10才そこらのクソガキが、オンラインゲームで100万円稼いでいた話(トレード・仕手グループ・botなど)


仮想通貨トレーダーのあずまっち(@azuma_bitcoin)です。
突然ですが、みなさんは幼少期に何か熱中するものはありましたか?

幼少期のあずまっちは、ひたすらゲーマー少年でした。
家庭が緩かったこともあり、小学生であるにも関わらず徹夜でゲームは当たり前という生活をしていました。

一度ハマったゲームは極めないと気が済まない性格で、長期間に渡ってプレイしました。そして極めるにしても、他のプレイヤーとは少し違った方向に極めることが好きでした。

2005年(当時8~9才)、父親の仕事の都合でアメリカに住んでいた私は、小学校の友達がみんなやっているからという理由で、Runescapeルーンスケイプと読みます)というゲームを始めます。

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Runescapeのプレイ画像

Runescapeは画像を見れば分かる通り、当時の水準からしても時代遅れのグラフィックスで、とても面白そうには見えないと感じると思います。

それでも一時はMMORPGで最も有名なWoW(World of Warcraft)を凌ぐほどの人気を博し、2007〜2008年では最も人気のあるMMORPGとしてギネスにも登録されています。
実は、人を集める不思議な魅力が詰まったゲームなのです。

私は、すぐにこのゲームに引き込まれました。初めは普通に楽しみながらレベル上げを健気に頑張っていましたが、ハマっていくうちに効率ばかり重視するようになりました。

しかし、どんなに効率よくレベル上げをしても廃人には勝てないと悟った私は、レベル上げを諦める代わりに、ゲーム内でのお金稼ぎに目覚めます。

このnoteでは、当時わずか8~11才のクソガキだった私がこのRunescapeというゲームで、トレードや、bot開発&稼働を通して、ゲーム内でトップレベルの大富豪に駆け上がり、日本円で100万円以上に相当するゲーム内資産を築き上げた話を紹介します。

Runescapeは、仮想通貨トレーダーとしてのあずまっちの原点とも言えるオンラインゲームです。それほど、当時の経験が密接に今に繋がっています。

本noteはただのゲームの体験記ですが、実際のトレードに活かせる点がたくさんあるというのが、読んでいただけるとわかると思います。本noteから、何かヒントを見つけてトレードに活かしてもらえれば嬉しいです。


Runescapeとは?


1.ゲームの特徴
Runescapeは、本当に自由度の高いゲームです。
モンスターを倒すもよし、魚を釣るもよし、鉱石を掘るもよし...
プレイヤーの活動は挙げればキリがありません。

そういった活動を行うことで対応するスキルレベルを上げることができます。例えばモンスターと戦うと攻撃レベル(Attack level)が上がったり、魚を釣ると釣りレベル(Fishing Level)が上がったりという具合です。

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戦闘してAttackレベルを上げる人


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木を切ってWoodCuttingレベルを上げる人


各スキルは鍛えることによってより高度な活動を行えるようになるので、多くのプレイヤーは大量の時間を注ぎ込んでスキルレベルを上げることに勤しんでいました。

2.経済ゲームとしての面白さ

個人的にRunescapeで最も奥深いと思う点は、高度で複雑な経済が存在する点です。Runescapeにおいて、ゲーム内のお金は非常に重要な役割を持ちます。

プレイヤーのほぼ全ての活動はただのレベル上げだけでなく、経済活動でもあります。そして、全ての活動は金銭的に密接に関係しています

例えば、木を切る人がいたとします。その木材は焚き火をするのに使うことができ、その焚き火では魚を焼いて調理することができます。焼き魚は戦う人により回復アイテムとして消費されます。

つまり、木材も生魚も焼き魚も全て需要が存在し、プレイヤーは金銭的な対価を求めて木を切ったり魚を焼いたりモンスターと戦っていたわけです。このようにして経済が回っていました

Runescape内の経済は需要と供給によってアイテムの価格が決定される自由経済そのもので、現実世界にも通ずるものが多くあります

そして、Runescapeのお金はただのゲーム内通貨では止まらず、その需要の高さから現実の価値を持っていましたRMT(リアルマネートレード)が盛んに行われており、Runescapeのお金を売買するビジネスも大規模に行われていました。そのリアルマネーへの換金性の高さから、マネーロンダリングに使われたり、ネット上の闇カジノとしても使われていました。

