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『いつも故郷へ』

好きなマンガのことを書きます。

『いつも故郷へ』というマンガを知ったきっかけは、偶然、ネットで。

ネットでマンガを読めるのは、とても便利でいいですね。ふと目にとまったマンガを読んでみたら、めちゃくちゃ面白かった!ということがよくあります。そのときも、多分、このマンガは面白いだろうなと思いましたが、すぐには読みませんでした。

後から考えると、敢えてすぐには読まず時間を置いたことは、私にとってはかえって良かったのかもしれません。というのは、当時はまだ連載中で、しかも続きが投稿されるまでやたら時間のかかるマンガだったので、すぐに読み始めていたら、続きが気になってジリジリしながら一ヶ月も待つはめになっていたでしょう。

ようやく読む気になったときには、マンガは最終回を迎えていました。おかげで、待つことなく、最後まで一気に読むことができました。


すぐに読む気になれなかった理由は、マンガのタイトルです。

故郷という単語が私には近寄りがたく思えたから。

私には故郷と呼べるようなものがなく、それはいろいろな事情によるものなのですが、それでもまあ、それなりに生きていて時には幸せだったりもしています。ですが、生まれ故郷だとか、幼馴染、久しぶりに会う親戚とか小さい頃からよく知っている近所のおばちゃんとか、そういう話題になると、私は愛想笑いをしながら口をつぐむしかないわけです。

(故郷か…、私には関係のない世界だろうけど)

と思いつつ、あるときふと、マンガを読み始めました。マンガのサイトは、いつでも読めるようにブックマークしてありました。

最初にいいなーと思った絵のタッチ。とても時間をかけて描かれていることが伝わってきました。空の色も、景色も、登場人物も。


マンガを読み終えたときに感じた気持ちをどうにか表現したくて、試行錯誤していたときに、これまた偶然、とあるマンガに出会いました。



そう、私が言いたかったことは、これ!


『いつも故郷へ』を、もう何回も、何十回も読み返しています。そのたびに泣けて泣けて、なぜ涙が出るのかもわかりません。

でもそれは後ろ向きな涙ではなくて、私を奮い立たせてくれる涙。

「私も、人知れず苦しんでいる誰かを支えられるような存在になれたら」という思いが、このマンガを読むたびに、私の心の中のモヤモヤをスーッと浄化してくれるような、そんな気持ちになるのです。

私には、手放しでかわいがってくれた祖父母や、自分があたり前の顔をしていられる場所や、親に愛されたという記憶や、繰り返し思い出したくなるような子ども時代の記憶も、懐かしい家も街もないけれど、私は今の生活に満足していて、このおだやかな毎日が私の故郷なのだと、今では思えます。

いつかどこかで出会った友人、好きなもの、好きなこと、好きな人、楽しかった思い出、猫、そして、この作品も私の故郷。

今は、いつでも戻れる故郷がある幸せを、日々かみしめています。







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猫と暮らす日本人
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