AZURELYTONE【第4巻】(現8話)

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【Ⅳ】001 加速

「…………」

「……途絶えた」

「ふん……所詮、街のゴロツキども……情報収集すらままならんとは……」

こめかみを押さえていた指をはなすと、運転手に車を止めるよう指示する。

「ここからは、歩いていく」

「ボスには、夜明けまでに、確保すると伝えろ」

「ご無事で」

クロウズが降りると、運転手は一言だけ呟き、車をユーターンさせた。

「しくじれば、夜明はこないだろうな……」

その身体は、コ

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【Ⅳ】002 弾丸

「たった今、解禁したのさ」

アルは、タバコをくゆらせながら、顰めた顔をクロウズに向ける。

「この店は、人間以外は立入禁止だ」

「そういう盟約のはずだがな……」

クロウズは、構わずテーブルに腰をかけると、部屋をみわたす。
吸いかけのタバコが、そこかしこのテーブルに無造作に放置されている。
クロウズは、嗅覚を閉じて呟く。

「……時と、場合による……」

「非常時さ……」

「子供を渡して貰お

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【Ⅳ】003 非常食

ズゥゥゥゥン……

建物の倒壊は、かろうじて免れたが、店の内部は壊滅した。

硝煙とタバコ……そして、木材と肉の焼ける臭いがたちこめる。

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【Ⅳ】004 畜生

クロウズは、美しい艶を取り戻しつつある髪を確かめながら、けだるげに応えた。

「そのスーツケースを置いて去れ……」

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【Ⅳ】005 弥月の覚醒

ッッ………プチン

ミヅキの中で、何かが途切れた……。

………こいつは………

(こいつは、今、殺す………首をとばす)

余命を凝縮した身体速度に、一瞬、クロウズの想定を上回った。

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