3. Grand Exchange(取引所)の存在

2007年に登場したGrand Exchange(以下GE)は実世界で言う取引所と等しいもので、取引所が買い手・売り手の注文をマッチングさせることにより、全てのアイテムを他プレイヤーと取引することが可能になりました。

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Grand Exchange で 1,835,000gpで買い注文を出そうとする人

それまではプレイヤー同士が直接価格交渉を行い、物々交換をするという、いわゆる相対取引しか存在していませんでした。そのため、同じアイテムを買おうとしても、売り手によって価格が違うということも多くありました。

Grand Exchange(GE)の登場により、容易にアイテムの売買ができるようになりました。その結果、流動性が爆発的に増加し、市場が効率化されました。
そして、勘の良い方ならお気づきだと思いますが、この取引所を使うことでいわゆる「トレード」ができるようになりました

そして、このGrand Exchange(GE)についてはゲーム運営が非常に凝っていてホームページに各アイテムの価格チャートや出来高(取引量)チャートをリアルタイムで公開していました。

トレーダーがトレードをするための環境が完璧に整っていたのです。

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あるアイテムの価格チャート


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あるアイテムの出来高(取引量)チャート


GEが登場してから、私は従来の木を切ったり魚を釣ったりと言った基本的な生産活動よりも、トレードによって利益を上げるほうが遥かに簡単だと気づきます。現実の世界でも、汗水流して働くよりも、投資で楽をしながら稼いで生きてる人いますよね。

もちろん、当時の私はトレードなどやったこともなく何の知識もありませんでしたが、徐々にコツを掴んでいきました。

次章ではGEでのトレードを通して1,000,000gp→50,000,000gpと50倍以上に増やし、ミリオネアになった話を紹介します。


高頻度トレードでミリオネアになる


1. GE(取引所)の仕組み

前章でも軽く説明しましたが、GEは現実で言うところの取引所と等しいものです。店頭取引とは違い、実際にいる他のプレイヤーと取引が成立するいわゆるオーダーブック方式です。

プレイヤーの指値注文が板となり(メイカー)成行注文(テイカー)によって注文がマッチングし、取引が成立します。

成行注文をする場合、最も有利な価格(Best AskやBest Bid(=最良気配値))で約定します。このようにして、純粋に需要と供給に基づいて市場価格の形成がなされるわけです。


2.GEで「トレード」を始める

GEが登場して使い始めてすぐ、あることに気づきます。
アイテムを買ったり売ったりする時、現在価格から少し離して注文を入れておくことで、少し時間がかかる代わりに有利な価格で買ったり売ったりできることです。

そのため、夜寝る前などに欲しいアイテムを現在価格より少し安い値段で買い注文を入れておき、朝起きたら約定しているという風に、おトクに買い物をすることができました。

現在価格から離れた価格でも、待っていればそのうち需要と供給のバランスが一時的に崩れて自分の注文が最良気配値まで浮上し、約定するという原理です。

そして、有利な価格で仕入れたアイテムを、また有利な価格で売るという発想が生まれます。このようにして毎晩寝る前に注文を出しておき、「安く買って高く売る」をひたすら繰り返しました。
この方法で、一晩で資産が10%増えることはザラにありました


3. スプレッド型高頻度取引(HFT)

「木を切る」「鉱石を掘る」と言った基本的な労働に完全に飽きていた私は、トレードでより効率よく稼げる方法を模索します。そして、スプレッドを取るスキャルピングを始めます。(もちろん当時の私は高頻度取引の知識は皆無なので後になってから得た知見で話します)

GEと現実の取引所の大きな違いとして、板(オーダーブック)を見れないというのがありました。

現在、仮想通貨等で動いているスプレッド型のbotは、
板を確認→最良気配値を取得→その内側に指値を入れる
というのがベースのロジックとなっていますが、やはり板を見れることが前提となっています。そのため板を見れないことは、スプレッド型botを再現しようとするとネックとなります。

しかし、板が見れなくても、この方法を再現する方法がありました。それは、ちょこっとだけ成行注文することです。例えば、1,000gpが適正価格のアイテムをちょっとだけ成行買いして、1,050gpで約定したとします。そしてすぐに同じアイテムを成行売りし、950gpで約定したとします。成行で約定する価格が最良気配値に他ならないので、最良気配値はBid 950-Ask 1,050と分かります

従って、951gpで買い注文をいれて、1,049gpで売り注文を入れることによって98gpのスプレッドを得ることができました。当時はこの手法を知っていた人が少なかったため、競合もなく、効率良く利益を上げることができました

