでも自分の主観です)個人能力でどうにかできるCB(デミラル、デリフトなど)、アンカーにプレス耐性、サイズもあって守備力もあるラビオを置いて、ベンゼマ役が出来るイグアイン、我らが10番ディバラ、神通力のロナウドのトリデンテで戦いたい。
次戦のローマ戦でサッリが、どのような起用をするか楽しみだ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
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