サケに会いに行く【その2】
先週、サケに会いたくて魚道の見学に行った私達。
悲しい気持ちになってしまった娘の
「普通に川を泳いでいるサケを見たい。」
…という願いを叶えるべく、少しだけ遠出です。
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この1週間、市内の他のスポットを見に行ったり、見学で知ったことをまとめたり、図書館で疑問点の解決を図ったりしていた娘。
新たに図書館から借りてきた本を何度も読みながら、お出かけを楽しみにしていました。
とても気持ちが高ぶっているのが伝わってきていたので
「見られるか分からないよ?」
…と何度も釘を刺していたのですが。
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現地到着後、最初に川に向かって行ったのは夫。
夫 「早く!早く!」
そして走っていく子ども達。
子ども達「サケ―!!!」
息子「魚だねー!いっぱいいるだね!」
娘「すごい!川を泳いでる!」
以前、この川に来たときはこんなに近くでサケを見る事はできませんでした。
大きな台風があったりすると流れが変わるので、今年はたまたま運よく見られたのかもしれません。
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その気になったら私でも捕まえられるんじゃない?って距離です。
産卵の為に穴を掘っていたり。
一匹のメスをめぐって複数のオスが追い払ったり追い払われたり。
目の前が産卵スポット!
娘「ピリカと同じだ…。」
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この場所は海から随分離れた場所なのですが、周辺は磯の匂い。
サケ達が海の栄養を運んでくるのでしょう。
娘「なんか臭いね。」
私「ほら、こっち。見て。」
娘「あっ、死骸だ!」
周囲にはお役目を終えたサケ達の姿が。
ホッチャレと言うそうです。
娘「良かった。卵の近くで死んだんだ。」
私「ホントだね。」
娘「私、これが見たかった。」
私「お母さんも。」
何だか、じーんときました。
サケのお父さんも、お母さんも、子ども達の近くで栄養になってお役目を終える…。
これが私が子ども達に見て欲しかった風景。
娘が見たかったサケの最後。
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一方息子は、
息子「サケ、泳いでるね!」
「マンボウみたいだね!」
…まだ、そういう部分に思いを馳せるのは難しいみたい。
でも、目の前を泳いでいく鮭たちの様子を飽きることなく楽しそうに眺めていました。
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学びはいつも遊びの先に。
※橋の上から見た様子。
今回の最初のきっかけになった「ピリカ」は物語のラスト、産卵後に自分の子ども達(卵)の近くで亡くなります。
自分が産んだ卵を他のメスに(産卵の為に)掘り返されないように、産卵後しばらく、メスは自分の卵のそばにとどまるのだそうです。
前回の魚道では、この部分を見ることができませんでした。
娘からすると「サケのお父さん、お母さんの一番の目的」を果たせていないように感じたのだと思います。
イクラが大好きな娘は、人工ふ化場というラストを頭で理解し、納得しようとはしていたのですけれどね。
今回は、娘がイメージしていた「サケの幸せな一生」を見られたのかな?と思います。
人によって管理されるサケ。
自然の中で一生を終えるサケ。
両方を見て、考えることができる貴重な機会になったように思います。
頭も心もフル稼働。よく頑張りました。
お疲れさまでした!
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