トレードを始めてからわずか一ヶ月ほどで、50,000,000gp(原資の50倍)を達成し、小金持ち階級に仲間入りしました。

しかし、現実の高頻度取引と同じで、ある程度資金が増えてくると、運用しきれなくなり資産の伸びが悪くなりました。そして、持て余したお金を運用すべくアイテムへの長期投資に興味を持ち始めます。

次章では、長期投資に興味を持ち始めたナイーブな私が、仕手グループによるスキャムに引っかかり資産を減らした体験を紹介します。


仕手グループに騙される


1. 「投資クラン」との出会い

高頻度取引で得たお金を持て余していた私は、アイテムへの投資に興味を持ち始めます。

ちょうどその頃、「投資クラン」と呼ばれるものに勧誘を受け、参加します。参加条件は資産が一定以上といったもので、面接のようなものもありました。お金持ちが集まるクランに参加できただけで、誇らしく思えました。

「投資クラン」では、毎日活発にトレードの話が行われていました。どのアイテムが長期的に値上がりが見込めるか、どのアイテムが不当な価格をつけられているかといった情報が飛び交っていました。クランの規模は200人ほどで、クラン幹部の人は本当にアイテムの知識が豊富で、非常に有益な情報を提供してくれるので、信頼していました

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的確なアドバイスをくれるクランの幹部


2. 「投資クラン」が「仕手クラン」に変貌する

そんなある日、この「投資クラン」は「仕手クラン」に変貌し、私は嵌め込まれてしまいます。

信頼していたクラン幹部の人が、「あるアイテムを買い占めよう」と言い始めました。その人が言うには、「そのアイテムは流動性は低いものの、確かな需要がある。自分らが一気に買い占めることで値段を釣り上げ、上がり切ったところで売りさばけばいい」というわけです。

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買い占め指示を出すクラン幹部


私は頭がいい話だと思い、買い占めに参加することにします。目標利確ラインが伝えられて、そこまでは売却が禁止されました。そして、買い増しノルマのようなものも課されていました。私はノルマを遥かに超えるペースで買い続け、売却禁止にも律儀に従っていました。

しかし、いくら買っても価格は上がらないし、ついには下がり始めました。そして、かなり下がったところで、「投資クラン」は解散されていました。フレンドだった幹部も、いつの間にかフレンドリストから消えていました。

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蒸発したクラン幹部


後になって、私は「投資クラン」なるものに嵌め込まれていることに気づきます。ホームページで例のアイテムの価格チャートを調べると、クラン幹部が買い占め指令を出す前から、価格が上がり始めていたことを知りました。

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価格チャートイメージ(適当)


つまり、クランの運営者はあらかじめアイテムを仕込んでおり、買い占め指令を出すことでクランの下っ端に買い支えてもらいながら、自分らは売り抜けるという悪質なスキャム集団だったのです。

騙されてた事実に気づいた私は、泣く泣くアイテムを全て損切りしました。この一件で、資産は一気に半分くらいまで減ってしまいました。

余談ですが、現在私のチームが力を入れている草コインなどの暴騰を予測する「あずまっちAIコインプロジェクト」は、この時の仕手サロンに嵌め込まれた経験がベースになっています。

この経験があったからこそ、「意味もなく暴騰するコインは仕手が絡んでいて、仕手の幹部が仕込んだ形跡が絶対に残るだろう」という仮説が生まれ、草コインの暴騰を予測するAIが作れたのです。

次章では、長期トレードで大きな利益を築いた話を紹介します。


長期トレードでの成果


1. インサイダー取引

Runescapeにおいて、トレードで利益をあげる方法は他にもありました。大きな利益を出せたものの中に、「インサイダー取引」がありました

当時は存在意義のないアイテムが多く、そのような無価値なアイテムに用途を持たせるアップデートがありました。掲示板や公式発表などからそういった情報を入手し、アップデート前に仕込むという方法で大きく資産を増やすことができました。

公式発表を見てから仕込むので実際にはインサイダー取引でもなんでもないのですが、Runescapeでは、効率化されてない市場のため、このように情報を見てからでも十分間に合うことが多かったのです。

仮想通貨でも同じようなことがよく起きています。例えばコインチェックでMONAコインが上場するニュースが流れた時、120円からピークの400円と暴騰するのに4時間近くかかりました。このように非効率な市場においては、ニュースに対して価格を織り込むのに時間がかかるので、大きなチャンスが転がっています。

2. 裁定取引(アービトラージ)

私のトレードの中で最も安定した利益をもたらしてくれたのが、この裁定取引です。

Runescapeで取引できるアイテムは非常に多いですが、当然性質が近いアイテム同士は、似たような価格がつく傾向がありました。

最も簡単な例で言うと、「生魚」とそれを焼いて作る「焼き魚」はそれぞれ独立したアイテムですが、理論的には常に同じような価格がつけられるものです。

稀に需要と供給のバランスが崩れ、この二つのアイテムの価格が大きく乖離することがありました。これが裁定取引のチャンスで、安くなった方を大量に買うことで乖離の縮小により、大きな利益をあげることができました

例えば、「焼き魚」が「生魚」に比べて極端に高くなった場合、一般プレイヤーからすると「生魚」を仕込んでそれを焼いて「焼き魚」として売るという活動が一時的に非常に儲かるので、「生魚」は需要が増えて価格が上がり、「焼き魚」は供給が増えて価格が下がります。このようにして乖離は必ず縮小するので、こういった裁定取引は必勝法に近かったのです。

3. 大富豪専用アイテムへの投資

私の投資活動の中で、資産の伸びにもっとも貢献したのは、この大富豪専用アイテムへの投資でした。

当時のRunescapeは、際限のないインフレに見舞われていました。その原因は、モンスターのドロップ等によって毎日Runescape経済圏に大量のゴールドが流入する一方、この経済圏からゴールドを流出させる仕組みがなかったためです。

つまり、日々ゴールドの価値が下がっていき、それに対してアイテムが高くなっていく状態でした。これはオンラインゲームの宿命とも言えます。

この急速なインフレに対し、大富豪は資金をアイテムに投資することによって対策していました。そこで大富豪に選ばれたアイテムが、「Party Hat」というアイテムでした。

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Party Hatとそれを着けてる人


Party Hatは、装備の性能としては最低レベルであるにも関わらず、200,000,000gpというとんでもない価値がついていました。2001年のイベントの参加者に配られたアイテムですが、2001年当時はプレイ人口がまだ少なかったことから、2008年時点では激レアアイテムになっていました。そしてそれ以降流通量が増えることはなかったため、無価値だったアイテムがとんでもない価値に膨れ上がっていました。

Party Hatは富の象徴とされ、これを着けていたプレイヤーは一目置かれていました。

私はスキャルピングやインサイダー取引などによって得た利益から、インフレ対策としてついにParty Hatを入手することに成功します。一時は4つほど所有していました。そして、Party Hatを売却する2年後(一つしか残っていませんでした)、買値の10倍の価格で売却することに成功しました。現在ではさらに10倍の価値が付いていると聞きます。本当にとんでもない話です。

実生活には全く役に立たない物であるにも関わらず、大富豪がこぞって買うことによって際限なく価値を上げる現象は、現実世界でも見かけますよね。

Runescapeでは通貨の価値が下がる運命にあるので、資産を守るには投資するしかないのです。

これは現実の法定通貨にも通じる話です。日本円は増刷され続けますが、消失することはありません。結果として遅かれ早かれインフレが起きるので、使う予定のない貯金がある人は投資に回すべきだと私は考えています。


さて、次の章では少しテイストが変わり、botの開発・運用によって莫大な利益を出していた話を紹介します。


Botファーム運営


1. Botを始める

現在は仮想通貨のbotなどを開発している私ですが、Runescapeでもbotterとして活動して稼いでいました

botを使い始めた頃は、他の人が開発した無料botでアカウントのレベルを上げて楽しんでいましたが、すぐに「大量のbotにお金儲けさせて、現金化する」という考えに至ります。

この大量のbotを稼働させて儲けるオペレーションは「Bot Farm」と呼ばれていて、当時から多くの人がやっていました。現在でもトッププレイヤーは年間あたり数千万単位で利益を出していると聞きます。参考に、Bot Farmを運営して年間2000万円稼ぐ人の動画(英語)です。https://www.youtube.com/watch?v=QaQbYODIukI

他人が無料で公開しているスクリプトでは明らかに不十分だと感じた私は、自力でbot開発に挑戦することにします。

2. Botの開発

botは当然ゲームの規約違反なので、運営に見つかったらアカウントをBANされることになります。そのため、いかに人間らしいbotを作れるかが勝負でした。

私がbotを始めた頃には、botter界隈の先人たちによってbot用のプラットフォームが用意されていて、bot開発の敷居は低かったです。ただそのプラットフォームではjavaという言語で書き上げる必要があり、プログラミング初心者だった私には非常に難しいものでした。

しかし、なんとか拙いプログラミング力で、人間らしく休憩を挟みながら動き続けるお金儲けbotを作ることができました。初めて作ったbotは、価値の高い鉱石を掘り続けるマイナーbotでした。

3. Bot Farmオペレーションの運営

なんとか作れたお金儲けbotで、Botファームの運営を始めます。
前述の通り、botは運営にバレるとBANされてしまうので、人間らしく労働時間を設定する必要がありました24時間フル稼働させるのは自殺行為に他ならないので、毎日の労働時間を6時間に設定し、シフトを組ませるようにしていました。

計16botを作成し、4グループに分けました。それぞれのグループに対して0:00~06:00、06:00~12:00・・・というように6時間のシフトを設定し、常に4botを同時稼働させるようにしました。

そして、RMT(リアルマネートレード)も規約に反するため、厳しく取り締まられていました。そのため、ゲーム内通貨の受け渡しには慎重を期す必要がありました。そこで、Collector(集金係)アカウントとMule(運び屋)アカウントを用意し、お金の受け渡しはシステマティックに行いました

対策は万全でした。ミニあずまっち vs 運営 のアツい戦いです。

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あずまっちが考えた最強のBot Farmオペレーション概要図


4. Bot Farmオペレーションの崩壊

小学生の私が考えた最強のオペレーションは、一ヶ月ちょっとで崩壊してしまいますBot Farmがゲーム運営にバレてしまい、全てのbotアカウント(1~16)および集金係アカウント(1~4)が同時に永久BANされてしまいます。唯一生き残ったのは運び屋アカウントで、不幸中の幸いでした。

当時の私の拙いプログラミング能力では、運営の目を騙せなかったようです。また、全アカウントが同時にBANされてしまった理由としては今思えば、全てのbotアカウントを同じIPで稼働させていたからと考えられますが、当時の私にはプロキシー等を使ってbotごとにIPを変えるという発想がありませんでした。

この後も何度かBot Farmに挑戦しますが、すでにIPアドレスでマークされているため、アカウントを作成してもすぐにBANされてついに断念しました。

この時の私にもう少しスキルがあればと、今でも悔やまれます。

なお、私が稼働していたお金儲けbotは1時間あたり300,000gpを稼ぎ出すものでした。これが4bot同時に稼働していて、1日24時間稼働させていたので、一ヶ月で

300,000(gp/時間) × 4(bot) × 24(時間) × 30(日) = 864,000,000gp

ものゴールドを稼ぎ出していました。当時は1,000,000gpあたり4ドルほどの価値が付いていたので、日本円にして30万円以上の利益があったということになります。

結果的に見れば私のBot Farmオペレーションは大成功でした。成功の要因としては、オリジナルのbotを考えて作り、自分なりに設計したフローに従って計画的に運用できていたからと分析しています。

なお、botで稼いだゴールドを最後にRMT業者に売却するところは行わず、前章の投資に回して、資産を増やしていました


ビリオネアになり、その後

トレードやBotファームの運営で稼ぎまくって莫大な資産を築いた私は、富の象徴アイテムであるParty Hatを身につけてRunescape内を歩き回り、羨望の眼差しを集めて楽しんでいました。

資産としては、最終的には時価総額で3,000,000,000gpを持つビリオネアになっていました。

当時の1,000,000gp = 4ドルのレートであれば、120万以上の時価総額になっていたということになります。

しかし、このゴールドを現金化するのは、当分先のこととなりました

小6になって日本に帰国し、親の意向で中学受験することになりました。さすがにRunescapeに回せる時間がなくなってしまい、完全にプレイをやめてしまいました。

中学に入学してからは部活動や他のゲームに熱中していて、次にRunescapeにログインしたのは、中学二年生になった時でした。

その頃には、極度なインフレとゲーム人気の低下によってゴールドの価値が暴落していて、1,000,000gpあたり0.5ドルというレートになっていました。私の3,000,000,000gpは、15万円まで価値が低下していました価値が下がる運命にあるゴールドを二年間もガチホした私は、ただの養分だと思い知らされました。

そしてさらに価値が下がると考えた私は、ついにRMT業者にゴールドを売ることを決意します。父親の口座を受け取り口座にして、アカウントと合わせて2000ドルほど(20万円程度)で売却しました。そのうち10万円を父親から自分の口座に振り込んでもらいました(父親だけ少し得した理由は未だにわからない)。この10万円にはその後手をつけることなく、今でも銀行口座に残っています。


最後に

本noteでは、小学生だったあずまっちがRunescapeというオンラインゲームで資産を増やしまくった体験を紹介しました。

いかがだったでしょうか。

botの競争が厳しくなっている現在でも年間2000万円以上稼ぎ出している人がいるくらいなので、当時はRunescapeで1億円稼いだ"億り人"もいたのではないでしょうか。

この例のように、チャンスはいくらでも転がっていると実感しています
仮想通貨でも、早い段階で手を出した人はやはり莫大な資産を築いているし自動売買botも競争が激しくなる前は容易に日次100万円稼げていたと聞きます。

このように、大きなチャンスをつかめるかどうかは、目の前に現れた瞬間に掴むための準備ができていたかに全てがかかっていると思います。小学生の私は、能力・経験不足でチャンスを掴むことができませんでした。これが、今の私にとって大きな教訓になっています。

現在私が専業トレーダーとして力を入れている仮想通貨では、いつどのようなチャンスが現れてもいいように、常にアンテナを張って勉強を怠らないようにしています

皆さんも次の大チャンスに乗り遅れないように、日々の準備を大事にしてください

結構な長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。このnoteを面白いと感じたら、ぜひ他の人に紹介してください。


おまけ(Runescapeのススメ)


ここまで興味を持って読んでいただけた方に、神ゲーであるRunescapeを一応推しておこうと思います。

Runescapeって古臭そうだし、昔遊んでた人が懐かしんでやるだけのゲームでしょ?って思われるかもしれませんが、実は年々新規プレイヤーが参入していて、プレイ人口が増えてるんです。

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Runescapeの同時アクセス数(青線)推移(2013~2019)


グラフの青線を見ての通り、Runescapeは少しずつ人気を回復していて、2019年の頭ではモバイル版リリースによってピーク時は10万人が同時アクセスするオンラインゲームに復活を遂げています。

あの古臭いグラフィクスでこれだけの人気を集めているわけですから、面白くないわけがないですよね。

なお、黄色い線はRunescape3と呼ばれる別バージョンで、クソゲーなので間違ってもプレイしないでください


(少しでもRunescapeやトレードに興味を持ってもらえた方向けに)

本noteで紹介したトレード手法の中には、実は今でも成立するものもあります。私も、現在トレードやbot開発の合間にポチポチとトレードしてます。現実の市場に比べると競争が激しくないので、簡単にトレードで資産を増やすことができます。私は1gpチャレンジをして、2週間で50,000,000gpまで増やすことができました。

初心者でもコツをつかめれば簡単に稼げるので、興味がある方はぜひGrand Exchangeを触ってみて欲しいと思います。

そして最後に、Runescapeをプレイする場合、一度は訪れてみてほしいイチオシスポットを紹介したいと思います。

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クズギャンブラーが集まる"砂漠のカジノ"

ここはまさにRunescapeの闇です。ここでひしめき合っているプレイヤーは皆レベルをカンストしているアカウントで、賭け金を提示して決闘の相手を募集しています。画面の中の賭け金は日本円で1000円相当のものから、20万円近いものまであります。

ここが"砂漠のカジノ"と呼ばれる理由は、ネット上でギャンブルするのに相応しい場所だからです。基本的にギャンブルは胴元が儲かる仕組みになっているため、参加する人は不公平な賭けを強いられます。しかし、ここでの決闘はレベルをカンストしたキャラクター同士が交互に殴り合うシステムのため、純粋に五分五分の勝率になるのです。

イカサマのない公平な賭けができ、しかも賭け事が違法な国でも「ゲームだから」という理由で合法で賭け事ができるこの"砂漠のカジノ"は、世界中のクズギャンブラーを集めています。中にはRunescapeを一切プレイしたことがない人まで、レベルカンストしたアカウントを購入してやってきます(いい子は真似しないでください)。

RMTでのゴールドの需要の一部は、この"砂漠のカジノ"に支えられています。というのは、決闘で負けたギャンブラーがゴールドを現金で購入し、賭けては溶かすというのを繰り返しているからです。本当にクズばかりです。ですが、botterからするとありがたい話です。

Runescapeを遊ぶようなことがあれば、ぜひこの"砂漠のカジノ"に足を運んでクズなギャンブラーたちを目に焼き付けてください。

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